牛丼一杯の儲けは9円: 「利益」と「仕入れ」の仁義なき経済学 (幻冬舎新書 さ 5-1)
- 幻冬舎 (2008年1月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344980709
感想・レビュー・書評
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商品価格×利益率が利益
鉄板の厚さ1mm、±0.1mm、公差。0.95mm、±0.05mmで設定して仕入れを安くする -
水野氏のセミナー出席に伴い購入。
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儲けるためにはコストを削減すればよい、というような発想が食品や耐震構造の偽装を招いたのだ。
それらの結果をみればいかにそれが愚かな行為であるかが分かるだろう。 -
【要約】
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【ノート】
・幻冬舎の紹介チラシで -
仕入に焦点をあてた本。珍しい。会計や会社の数字もいろいろな観点から見るべきと納得する。
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仕入れに関する知識が不足していると感じ、概要を掴むために読んでみた。
正攻法からちょっと危ない方法まで紹介されてますが、利益率を高めるためには売上だけでなく仕入の方にきちんと目を向ける必要があることを再認識。今やっている仕事も、目先の売上の裏にどれだけの原価、経費がかかっているかきちんと計算したほうが良いですね。 -
現役バイヤーの著者が語るだけに、豊富な事例と具体的な数値が列挙されている。
自らの経験や同業者から聞いた話など、話題に上る業界は幅広い(飲食、小売、製造など)。
内部に関わる者しか知りえない裏話もあり、その商品の原価をめぐる攻防は奥深いものだと教えてくれる。
企業倫理や社会的なイメージが重要視されている昨今では、商品のうしろに見え隠れする暗部が多大な意味を持つ。いかに素晴らしい商品であろうとも、表裏一体となった負のイメージはなかなか拭い去れない。
本書の中でも、正規品ではないものを仕入れたり、消費者を欺くような販売手法を行ったりと、不当な活動をしている企業もあることが明かされている。
消費者として賢い買い物(良心も含む)を選択するためにも、商品が生まれる過程を知ることは有益なことだと思う。
全体的に業界用語や専門用語は極力避けられている。
あちら側(製造・販売)に携わる者でなくとも、こちら側(消費者)の立場として「こんなに安くして、どこで採算を取っているのか」などを知ることができ、楽しめる。 -
【牛丼一杯350円として】
牛肉80円
タマネギ5,4円
タレ30円
ご飯40円
お茶、紅ショウガ、紙ナプキン20円
人件費
900円×3人×24時間×31日=200万8千円
家賃
30万
光熱費諸経費25万
1日約500杯
350円×500杯×31日=542万5千円
一杯の利益=9円
になるらしい。
まぁここで言いたいのは、
「どこかの仕入れコストを10円減らせば、利益は2倍に成ると言うこと。」
【削減したコスト=粗利】
に直結するという考え方。
だからこそ、仕入単価の削減は必至。
ラーメン屋が麺を2本だけ少なくしたり、
喫茶店が氷の数を1個増やしたりするのも、
当たり前の商売のスタイル。コストをお客に嫌な顔をされず、バレずに、どこまで下げれるかが、企業の力。
紙コップの方が安いか? or 洗剤と洗う人件費の方が安いか?
レジに人を立たせる方が良いか? or 券売機を置くのが良いか?
「何」に「どれだけ」「どのぐらい」かかってるかを明確にして、
利益を出す努力をしなければならない。
会社の中で目につく無駄なものを隅から隅まで捉え続けた作者の想いが伝わった。 -
仕入れによる利益改善の「魔法」を教えてくれました。