裁判官の人情お言葉集 (幻冬舎新書 な 3-2)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344980969

作品紹介・あらすじ

「困ったときには私に会いに来てもいい。そのときは裁判官としてできるだけのことをします」-公判中、氏名を黙秘し続けた窃盗犯に罰金刑を言いわたして。情を交えず、客観的な証拠だけに基づいて判決を下すのが裁判官の仕事。しかし彼らも人の子。重い刑を言いわたす前には大いに迷うし、法律と世間の常識のギャップに悩むこともある。葛藤を乗り越えて、自らの信条を賭して語りかけるとき、被告人の頑なな心が氷解しはじめる-。ベストセラー『爆笑お言葉集』に続く涙のお言葉集。

感想・レビュー・書評

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  • 裁判官もいろいろ。
    一生懸命に考えた言葉が被告人の心に伝わっていることを願う。

  • 好き。シリーズ第1弾とは熱量が違う。

  •  知らない世界を知ることが出来るのが読書の醍醐味としたら、「裁判」という世界も一般にはあまり馴染みのないものだろう。
     本書は、その世界の一面を簡単に知ることが出来るという点で興味深い。文章がかるーいのも、読みやすい。

  • ベストセラー『爆笑お言葉集』に続く本。二作目は人情編ということで、ほろっとする言葉が多い。個人的には気軽に読めた爆笑編の方がお勧め。

  • 裁判官の人情味が垣間見える貴重な本だとは思うが、個人的には表面的な記載に終始しているような印象を受けてしまった。

  • タイトルに爆笑とあるのでついつい笑ってしまうような言い渡しがあるのかと思いきや、終始真面目だったり、反省の見えない被告人に対して厳しい言葉をかけたりなどある意味タイトル詐欺でもあった。裁く側の法律と心情に挟まれた苦悩や、何度も同じ罪を犯す被告人に対しての思いなど、面白く読ませてもらった。コロナ禍で厳しいが、ぜひ1度法廷を見学してみたいと思う。

  • 裁判所の知らない世界が興味深かった。

  • うーん。大体の裁判官って男の人であることで悩まないんだろうなあ。って思いながら読んだ。法廷通訳の話がちょろっと出てきて、大変そうだなあと思った。

  • 第1章 裁判所は悲しくなります/第2章 裁きっぱなしでは終わらせない/第3章 名古屋地裁やじうま傍聴記/第4章 社会の巨悪に物申す/第5章 世界の爆笑お言葉集/第6章 反省の見分け方、教えます/第7章 法律の壁に挑む/第8章 危険運転致死傷罪は宝の持ち腐れ?/第9章 一緒に幸せを探しましょう

  • 爆笑お言葉集が面白かったので読んでみた
    著者の作風なのかスルッと読めてなかなか!

  • 図書館 借り、読了。
    海外の判決が面白い。
    久しぶりに傍聴に行きたい。

  • 読んだ後に裁判傍聴に行ってみたくなる本。人が人を裁いていること、罪状を言い渡すだけが裁判官の仕事ではないことを実感できる。

  • どこが「爆笑」なんだろう?期待していたのと違う。心に響くような言葉集じゃないのかな?

  • 前作の「裁判官の爆笑お言葉集」が面白かったので読んでみた。今回は前作と違ってタイトルの通りいい話が多く載っていた。読んでいると法律についての雑学が知ることができて良かった。読んでいると色々なことを考えさせられた。

  • 裁判傍聴を趣味とする北尾トロさんの「裁判長!これで執行猶予は甘くないすか」ではおもしろく傍聴について知ることができます。また「裁判官の人情お言葉集」では客観的な証拠だけに基づいて判決を下すのが裁判官の仕事ですが、彼らも法律と世間の常識のギャップに悩んでいるのです。そんな様子が分かる1冊です。

  • 2012/08/12

  • 爆笑…の続編。前作はかなり売れたらしい。基本的には前作と一緒。説明文?がちょっと長くなった。やはり裁判を見にいきたいものだ。

  • 平成24年1月16日購入(第1刷、古本)

  • 『裁判官の人情お言葉集』長嶺超輝。読了。相変わらず、読み入ってしまう。シリーズ第二弾。今度、裁判傍聴してみよっかなー。

  • 刑事裁判の裁判官の言葉を引用し、背景や著者の考えを述べた本。「裁判官ってなんかかたそうだけど、こんな人情にあふれたことも言うんだ」ということが伝えたいメッセージだろう。

    いろんな事件から引用されていて、読み物として面白く読めた。
    裁判員制度が始まって数年経った時期に広く読まれるのは悪くないと思う。

  • 第3章のみ松尾優喜執筆。

    ブックデザイン / 鈴木成一デザイン室

  • [ 内容 ]
    「困ったときには私に会いに来てもいい。
    そのときは裁判官としてできるだけのことをします」―公判中、氏名を黙秘し続けた窃盗犯に罰金刑を言いわたして。
    情を交えず、客観的な証拠だけに基づいて判決を下すのが裁判官の仕事。
    しかし彼らも人の子。
    重い刑を言いわたす前には大いに迷うし、法律と世間の常識のギャップに悩むこともある。
    葛藤を乗り越えて、自らの信条を賭して語りかけるとき、被告人の頑なな心が氷解しはじめる―。
    ベストセラー『爆笑お言葉集』に続く涙のお言葉集。

    [ 目次 ]
    第1章 裁判所は悲しくなります
    第2章 裁きっぱなしでは終わらせない
    第3章 名古屋地裁やじうま傍聴記
    第4章 社会の巨悪に物申す
    第5章 世界の爆笑お言葉集
    第6章 反省の見分け方、教えます
    第7章 法律の壁に挑む
    第8章 危険運転致死傷罪は宝の持ち腐れ?
    第9章 一緒に幸せを探しましょう

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 前作「爆笑お言葉集」より、古い言葉や重い言葉が多く、事件の解説も多いです。前作のような軽さを期待すると、ちょっと違うなあと感じられるかも。しかし、わかりやすい解説や、日本の司法のあり方について考えさせられる内容となっている。「司法?裁判?難しそう」っていう人でも読める内容

  • 裁判官も人だもの。言いたいことだっていっぱいある。
    けど、たぶん裁判官はブログは書かない。裁判官が「今日の被告人はゆるせない」とか「今日は判決ばっかりでかったるかった。あー証人尋問が待ち遠しいー」なんて書くことはありえない(と思う)。

    この本は単純に法廷マニアの方が書いた本だけど、一部でも裁判官の人となりを紹介するのは意義があることだと思う。

  • 実際の裁判での裁判官の発言集。心に響く言葉から笑ってしまうものまであります。
    お堅い・つまらないという裁判に対するイメージが変わりました。

  • 一筋縄ではいかない裁判の中で生まれた裁判官の言葉から、彼らが何を考え、何を迷い、何を恐れたのか、どこを目指していたのかをうかがい知ることができる良著。

  • 自分が裁判を傍聴しているときは、裁判官のキャラクターや発言内容はさほど注意は払っていなかったが、これを読んで少し印象が変わった。

  • 裁判官の方々の言葉も勿論よかったですが、それよりも事件の概要に涙が…

  • それほど面白くなかったな。前作のほうが文章がよく練れていた。

  • 前作の「裁判官の爆笑お言葉集」に続き、
    つつがなく、粛々と進行する裁判中、
    思わず発せられた裁判官達の「心の声」「魂の叫び」
    を拾い集めた名言集。

    本作の筆者は私と同世代であるせいか、
    つい親近感を覚えてしまい買ってしまう。

    かつては司法試験にチャレンジしていた人なので、
    本当はもっと難しい専門用語や表現も
    知っているにも関わらず、
    一般の人向けにかなり噛み砕いた、
    判りやすい言葉を使用しているところに
    好感を持っている。

    今回取り上げられた裁判官の「お言葉」は、
    前作選ばれたものより、若干パンチ力が落ちた気もするが、
    章毎に挟み込まれた「コラム」には、
    裁判に関する用語の説明などの基礎知識が書かれているなど
    より実用的になったと思う。

    そして日本の裁判、法律制度に対する筆者の思いも
    前回よりも強く、熱く語られているような気がした。

    本文に登場する、筆者にその「お言葉」を取り上げられる
    裁判官同様、そんな筆者もまた「人の子」で、
    本文中には、日本の裁判制度にまつわる
    「本当にこれでいいのか」といった
    複雑な思いや迷いが詰められている。

    いよいよ今年の5月にスタートする裁判員制度について、
    意識した内容も盛り込まれており、
    裁判員に選ばれた人はどのような意識で臨んだらよいのか、
    その心得やまたこれから新しい制度を取り入れるにあたって、
    プロの裁判官はどうあるべきか、などといった筆者の持論を、
    展開している。

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著者プロフィール

1975年、長崎県生まれ。九州大学法学部卒。フリーの著述家。デビュー著書『裁判官の爆笑お言葉集』(幻冬舎新書)がベストセラーに。雑誌連載、メディア出演、講演活動のほか、小説の法律監修にも携わる。

「2020年 『裁判長の沁みる説諭』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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