偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 246
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344980808

作品紹介・あらすじ

いわゆる「地球に優しい生活」は、じつは消費者にとって無駄でしかない。「レジ袋をやめエコバッグにすると、かえって石油の消費が増える」「冷房を28℃に設定しても温暖化は止められない」「多額の税金と手間をかけて分別したゴミ、そのほとんどが焼却される」「リサイクル料を業者に払った廃家電は、違法に中古で流れている」…かようにエコ生活は、環境を悪化させ、企業を太らせ、国や自治体の利権の温床となっている。「何が本当のエコか」がわかる環境問題の新しい教科書。

感想・レビュー・書評

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  • とにかく目が鱗の一言。
    ずっと気になっていた本。
    買い物袋、リサイクル等、エコだーーーっと、大義名分を振りかざして消費者を騙している国、自治体、業者の実態が描かれている。
    普段ニュースで取り上げられている話題や、国が提示している情報について、注意して観る必要があると感じた。
    著者がホンマでっかTVに出ている人だとは、読んでる途中で知った。「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」も読んでみようと思う。

  • 以前から腑に落ちなかった、エコ運動の疑問に対する、科学的な根拠に基づいた論説に頷くばかりだ。多少の説明不足を割引いても十分納得できた。誰が儲けているのか。政治がどちらを向いて動いているのか。世に明らかにしてもらいたいものだ。物中心の考え方を改めなくては。

  • 改めて、メディアの情報操作はひどい。
    いや、改めて受身情報処理者が多すぎると思う。
    もっと、新しいことを学び、思考し己で選択をしていくこと。
    未来を楽しくいきるためには欠かせない。

    とはいえ、大衆心理を捉え権益キープしている連中のほうが賢いな。

  • 昨今の日本にはびこっている偽装問題。事は食肉や生産地に留まらない。紙や中古家電などリサイクルしていると言いながらほとんどしていなかったり、世の中は環境に関してウソが多すぎる。

    一つひとつ取り上げればきりがないが、例えば古紙のリサイクルだ。国民はリサイクルされるものと思って一生懸命回収しているのに、実はほとんどされていなかった。

    もう一つ挙げるなら割り箸だ。割り箸を使わずにマイ箸を持ち歩こうという運動はずいぶん早くからみられた。しかしこれも著者が言うように、間伐材などで作られていたため、この運動が起こったことにより国内で生産ができなくなり、結果中国などの森林資源を脅かすこととなった。かつて同僚に「マイ箸運動」を一人で頑張っている者がいたが、いくら説明してもかたくなに受け入れてもらえなかった。

     以前アルミ缶のプルタブを熱心に収集している後輩がいた。たくさん集めると車いすと交換してくれる団体があるそうだが、アルミ缶はプルタブだけてなく缶全体がアルミだから、缶ごと集めたほうが格段に効率が良いのは明らかだ。そういう説明のサイトも紹介してみたが、彼は全く聞く耳を持たなかった。その後も彼はプルタブのみを集め続けていた。彼はこのような誤った情報の被害者の一人なのかもしれないが、こんなのは国民みんなで気が付いてもらいたいものである。

  • 環境問題に興味を持ち、いろんな取り組みを実践してたのですが、様々な疑問が喚起されました。ちょっとショックだったけど、読んで良かったです。

  • 「日本人はなぜ環境問題にだまされるのか」という本も依然読んだが、まぁそれをヴァージョンアップしたもの。

    結局のところ何を信じていいかわからない。

    誠実に生きればいいんだけど、日本の上のアホ連中がこのこと知ってるとは限らないし、庶民が何言っても動かない。
    利益追求は人間の本質でもあるし、会社も社員に生活させるための手段を考えたらやむを得ない。

    結論・わ~社会なんて滅びちゃえばいいのに~(笑)

  • 世の中でみんながやってるエコって、ファッションだよね。
    って、マイ箸を使っていた私に、相方が発言した。
    言われた私は、イラッとして反撃をした覚えがある。
    去年と今年で私は二回程、富士山清掃活動に参加し、ゴミ拾いをしているのだが、そこで気がついたことは、富士山のゴミの多さよりも、ゴミを利権にお金を稼いでいる人がいるという事だった。
    この本では、みんなが良かれとやってるエコも実は、裏には、エコブームを利権にお金を稼いでいる政治家たちの目論見があるんだよと新しい視点でエコという分野を考えさせてくれる一冊だ。
    極端な本なので、読んでいて、たまにイラッとするのが、また魅力的。
    エコって、他人に強制するんでなく、1人でひっそりとやるもんだよね。

  • レジ袋を使わない・割り箸を使わない・ペットボトルより水道水・ハウス野菜、養殖魚を買わない・バイオエタノール・CO2削減・冷房28℃・温暖化で水浸し・ダイオキシンは有害・狂牛病・生ゴミを堆肥に・プラスチックのリサイクル・洗剤より石けん・古紙、牛乳パック、ペットボトル、空き瓶、食品トレイのリサイクル・ゴミの分別これらすべてが環境をよくするのにほとんど貢献してないばかりか、逆に環境を悪くしていると資源材料工学の立場から警鐘を鳴らす。プラス評価はアルミ缶のリサイクルのみ。
    正直なところ読み終わった今でもどこまで信じていいのか判断に苦しんでいる。
    理由は二つある。
    まず、その論法に強引な点が見受けられる。例えば、牛乳パックのリサイクルは意味が無いという理由。
    ●紙の消費量は3000万トン
    ●うち牛乳パックは40万トン
    ●回収された牛乳パックは10万トンで紙全体の0.3%
    ●これは微々たる数字で、意味が無い。
    ここから飛躍する
    ●主婦が牛乳パックを分別するのに2分かかる
    ●消費する紙の半分をリサイクルするには300分=5時間かかる
    ●二日に一度牛乳パックをリサイクルする家庭では一日に2時間半は紙のリサイクルに時間を割く必要がある
    ね、変でしょ。
    いつの間にか牛乳パックが紙全体の話になっているし、紙のリサイクルがすべて家庭での話になっている。

    もう一つの理由
    では、我々はどうすればいいのか?講演でそうきかれた著者の答えが
    「好きな人がいれば、1杯のコーヒーでも夢のような2時間を過ごすことができる。もし好きな人がいなければ、電気街に行ってパソコンを山ほど買い、一人で家にこもるしかない」
    禅問答?アキバのニートが環境を悪くしてる?
    要は「心が満足していると物は少なくてすむ」ということらしく、ここに来て急に哲学が入ってくる。

  • レジ袋を代表としたエコと称したメディアや企業の洗脳。本当に正しいと思っていたことが、打ち砕かれた常識と非常識。

    メディアが伝えていることがすべて正しいと思い込まないことと、この本を読んで改めて感じた。
    そして本当のエコとか、自然や地球にやさしい事って!!??自分の目と頭でちゃんと見直そう。

  • 何が正しくて、何が正しくないのか。
    この本を読んだら、全く分からなくなりました。

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プロフィール

1943年東京都生まれ。工学博士。専攻は資源材料工学。
東京大学教養学部基礎科学科卒業後、旭化成工業に入社。
同社ウラン濃縮研究所所長、芝浦工業大学教授、名古屋大学大学院教授を経て、2007年より中部大学教授。
テレビ番組「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ)、「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日)などに出演。
著書『ナポレオンと東條英機』(KKベストセラーズ)、『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』3部作(洋泉社)他ベストセラー多数。

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