- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344980815
感想・レビュー・書評
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内容に目新しさはないが、実際にやってきたからあの中村俊輔がある、と思えば大事な要素が詰まってると思える箇所がある。
2016.3.31詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いかにもインタビュー形式で書かれた本。
書いてある内容はもっとうまく凝縮できそうな気もする。ちょっと冗長かな。
でもやはり世界を舞台にしたスター選手の言葉だけに重みはある。わりと日常的なレベルでのエピソードが多いので、読みながら我が身を振り返ることも多かった。 -
1,中学校の時のコーチは、外した原因を何も話さなかった。自分で原因に気がつけという事。
2,壁にぶちあたった時には、過去のサゥTカーノートを見返す
3,たくさんの引き出しが有ると、自分を信じる事が出来るから相手がだれてあろうと妙なプレッシャーを感じる必要は無い。体験でしか、引き出しは増えない。
4,ベンチで試合を見ていて得る物は何も無い。どんなポジションであれ先発の11人に選ばれてグランドに立つべき。
5,この壁を越えれば、またひとつ引き出しが増えると考えると楽しい。
6,課題は未来の自分に必要なこと。監督は、それを教えてくれる人。
7,空気を読む力、察知する力は、人を思いやる力でもある。 -
空気を読む力、察知する力は、人を思いやる力を入れでもある。
この言葉に、中村俊輔の全てが凝縮されている気がくる。
大きなことを成し遂げる人は、誰よりも努力し、そして、誰よりも負けず嫌いだ。 -
世界で活躍する元サッカー日本代表の中村俊輔が語る、察知力についての一冊。
どちらかというと体験に基づく話が多かったが、世界で活躍するだけあって、説得力があった。 -
香川、本田ら新世代が出てくる中、実は中田、中村達の先達のレベルは高かったのだ、という考察が出てきてると思う。今こそ改めて先輩の声を聞くべき。
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【選んだ理由】
俊輔の本をブックオフで見つけたから
【読んだ感想】
長くトップにいる理由が分かる本。中学からユースに上がれなかったことを挫折と捉え、今も心にその思いを持てる事に凄さを感じる。選手にとっていい指導者になりそう。 -
2014W杯開幕に合わせて再読しました。
思えば初めて買ったA代表レプリカは「10 NAKAMURA」でした。
サッカーに限らず国際大会のアスリート平均年齢が自分の歳より年々下がっていくなかで、中村選手の様に今も第一線で活躍されている姿は同年代の励みです。
ジュニア時代の我が儘なプレーでメンバーを外された経験を機に、中村選手が磨いたのは文中何度も繰り返される察知する力。
常に最悪の事を想定して先の先を考えて動く。
これは仕事上でも大事なスキルですよね。
中村俊輔と言えば黄金の左脚から放たれるフリーキック、今大会でもつい彼が蹴っていたなら…なんて事を考えてしまいます。
将来的に指導者を目指したいと話す中村選手ですが、まだまだ若い世代に負けず走り続けて欲しいです。 -
「他人を妬んでいる人は伸びない」
「考える力は、年をとっても関係ない。いや逆に、経験積んだ分、判断のスピードや質は向上するはず。」
マジメにコツコツ努力するから現在のポジションがある。ただそこは、外からはなかなかみえない。
14/02/10-11 -
「察知力」
背番号10が最も似合う。
中村俊輔、言わずと知れた日本を代表するサッカー選手である。個人的に、歴代日本代表の中で背番号10が最も似合うと思う。
俊輔の最大の武器はFKだろう。距離を問わない高精度且つバラエティに富んだパスも魅力的だが、どちらか1つを挙げるなら私はFKを押します。あ、ミドルも良いんだよな。
俊輔は、その左足から繰り出すFKでセルチックを初のCL決勝トーナメントに導き、日本代表でも驚異のキックを見せてきました。印象深い試合は、フランスとスロベニアを相手に見せたキック。あれは、凄過ぎる。私の中では、FKにおいて、俊輔はジョニーニョ・ペルナンプカーノ、ピルロ、メッシ、C・ロナウドに次ぐ選手だと思います。精度とキックの種類なら、まだまだ日本NO.1でしょう。
そんな俊輔が磨いてきたのは、FKだけではありません。一言で言うと、彼は状況を正解且つ瞬時に判断し、相手より一歩先に動き、効果的なプレーをする力を磨いてきました。それを彼は察知力と呼んでいます。
実は、この察知力、サッカー選手じゃなくても大切な力なんですよね。何事も相手より一歩先に進む事は重要なファクターですし、瞬時に判断するのだって大事な訳です。
本書を読むと、俊輔がその察知力を技術、体力と共に高めてきたと言う事がよくわかります。また、常にサッカーを楽しむ事、上手くなる事を考えてきた事もわかります。
また、壁を困難ではなく乗り越えるもの、困難を味わう為に海外に来た、満足、妥協はない等、ここまで前向きな精神を保つタイプとは思いませんでした。どっちかと言うと、ストイックに自分を律するタイプかと。
残念なのは、これは本書内容とは関係ないですが、オシムが代表監督を辞する事がなかったら、俊輔はきっと今まで以上に代表で活躍していただろうと言う事です。たらればの話は意味がないのですが、オシムと俊輔の考え方が同じだったたけに、代表も俊輔も力を伸ばせたのではないかなと思っちゃいましたね。
昨季は土壇場で優勝を逃したマリノス。後数日で開幕するJでは、是非10年ぶりの優勝を背番号10を背負って果たして欲しいです。