しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 396
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344981324

作品紹介・あらすじ

平凡で穏やかに暮らせる「ふつうの幸せ」こそ最大の幸福だと、今、人々はやっと気がついた。雇用、医療、介護など社会のセーフティネットは重要だけれど、自分の外に求めるだけでは、人生はいつまでも満たされない。「ふつうの幸せ」を手に入れるには、「私が私が」という自慢競争をやめること。お金、恋愛、子どもにしがみつかないこと。物事の曖昧さ、ムダ、非効率を楽しむこと。そして他人の弱さを受け入れること-脱ひとり勝ち時代の生き方のルールを精神科医が提案。

感想・レビュー・書評

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  • 勝間和代さんの「やればできる」・・・その帯には「香山リカさんの『しがみつかない生き方』を読み、正直、迷ってしまっているあなたに読んでほしい、という気持ちでこの本を書きました。私が伝えたいことは、ここにあります。」と記述してあります。『しがみつかない生き方』には、勝間和代さんが本まで書かなければならなかった何かがあったのでしょうか?その辺について探ってみたいと思います。

    「やればできる」は、2009年の大晦日・・・紅白歌合戦の審査員にまで引っ張り出された*勝間和代さんの最近作です(最新作かどうかは未確認のため)。

    私は、勝間さんの本を買いあさり、’09/2/25に「ビジネス頭を創る7つのフレームワーク力」を購入し読んだ時点で、一段落ついたと思っておりました。しかし、紀伊国屋さんで、この「やればできる」を見つけて拾い読みした時点で、勝間さんが次のステージに移ったと感じたのです。それまでは、自分を高めるノウハウを書いて来た勝間さんが、この本では「自分を高め、その能力を活かして身近な人に貢献し、そうすることで周囲から助けてもらう」というようなことを書いています。

    苦言が自分を成長させてくれることも少なくありません。勝間さんをそうさせたのが香山さんの『しがみつかない生き方』だとしたら、勝間さんは、香山さんに感謝しなければなりませんね。
    いままで頑張って来たのに、今一つ結果が出ないと悩んでいるあなた。この本を読んでエネルギーを使う方向を見つけて欲しいと思います。

    一方、香山リカさんの『しがみつかない生き方』とはどのようなものなのでしょう。
    ハッキリ言って、この本を読んだからと言って、迷ってしまう人はいないと思います。むしろ迷ってしまったのは、勝間さんご自身ではないでしょうか?「結局、女はキレイが勝ち」というタイトルの本をリリースするなど、少々暴走気味の勝間さんに、自分の活動を客観的にレビューさせるきっかけになった本だと思います。

    これから成功しようとしている人・・・つまり、現状よりも成功しようとする人にとっては、勝間さんの著書たちは、とても有益だと思います。しかし、過去や現状を維持することすら危うい状況に置かれている人にとっては、香山リカさんのこの本のが救いとなるのだと思われます。

    つまり、お二人の読者層は、明確に違うわけです(マーケティング用語的に言うと、ターゲットが違うわけです)。だから、お二人が互いをけん制する必要は無く、むしろ(著者も読者も)本を売りたい編集者の思惑に嵌ってしまった感じがします(苦笑)。勝間さんの本を読むような読者は、香山さんのような精神科医の診察を(少なくても読んでいる時点では)受けなければならないような境遇にある人ではないと思われるからです。

    いずれにしても、香山さんが危惧されているように、日本もアメリカのように一部の人たちが富を握り、残りの人たちがそれを支えるような構造になりつつあると思われます。それが支える側の人たちだけでなく、富を握る人たちにとっても、不幸な現象でなければ良いと思います。

    勝間さんと香山さんのお二人は、社会への接し方が違うので、社会の見え方が違うのだと思います。勝間さんは、マッキンゼーや、JPモルガンなどの超一流企業でエリート相手に仕事をしてきた方で、今でもそうなのだと思います。一方、香山さんは精神科の医師として豊富な臨床経験から社会に上手く適応できない患者さんに接している方です。

    社会の見え方が違えば、解釈も違う、誰かを支援したいと思っても、ターゲット像が違うのだと思います。お互いは牽制する必要すらなく、むしろお互いの情報を持ち寄って、お互いが社会にどのように貢献できるかを話し合えば、きっと良いパートナーになれるのではないか?と思います。

  • 2011.8.1  目次→恋愛にすべてを捧げない。自慢・自己PRをしない。すぐに白黒つけない。老病死で落ち込まない。すぐに水に流さない。仕事に夢をもとめない。子どもにしがみつかない。お金にしがみつかない。生まれた意味を問わない。勝間和代を目指さない   なんでもほどほど、普通でいい、普通がいいと思えた。

  • 「(勝間和代氏が提唱する「断る力」よりも)人々が本当に必要としているのは”誰からも依頼がない”といったときに自信を喪失したり自暴自棄になったりせずに、静かに孤独や絶望に「耐える力」のほうではないか」身に沁みます。

  • 上へ上へと求めすぎず、ごく普通の幸せで満足。自慢せず、謙虚に生きる。仕事に夢を求めず、生活のために働くでもかまわない。

  • しがみつかない、という考え方や観点を持つのは大切なのだ、という話。

    一生懸命になりすぎたり、
    上を目指しすぎたり、
    何かにしがみついた生き方をしていると折れやすい、のだそう。

    精神科医をされている香山さんだからこそ、見えている様々な人の状況を加味して書かれているので、どんな人が読んでも許容してもらえるような気持ちになれるかも。

    私としてはもっと向上心をがっつり持ちたいんだーーー!
    なーんて思ってしまったけれど、疲れたときや立ち止まりたい気持ちのときにはオススメです。

  • 目次を見て、子どもにしがみつかない...の部分が気になり
    図書館から借りて、読み始めましたが、
    一番、知れて良かったのは、音大生の挫折の部分です。

    今の子供たちを育てようとする周囲の期待は、プレッシャーになり、
    ともすれば、本人を追いつめてしまうこと。
    世の中でメジャーになれるのは、本当に一握りであること。
    その裏には、数えきれない挫折者がいる、という事実に
    改めて気付かされ、ハッとしました。

    子どもを育てている身としては、つい期待も大きくなりがちですが、
    改めて子ども自身を尊重し、なにが幸せなのか、
    親の価値観を問われているのかなと、気持ちが引き締まりました。

  • 香山さんの主張は、理論的構築はいつも雑(というのか想定しいるのか謎)ですが、病院での診察やメディアで流布されている言説などから経験的に導きだす意見は、現代の問題の本質をさっとひと突きしているような鋭さをときどき垣間見せるという印象がある。
    この本では、恋愛にのめりこむことで他の生活や仕事や趣味は充実しているはずなのに自分は不幸だと陥ってしまう現代女性の悩みの増加、日本人は水に流す性格といわれるが幸せは思い出せないのに辛いことばかり記憶しているという傾向、パンのために働いてはいるだけではダメのか、生きている意味など分かるのかなど、すごく現代の人が囚われていることに対してもっと自由になって「こただわずに」「しがみつかずに」生きようというメッセージを発信している。この本を読んでみて、自分がこれらのものに気が付かない間に至上の価値観をおいてがんじがらめになっていたなと気が付かされた。

  • 欲がある
    こだわりがある
    普通とは何なのか
    比べることが
    それらをなくすことで幸せになれる

    自分とは?がわかることが 大切なのではないか
    情報が多すぎるのかもしれない

  • ■頑張るのに疲れたら読む本
    1960年生まれの精神科医の女性が書いた本です。成功しているキャリアウーマンが書いた本を読んで、「私もがんばらなくちゃ」と思ったたくさんの人が頑張らなきゃ・・・で疲れてしまっている。という主張。100点とれなくても、60点ぐらいの今も人生も結構幸せじゃない?ってな具合な論調です。冷静で落ち着いた印象の著者はあきらめではなく、今の人生も納得しているさまはいいなーと思いました。

  • 昔読んだことがありますが、読み返してみました。
    とくに10のルールのうちの最後の「勝間和代を目指さない」ばかりが取り上げられて有名ですが、それ以外の章も読む価値ありです。
    女性目線の視点なので、男性より女性のほうが共感しやすいかも。

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著者プロフィール

精神科医・立教大学現代心理学部教授。
 1960年7月1日北海道札幌市生まれ。東京医科大学卒。学生時代より雑誌等に寄稿。
 その後も臨床経験を生かして、新聞、雑誌で社会批評、文化批評、書評なども手がけ、現代人の“心の病”について洞察を続けている。専門は精神病理学だが、テレビゲームなどのサブカルチャーにも関心を持つ。

「2018年 『身近な人が「うつ」になったら読む本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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