世界の10大オーケストラ (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (511ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344981348

感想・レビュー・書評

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  • クラシック初心者が、どのオーケストラを聴けばいいのかなみたいな観点で、本書を読むと少し失望するかも。(私がそう)

    そもそも、この十のオーケストラはかなり恣意的に選ばれている。特にカラヤンとの関係がポイントになっている。

    どの章もその成り立ち、歴史を語るのに重きが置かれている。さながら世界史の現代史のお勉強をしているよう。

    それでも名指揮者の人間臭いところや裏話的なところ、知られざる一面が分かってそれなりに楽しめました。

  • 中川氏らしい切れ味の良い語り口で世界のオーケストラの歴史が紹介されています
    カラヤンとの関係を軸に選んでいます

  • 下記10楽団を、カラヤンとの関わりを規準に、設立から現在に至る、各楽団の成り立ち、方向性、演奏史などを鳥瞰している。

    ①シュターツカペレ・ベルリン
    ②NYフィル
    ③レニングラード・フィル
    ④ベルリン・フィル
    ⑤ロイヤル・コンセルトヘボウ
    ⑥チェコ・フィル
    ⑦イスラエル・フィルハーモニック管弦楽団
    ⑧フィルハーモニア管弦楽団
    ⑨パリ管弦楽団
    ⑩ウィーン・フィル

    世界の楽団には、歴史(戦争との関わり)やドラマ(指揮者の仲・タイミング)があるんだと学ばせてくれた1冊です。
    それにしても、小澤征爾はラッキーな指揮者ですね。笑

  • シュターツカペレベルリン、ニューヨーク、ウィーン、レニングラード、ベルリンフィル、ロイヤルコンセルトヘボウ、チェコ、イスラエル、フィルハーモニア、パリ。
    の10のオーケストラを紹介している。
    指揮者の変遷の一覧表がある。

    10大を選んだ理由は、カラヤンを起点としているとのこと。
    若干納得がいかないところもあるが、自分では実際に聞いたところもない。

    CDなどで聞いたのもすべてではない。
    とにかくCDを、一度、全部のオーケストラについて聞いてみようと思いました。

  • カラヤンを軸に据えているので関係が掴みやすく面白く読めた。

  • オーケストラは「カラヤンとの関係を軸に」選ばれたらしいが、本文がカラヤン一色ということはなく、むしろ控えめ。扱いにおいて、他の多勢の指揮者たちとの差は特に感じなかった。
    そう、本書には、実に多くの有名指揮者が登場する。著者の方針として音色等の話題には触れないこともあり、さながら指揮者列伝だ。
    とはいえ主軸はあくまでオーケストラにあるので、ある時代の首席指揮者として長々触れてきた人物の伝記が途中でぶつりと途切れ、この続きは次に移った別オケの章でね、ということがままあり、いっそ人物基準のほうが読みやすかったのではと思わせる。「さっきの人がここにも!」的昂奮は私にもあったが、悲しいかな基礎知識があまりに乏しく、点と点が線に繋がるあの快感は味わえなかった。せめて充実した人名索引があれば、かなり違ったのではないだろうか。
    さりとて本書は、音楽好きに供するものでもない。クラシックマニアだが歴史はあんまり…という向きにも、ぴんとこないのではないかと思われる。
    いろいろ書いたが、本書の正しきターゲット層——クラシック音楽をメイン、近現代史をサブの趣味に持つ人——には紛れもなく、こたえられない良書であろう。歴史好きのクラシック初心者としては、もっと知識を深め、本書の本当の面白さがわかるようになった頃、ぜひとも再読したいと感じた。

    2011/10/19〜10/21読了

  • [ 内容 ]
    長い歴史を誇るウィーン・フィルですら一八四二年の創立だから二百年に満たない。
    つまりベートーヴェン(一七七〇‐一八二七)の時代には存在しなかったわけだ。
    かように近代になって誕生した「オーケストラ」は、きわめて政治的な存在であり、戦争や革命といった歴史的大事件に翻弄されやすい。
    「カラヤン」をキーワードに十の都市の十の楽団を選び、その歴史を、指揮者、経営者そして国家の視点で綴った、誰もが知る楽団の、知られざる物語。

    [ 目次 ]
    第1章 シュターツカペレ・ベルリン
    第2章 ニューヨーク・フィルハーモニック
    第3章 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
    第4章 レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団(サンクト・ペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団)
    第5章 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    第6章 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
    第7章 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
    第8章 イスラエル・フィルハーモニック管弦楽団
    第9章 フィルハーモニア管弦楽団
    第10章 パリ管弦楽団

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 世界の10大オーケストラと行っても、その選択は「有名な」「上手な」という観点だけではなく、この本のテーマの一つであるカラヤンに関係するオーケストラが選ばれている。この選択は悪くはない。例えば、ロンドン響はないが、フィルハーモニアはある。普通に実力を考えれば、ロンドン響だろう。しかし、エピソードを考えるとフィルハーモニアのほうがおもしろい。この本が主に描く第二次世界大戦前後のころは、オーケストラ力学という意味ではかなりおもしろかった時代だろう。現代はそれに比べれば平和だ。エピソードはいろいろとおもしろく、それなりに楽しく読めるが基本的には二次情報で、大きな発見はない。クラシック好きの薀蓄という感じもある。

  • 1、シュターツカペレ・ベルリン
    2、ニューヨーク・フィルハーモニック
    3、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
    4、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
    5、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    6、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
    7、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
    8、イスラエル・フィルハーモニック管弦楽団
    9、フィルハーモニア管弦楽団
    10、パリ管弦楽団

    とても簡潔にまた詳細に、さらに指揮者のエピソードも淡々と述べられていて、面白かったです。全体的にカラヤンを軸としているので、その辺が公平ではないと思いますが、へぇ〜、とか、ほう〜、とか感心する場面がたくさんあります。

  • 淡々と?オーケストラの歴史を書いているだけなので,参考にはなるけれど,面白みがない。
    どのオーケストラについても1990年頃で話が終わっているため「?」と思うが,それ以降についてはエピローグという形で書かれている。
    同じ指揮者の名前があちらこちらに出ていて,名指揮者は引っ張りだこだったということは分かる。
    私のような素人向けではないかも・・・。

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著者プロフィール

1960年生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。「カメラジャーナル」「クラシックジャーナル」を創刊し、同誌のほか、ドイツ、アメリカ等の出版社と提携して音楽家や文学者の評伝や写真集などを編集・出版。クラシック音楽、歌舞伎、映画、漫画などの分野で執筆活動を行っている。

「2019年 『阪神タイガース1985-2003』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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