偽善エコロジ-: 「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書 た 5-1)
- 幻冬舎 (2008年5月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344980808
感想・レビュー・書評
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「日本人はなぜ環境問題にだまされるのか」という本も依然読んだが、まぁそれをヴァージョンアップしたもの。
結局のところ何を信じていいかわからない。
誠実に生きればいいんだけど、日本の上のアホ連中がこのこと知ってるとは限らないし、庶民が何言っても動かない。
利益追求は人間の本質でもあるし、会社も社員に生活させるための手段を考えたらやむを得ない。
結論・わ~社会なんて滅びちゃえばいいのに~(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
レジ袋を代表としたエコと称したメディアや企業の洗脳。本当に正しいと思っていたことが、打ち砕かれた常識と非常識。
メディアが伝えていることがすべて正しいと思い込まないことと、この本を読んで改めて感じた。
そして本当のエコとか、自然や地球にやさしい事って!!??自分の目と頭でちゃんと見直そう。 -
「エコロジーの本質」
・既得権益がからむ無駄なリサイクルの数々
・真実より煽る事を優先しているマスメディア
・過剰摂取と有害物質
お金がかかるだけの嘘のリサイクルの多さに驚愕する。あとがきに記す本当のエコロジーを心がけたい。
『好きな人とはコーヒー1杯で何時間も幸せ 孤独や不満を持つ人であれば物で心を満たそうとする』
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こどもの頃からわりと一生懸命エコを心掛けている方なので、うおおおお・・・!?!?てなることがいっぱいw
レジ袋の件は、謎だったよねー。私ゃ新たにエコバッグ買ったりはしてねーよ。レジ袋使いまわしてへたれて来たら、⇒ゴミ袋コースだよ。市町村によって違うけど、ゴミ袋には使わせて欲しいよね。
あと書かれてなかったけど、シャンプーとかの詰め替え用はエコになってるの??てのも知りたい。詰め替えのが高かったりして悩む。
後半は利権が!利権のせいだ!!が多かったけど、最初に書かれてた各部は見てるけど、全体を見れる人がいない、ての分かるー!
今私が働いてるのとかでも、なんでこんなあほなやり方してんだ!?てのがいっぱいあるけど、全体を見て改善できる制度になってないんだよね・・・。こういうむだなことしてて日本がどんどん競争力落としていってんのか・・・と思うとツライ。 -
常々、エコロジーとか「地球に優しい」は胡散臭いと
感じていたので、スッキリ読める作品だった。
内容の細かな点は突っ込むところあるのだろうが、
エコロジーと聞くと思考停止にならないように
気をつけたい。
某ファーストフード店でもゴミは分別する店舗と
まったくしない店舗がある。
分別している店でも結局一緒に廃棄してしまうと
聞いたことがある。
でも、日本人は少しでもよいことをしたいとのエゴがあるので
分別収集はなくならないと感じる。
物を捨てるという行為の免罪符みたいなものだろう。
ものを大切にして、心を豊かにすべきとの著者の主張にはシンパシーを感じた。 -
疑問を持たずにいいだろうと推進しているエコロジー。
さまざまなエコロジー活動に対して、科学的な目を無得てみると、そのほとんどがいかがわしいものだと・・・。
こういったエコロジー活動が何を目指しているのか、しっかりと批判の目を向けた上で参加していかなければならないなと思った。
もちろん、本書で挙げてあることに対しても批判的目を向けていかなければならないのだけども、視野を広げるためにも
武田先生の言説は賛否両論あると思うのだけども、純粋に科学的な調査によってその価値が問われるのだと思う。
武田先生主張の結果だけ示すと以下の通り
第一章 エコな暮らしは本当にエコか?
検証1:レジ袋を使わない→判定:ただのエゴ
検証2:割り箸を使わずマイ箸を持つ→判定:ただのエゴ
検証3:ペットボトルより水道水を飲む→判定:悩ましい
検証4:ハウス野菜、養殖魚を買わない→判定:ただのエゴ
検証5:石油をやめバイオエタノールに→判定:ただのエゴ
検証6:温暖化はCO2削減努力で防げる-→判定:防げない
検証7:冷房28℃の設定で温暖化防止→判定:意味なし
検証8:温暖化で世界は水浸しになる→判定:ならない
第二章 こんな環境は危険? 安全?
検証1:ダイオキシンは有害だ→判定:危なくない
検証2:狂牛病は恐ろしい→判定:危なくない
検証3:生ゴミを堆肥にする→判定:危ない
検証4:プラスチックをリサイクル→判定:危ない
検証5:洗剤より石鹸を使う→判定:よくない
検証6:無毒、無菌が安全 → 判定:危ない
第三章 このリサイクルは地球に優しい?
検証1:古紙のリサイクル →判定:よくない
検証2:牛乳パックのリサイクル →判定:意味なし
検証3:ペットボトルのリサイクル→判定:よくない
検証4:アルミ缶のリサイクル →判定:地球に優しい
検証5:空きビンのリサイクル →判定:よくない
検証6:食品トレイのリサイクル→判定:よくない
検証7:ゴミの分別 →判定:意味なし
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【内容(「BOOK」データベースより)】
いわゆる「地球に優しい生活」は、じつは消費者にとって無駄でしかない。「レジ袋をやめエコバッグにすると、かえって石油の消費が増える」「冷房を28℃に設定しても温暖化は止められない」「多額の税金と手間をかけて分別したゴミ、そのほとんどが焼却される」「リサイクル料を業者に払った廃家電は、違法に中古で流れている」…かようにエコ生活は、環境を悪化させ、企業を太らせ、国や自治体の利権の温床となっている。「何が本当のエコか」がわかる環境問題の新しい教科書。
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著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
武田/邦彦
1943年東京都生まれ。東京大学教養学部卒業。工学博士。専攻は資源材料工学。名古屋大学大学院教授を経て、中部大学総合工学研究所教授(副所長)。多摩美術大学非常勤講師を兼任。日本工学アカデミー理事。内閣府原子力安全委員会専門委員。文部科学省科学技術審議会専門委員
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【目次】
まえがき
第1章 エコな暮らしは本当にエコか?
第2章 こんな環境は危険?安全?
第3章 このリサイクルは地球に優しい?
第4章 本当に「環境にいい生活」とは何か
・もの作りの心を失った日本人
・幸之助精神を失う
・自然を体節にする心を失う
・北風より太陽、物より心
あとがき
参考文献
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素晴らしい。知識として為になる。なにより思考方法に説得力と誠実さを感じさせられる。福島原発事故後に著者のことをメディアで知ったこともあり古本屋でこの本を手にした。5年前の出版だが内容は全て今でも納得できる。再読したい。
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もともと”環境”とか”エコ”には懐疑的だったが、それを裏付けてくれた。目からウロコでした。
たとえば、「レジ袋はもともと廃棄されていた石油の成分から作られている。かつてタダ同然だったものが高値になってきたため、環境保護の名のもと有償化しようとしているのだ。」とか -
テレビでよく拝見する武田氏。私は最初、この人はタダの環境破壊論者であると思っていた。「スーパーの袋は無駄だ」、「空きビンの回収は意味が無い」、「ゴミの分別は金の無駄だ」等々、自分が当然のことのように思っていたことを真っ向から批判されたからである。しかし、この本を読み彼へのイメージは一変した。彼は、環境破壊論者ではなく、真の環境論者であると捉えるようになったのだ。
本書では、上記に挙げた世間では「常識」とされている環境保護への行為を、論理的に批判していく。彼が最終的に言いたかったのは、メディアや政府が創り出した「偽のエコ」ではなくて、「真のエコ」をしようということ。その為のキーワードは極めてシンプルで、「モノは長く使おう」「自分の心に余裕を持とう」である。
彼の言う事を全て受け入れろとは言わない。ただ、彼のような世間で当然と思われていることを、一度疑う姿勢は見習いたいものである。 -
震災以降、メディアから「エコ」の言葉を聞く機会が少なくなったのは気のせいだろうか。
地球温暖化、狂牛病、食品の消費期限偽装… 散々煽って騒ぎはするが、それが間違いかもしれないとわかっても何もせず、逃げに入る。
今ホットな原発問題も数年前までとは全く違うアプローチだ。はたして数年後にはどうなっていることやら。
本書が書かれてから数年経っているため、散々指摘されたリサイクル事情は改善されているかもしれない。
疑念と期待を持ちつつ、自治体の指示通りゴミを分別する自分であった。