牛丼一杯の儲けは9円―「利益」と「仕入れ」の仁義なき経済学 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344980709

感想・レビュー・書評

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  • 仕入に焦点をあてた本。珍しい。会計や会社の数字もいろいろな観点から見るべきと納得する。

  • 仕入れに関する知識が不足していると感じ、概要を掴むために読んでみた。
    正攻法からちょっと危ない方法まで紹介されてますが、利益率を高めるためには売上だけでなく仕入の方にきちんと目を向ける必要があることを再認識。今やっている仕事も、目先の売上の裏にどれだけの原価、経費がかかっているかきちんと計算したほうが良いですね。

  • 現役バイヤーの著者が語るだけに、豊富な事例と具体的な数値が列挙されている。
    自らの経験や同業者から聞いた話など、話題に上る業界は幅広い(飲食、小売、製造など)。
    内部に関わる者しか知りえない裏話もあり、その商品の原価をめぐる攻防は奥深いものだと教えてくれる。

    企業倫理や社会的なイメージが重要視されている昨今では、商品のうしろに見え隠れする暗部が多大な意味を持つ。いかに素晴らしい商品であろうとも、表裏一体となった負のイメージはなかなか拭い去れない。

    本書の中でも、正規品ではないものを仕入れたり、消費者を欺くような販売手法を行ったりと、不当な活動をしている企業もあることが明かされている。
    消費者として賢い買い物(良心も含む)を選択するためにも、商品が生まれる過程を知ることは有益なことだと思う。

    全体的に業界用語や専門用語は極力避けられている。
    あちら側(製造・販売)に携わる者でなくとも、こちら側(消費者)の立場として「こんなに安くして、どこで採算を取っているのか」などを知ることができ、楽しめる。

  • タイトルも端的で分かりやすいですが、とても読みやすいビジネス書です。仕事の辛さと面白さを感じることができると思います。「万引きは悪!」であることもよく分かります。

    生命環境科学研究科 D2

  • 【牛丼一杯350円として】
    牛肉80円
    タマネギ5,4円
    タレ30円
    ご飯40円
    お茶、紅ショウガ、紙ナプキン20円
    人件費
    900円×3人×24時間×31日=200万8千円
    家賃
    30万
    光熱費諸経費25万
    1日約500杯
    350円×500杯×31日=542万5千円
    一杯の利益=9円


    になるらしい。

    まぁここで言いたいのは、
    「どこかの仕入れコストを10円減らせば、利益は2倍に成ると言うこと。」
    【削減したコスト=粗利】
    に直結するという考え方。

    だからこそ、仕入単価の削減は必至。


    ラーメン屋が麺を2本だけ少なくしたり、
    喫茶店が氷の数を1個増やしたりするのも、

    当たり前の商売のスタイル。コストをお客に嫌な顔をされず、バレずに、どこまで下げれるかが、企業の力。

    紙コップの方が安いか? or 洗剤と洗う人件費の方が安いか?
    レジに人を立たせる方が良いか? or 券売機を置くのが良いか?

    「何」に「どれだけ」「どのぐらい」かかってるかを明確にして、
    利益を出す努力をしなければならない。

    会社の中で目につく無駄なものを隅から隅まで捉え続けた作者の想いが伝わった。

  • 仕入れによる利益改善の「魔法」を教えてくれました。

  • タイトルからして会計関係の本かと思ったら、実は仕入れに関する書籍であった。
    当初の思惑とは違ったが、内容的には非常に興味の惹かれるものであった。
    仕入れを有効に行い利益を最大化するために、著者は
    1.できるだけ安く仕入れること
    2.仕入れたものをうまく使うこと
    という2つの大原則を挙げている。
    ただこれは様々なケースでそれぞれの方法があり、下手をすると不正をして行なうケースもある。そういった事例を興味深く挙げている。
    最後に著者のメッセージとして、仕入れの一つ一つの積み重ねが利益構造を変え、会社に貢献するということを強調していた。
    私が所属している営業というのはこの仕入れとは直接対決する立場ではあるのだが、相手の考え方を知る上で有効な一冊であった。

  • 日々お金を使ううえで、気になるのが適正な値段で買うことができているか、というところ。

    本書では、事例をもとに書かれている。

    が、1章は試算?がほとんどで、それぞれの項目はあたかも読者を惹きつけるためのものと考えられたが、内容はうーん、といったところだった。



    本書のなかで特に印象に残ったのは、

    ■商品のことについて相手がよく知らない場合に用いられる手口
    ・みだしなみや対応をしっかりする
    ・商品に関する相手の知識レベルを知る
    ・商品のメリットだけでなく、デメリットを紹介することで、相手に売り手のことを信頼に足る人だと思わせる。
    ・大手企業をはじめとする他の客も、同じような仕入れをしていると安心させる
    ・価格については、「こういうものだ」と言い切る
    ・交渉の最後では、あえて引いて、相手に考える時間を与える。こちらはどうしても売りたいわけではない、とアピールする。
    ・最後に相手のことを思いやったような発言をして席を立つ。

    ■仕入れ担当として
    ・商品の知識を持っておかないとボラれるよ。
    ・商品の相場についても。
    ・購入時の条件(契約書)もしっかりね。

    ■気づきにくい月々の引き落とし
    ・本当に月々の使うものを厳選。あえて違う名前でのカード引き落とし名を用いられている真意は。

    ■最初のハードルの低さに騙されるな
    ・「客に対して最初のハードルはうんと低くしておけ」 家電量販店での特価品購入後、浮いたお金でべつの商品を手に。ついでに買わせる。


    第1章
    一つの商品から生まれる意外な利益
    ・牛丼1杯の利益は9円
    ・ブランドバッグ1個は600円
    ・高級テレビ1台は1万円
    ・コーヒー1杯は20円
    ・自動車1台は10万円

    第2章 利益を生む「工夫」と「不正」の微妙な境界
    ・工夫1〜誤差を利用して利益を生む
    ・工夫2〜仕入先を知りつくす
    ・工夫3〜仕入れルートを変えてみる
    ・工夫4〜レンタルできるものはレンタルを
    ・不正1〜人間の感覚を惑わす1%の誤差
    ・不正2〜支払額を突然下げる買い手たち
    ・不正3〜倒産仕入れと詐欺仕入れ

    第3章 値段をめぐる仁義なき戦い

    第4章 利益と仕入れの無限の可能性

  • 企業が利益を上げるためには、「売上」の向上だけでなく、「仕入」額の抑制が重要である。
    当たり前のことだが、普段はあまり意識していなかったりする。
    仕入の際は、性悪説的な考え方に立脚し、常に緊張感を持って当たらなければならないと感じさせられた。

  • えぐい。ここまで仕入れの戦いが生々しいものだとは知らなかった。利益を上げるには、より多く売るか、より消費を少なくするかの2つしかない。仕入れはもちろん後者であるが、前者と負けず劣らずであり、プロフェッショナルなスキルが要求される。しかし、例えそのスキルを会得していたとしても、人間的なしがらみによって上手く事が進まないケースが多い。仕入れとはもはや、戦場であることがこの本を読めばはっきりすると思う。

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