公務員の異常な世界: 給料・手当・官舎・休暇 (幻冬舎新書 わ 2-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344980785

作品紹介・あらすじ

閑職と厚遇-すでに定着した地方公務員のイメージだ。しかし、現実は想像を超えている。その地方独自の特殊手当と充実が過ぎた福利厚生で、住民との給与格差は開くばかり。一日の実働2時間半の通称みどりのおばさんに年収800万円、公共バスの運転手に1300万円を支払う自治体もある。公務員の厚遇は、もはや異常だ。だが彼らに、自らの人件費が国や地方の財政を圧迫しているという意識はない。国が破綻する前に、公務員を弾劾せよ。

感想・レビュー・書評

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  • 15年くらい前の本なので、今とどれだけ変わってるか分からないが、公務員の中にはあまり仕事しないでいいところや、3月には予算を使い切るために不要不急の無駄な出費や出張などが行われてることに驚いた。最近は特に国家公務員の働き方改革など擁護する声も高まっているが、一方で無駄な出費などは変えていく必要もあると感じた。著者のバイアスも比較的多いとも感じたので、いろいろな本など読んで考えることも大事だなと思った。

  • 未感想

  • 元公務員が語る、公務員の世界。

    首も降格もない、幸せな世界である公務員ですが
    何もかも、一回決めると、もう変更はないという
    時代から取り残されたようなシステム。
    読めば読むほど、作者も言っていましたが
    貴族のような現実です。

    部署によっては、当然ものすごく忙しいと思いますが
    こう言われてしまうと、やはり大半は…と。
    働くのがばからしくなるのは、確かです。

  • 公務員批判のデパートのような本。労働組合の強い影響力、不合理な予算消化など傾聴に値する批判もあるが、本書の内容の多くは、著者の見聞に基づく一昔前のレアケースの事例やそもそも批判に当たらない内容であるように感じた。例えば、裏口採用は珍しいからニュースになるのだし、紹介されているものはいずれも刑事事件として適正に処理されているものばかりで、公務員の裏口採用が横行しているとはいえないのではないか。
    ニセ研究員への任命などは、著者のいた独法のレアケースだろう。
    旅行の届出制・承認制や福利の一環のスポーツなどは何が批判の対象なのか不明。
    3年間の育児休業、有給休暇とは別の夏季休暇、心の病による休業などは、民間でそうなっていないところがあったとしても、だからといって公務員が批判される筋合いのものではないだろう。民間にもそのような条件での働き方ができるようにすべきであって、公務員の待遇を切り下げるべき話ではないと思う。

  • さすがに8年も前の本なので、すでに変わったところは沢山ある。今の公務員はこんなにヒドくないし、待遇も良くない。筆者はただ単に公務員を叩きたいだけのようにしか感じられなかった。一つの極端な例を持ち出して、あたかも全ての公務員が同じことをしているかのような書きっぷり。途中笑えてきました。

  • 民間企業で働いたあとに特殊法人に転職し、十年務めた後に退職した著者があきれた公務員の実態を暴露。という内容ですが、地方公務員と国家公務員の区別が頻繁に曖昧になっていたり、特殊法人の職員と役所の職員の話が区別しにくかったりと、もう少し分かりやすい書き分けをして欲しかったと思います。
    ここで指摘された内容は事実なんでしょうし、公務員は確かに厚遇されていると感じることもあります。
    ただ、過疎の村役場の公務員と、都会の市庁舎県庁舎の公務員、ましてや官僚などとは厚遇の度合いにかなり開きがあるとも思います。
    教職員についての記述の中に、正規の教員と非常勤の教員の格差について触れられていましたが、こうしたところももっと掘り下げて欲しかったです。

    公務員と一口に言っても仕事内容は様々です。
    特殊法人なら特殊法人、教員なら教員に絞って書き込んでくれたらもっと分かりやすかったかなと思います。
    話があちこち飛びすぎて、読み終わったあとの印象は「公務員はずるい」という単純な感じになってしまいました。
    ただ、いまも政府は増税を前提に動いている印象なので、増税の前にやるべきことがたくさんあるということだけは理解できました。
    車に関する税も、あまっているなら減税して欲しいです。
    田舎は車がないと生活が成り立たないのに、車を保持するコストが高すぎます。と改めて感じました。

  • 徹底した公務員批判。

  • ★★☆☆☆
    赤旗か!
    と思う内容と文体。
    文が短くて薄っぺらくて読み易いのに疲れる▲

    無論、最新刊ではないにしても、外郭団体の職員が公務員って時点で時代錯誤。
    民間の目線から唯一納得できた事例が「旅行諸費」ぐらいかなぁ。(強調されていた公務でない国内・海外旅行の件ではなく、出張に係る手当の件)

    現実とはかなりかけ離れていて、もはや神話だと思うけど、筆者も望む行革が進む中で制度や待遇だけでなく、意識改革が並行して起こることは私も望みます。

  • 不景気になり公務員が人気になっているという。この本に書いてあるとおりのところが多いのであれば、なおさら人気になるだろう。
    「こんなラクしてこんなお金がもらえる」
    日本がギリシャになる日も遠くあるまい、と不安になる。

  • 民間経験と公務員経験を持つ著者が公務員の馬鹿げた世界を徹底的に暴露。読めば読むほどふざけるのもいい加減にしてくれと絶叫したくなるような内容。消費税を上げる前にまず行革であると改めて実感。民間経験あればこその公平な目線。嚆矢は親方日の丸体質の打破。

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