貧困ビジネス (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 42
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344981072

感想・レビュー・書評

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  • ホンマでっかTVでお馴染みの門倉氏による一冊。
    彼のアンダーグラウンド経済は、中々に面白い。本作は貧困ビジネスについて。
    ゼロゼロ物件、名義貸し、闇金、臓器売買...
    乾いた雑巾から搾り取る。
    無いところから金を生む。年々新たな法政策、改正策、出来りゃいたちごっこで、新たなビジネスモデルが生まれるわけだ。
    市場主義経済である以上、格差は必定な気もするが。
    本作が出されたのは2008年。もう10年も前か。派遣切りや商工ローン問題、サブプライムローンの余波がもろだった頃。
    生活保護不正受給問題なんてのも一時、メディアを賑わせてたな。
    さて、社会的弱者というものの定義は何なのか。また、そこに至るまでの責任はどこにあるのか。
    だからと言って、共産主義じゃ崩壊するわな。
    昨今じゃ働き方も実に多様になってきわけで、ノマドなんてのもあったり。
    成人年齢も18引き下がり、さて、10年後にはどんな社会になっているのでしょうか。

  • この本の発刊が2009年。景気はここ10年で様変わりしたけど、こういう煽り系の本は10年後に読むのが面白い☀️

  • 最近よく聞く「貧困ビジネス」。
    本書では、その貧困ビジネスの具体的な例が紹介されている。
    非正規雇用の話はニュースなどでよく聞いたけれど、「敷金ゼロ、家賃ゼロ」のカラクリや「二重派遣」といったものは初めて聞いて勉強になった。
    また、貧困を食いものにするビジネスもあれば、反対に貧困を救うためのビジネスもある。
    その代表的なものがバングラデシュのグラミン銀行である。
    (本書が上梓されてから8年経つが現在はどうなっているのだろうか)
    そして、寄付も貧困を救うことが出来る。
    日本ではあまり寄付の文化がないけれど、今後ビジネスとしてでも寄付に対するハードルが下がることを期待したい。
    まだ貧困層の存在を実感として感じることがないけれど、それは確実に存在し、あざとい考えを持った人たちがそこに群がり搾取する。
    それらの事実はニュースでしか目にしないが、貧困層以外の人々が「貧困ビジネス」の闇の存在を認識し、他人事と一蹴せず、関心を持つことも貧困ビジネスを減らすことに少しは繋がるのではないかと思う。

  • 海外と比べたら日本の貧困事情はマシだと思うが、日本も苦しんでる人が多いのだと感じた。人生お金だけではないが、お金は大切だ。

  • アングラ経済に詳しい門倉先生による貧困ビジネスの紹介

    弱者を食い物にする「貧困ビジネス」とグラミン銀行などの社会問題の解決に寄与する「ソーシャルビジネス」の境界はどこにあるんだろう。

  • ゼロゼロ物件、ネカフェ難民、多重債務者、二重派遣、ドナービジネス
    なるほど。門倉先生、わかりやすかった!

  • 本書は、所得格差の拡大により増加の一途をたどる低所得層をターゲットにした「貧困ビジネス」の問題を指摘し、その打開のための方策を提示している。

    貧困層を取り巻く環境は、90年代後半から2000年代前半の「就職氷河期」以降悪かったわけだが、2008年9月に起きたリーマン・ショックをきっかけにして、より一層深刻化することになる。企業の人員整理、非正社員雇用を増やすなど貧困層はさらに増加している。

    そんな貧困層をターゲットにしたのが「貧困ビジネス」である。「貧困ビジネス」にも光と影の部分があるそうだ。バングラデシュのグラミン銀行やマイクロ・クレジットのビジネスのように貧困層からの脱却を手助けするビジネスが光りの部分とすれば、「ゼロゼロ物件」や「リセット屋」、臓器売買や人身売買、二重派遣や「名ばかり管理職」、セックス・ビジネスなど貧困層の弱者を食い物にするのが影の部分だろう。

    この「貧困ビジネス」の影の部分に対し、行政は規制強化を行ったりするが、逆に貧困層の生活をさらに追い詰めることになる場合もあるらしい。

    筆者は規制強化を行うだけでなく、貧困層の実態を踏まえた柔軟な政策をとることが必要であると指摘した上で、根本的に非正社員を減らし正社員雇用を増やす、さらに賃金の引き上げ等、低所得層を減らすということを行わなければならないと警鐘を鳴らす。

    本書の内容について、多くの経済学者が指摘しているように、貧困層を減らし格差是正を行うことが必要な現状を、「貧困ビジネス」という視点から指摘されたことは大変意義のあるように思う。「アベノミクス」でさらなる格差が生まれようとしている今日こそ、本書を読んでもらいたい。

  • 一時期、TVでも良く取り上げられていた貧困ビジネスについて、ホンマでっか!?でも御馴染みの門倉貴史さんが判り易く解説されています。世の中には弱者をカモにして儲けようとする悪徳業者がいるので、その様な業者に騙されない様、気を付けなければなりません。生活保護については本当に考えさせられます。

  • 貧しい者がさらに騙されるという、騙し合いが起こる現況は、貧困層が減らないという問題もあるだろう。モラルの崩壊が痛ましい。

  • ○エコノミストでコメンテーターなども努める門倉氏の作品。
    ○いわゆる低所得者層が生まれる原因と、それを食いものにする(悪徳)ビジネスの実態を紹介したもの。
    ○本書では、国内外の貧困ビジネスを幅広く紹介している。そのなかには、あまり知られていない臓器売買や人身売買などの超ブラックビジネスもあり、衝撃を受ける。
    ○少し古い本であるが、現在もあまり変わっていないだろうし、むしろ、さらなる貧困ビジネスが増加しているのだろう。。。。続編を期待したい。

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著者プロフィール

神奈川県立横須賀高等学校出身。慶應義塾大学経済学部卒業。浜銀総合研究所入社。1999年日本経済研究センターへ出向。2000年シンガポールの東南アジア研究所(ISEAS)へ出向。2005年6月まで第一生命経済研究所経済調査部主任エコノミスト。2005年7月からBRICs経済研究所代表。2007年同志社大学大学院非常勤講師。日本で初めて地下経済の研究に取り組み、地下経済に関する著作も多数発表している。またワーキングプアの啓蒙書も多数発表。BRICsに続く経済発展が見込まれる国々として、ベトナム・インドネシア・南アフリカ・トルコ・アルゼンチンを総称したVISTAという造語を提唱した。

「2018年 『日本の「地下経済」最新白書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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