ゴミ分別の異常な世界: リサイクル社会の幻想 (幻冬舎新書 す 3-1)

  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344981331

感想・レビュー・書評

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  • 分別したからといって、リサイクルできる訳では無い。
    TCOを考えましょう。

  • 次男が、「コンビニでペットボトル捨てる時、キャップと本体別々の入り口になっているのに、中の袋は1枚で一緒になってるぞ。むかつく」と鋭い指摘をしたので調べてみることに。もしかしてコンビニのペットボトルはリサイクルされずに可燃ゴミでは(事業系ゴミとして)?と仮説を立ててみるが、答えはのってなかった。

  • 本としてはちょっとまとまりがないっていうか、読みづらい構成です。週刊誌の連載みたいに全国各地のゴミ分別の実態を紹介しながら、かつ、ひたすら批判している印象の本で、結局どうしたらいいかが明確に伝わってこないように感じました。
    私も仕事の関係で産業廃棄物などの最終処理場を見させてもらったことがありますが、確かに「なんでも細かく分別すりゃいいってもんじゃない」ことは現場の方も言っておられましたし、特に「容器包装プラスチック」の回収は、結局それをさらに処分場で手作業で仕分けざるを得なくてたいへんな労力とお金がかかっているそうです。
    books150

  • 国が推奨し、広がった方策がいつの間にか廃れ、結局税金の無駄遣いに終わってしまったり、逆にやめたくても一部の者の反発を恐れて方向転換できなかったり。迷走を続ける全国の自治体のゴミをめぐるさまざまな矛盾や弊害の実態を明らかにする。手前勝手な評価が一人歩きし、税金を無駄にし、市民の行動まで徒労に終わってしまうゴミ問題。耳あたりのよいキャッチフレーズに翻弄されることなく、かかるお金、得られる効果というものをじっくり比較考量し、どうすることが自治体にとってのベストなのか。時間をかけた検討が求められる。

  • サブタイトルのとおり、リサイクルの裏側を、キチンと調べて書いている。

    34分別している町は、住民が収集センターにゴミを持ってくるからその分費用が発生していないこと、26分別してもゴミが減らない町。

    市民が努力しても観光客がそれを台無しにする、焼却炉を作りすぎてゴミが足りない東京都23区。
    リサイクルの先進国のドイツも、ウソがあるしリサイクル率もアヤシイし。

    本当に幻想なのかもしれない。

  • 事例が豊富で、とても勉強になりました。
    循環型社会の実現には、まだまだ多くの課題があって、利権の問題もなんとかしないといけないですね。

  • 単なるごみ収集に関する事例紹介集。著者の意見はない。

  • リサイクルすることがよいことで、当たり前と思っている固定観念に一撃を与えられた。考えさせられる1冊だった。

  • [ 内容 ]
    分別すればごみが減り、再生品も増え、環境にやさしいと信じる人は多い。
    だが現実は矛盾と弊害だらけである。
    世界一の分別数34を誇る“徳島県上勝町”の哀しき結末から、細かく分けてもリサイクル率が上がらない“愛知県碧南市”、業者と自治体の癒着で収集費に巨額の税金をかける“東京23区”など、日本各地の呆れた実態を徹底レポート。
    エコ推進の合い言葉「混ぜればごみ、分ければ資源」を再検証する。

    [ 目次 ]
    第1章 分別するとごみが減るって誰が言った!?
    第2章 焼却、埋め立て…知られざる分別後の世界
    第3章 リサイクルにかかるムダ金の、これが実態
    第4章 分別界の問題児、プラスチックを考える
    第5章 エコPR活動は謎だらけ
    第6章 外国はどこまでお手本になるか
    ごみ分別界の用語集

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 各自治体毎のゴミ分別の実態を調査したものだが各論に終始しており読むのが辛かった。

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著者プロフィール

1954年生まれ。早稲田大学商学部卒。1980年より2014年まで、朝日新聞記者。
廃棄物、自然保護、公害、地球温暖化、ダム・道路問題など環境問題全般を取材。環境省、国土交通省、自治体の動向にも詳しい。また、記者時代に、情報公開制度を利用した「官官接待キャンペーン」「公共事業改革」「環境事件の掘り起こし」など、新しい調査報道のスタイルを作った。現在はフリージャーナリスト。NPO法人未来舎の代表理事。
著書に『ルポ にっぽんのごみ』(岩波書店)、『環境省の大罪』(PHP研究所)、『赤い土 フェロシルト――なぜ企業犯罪は繰り返されたのか』、『環境犯罪――7つの事件簿から』(以上、風媒社)、共著に『廃棄物列島・日本』(世界思想社)、『ゴミ分別の異常な世界』(幻冬舎)、『ドキュメント官官接待――「公費天国」と「情報公開制度」を問う』(風媒社)など多数。

「2016年 『社会を変えた情報公開』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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