「即戦力」に頼る会社は必ずダメになる (幻冬舎新書 ま 4-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344981461

感想・レビュー・書評

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  • なぜ即戦力に頼ってはダメなのか?

    →給料は成果だけでは決められない
    職場を自己育成の場として考える
    全社員が大きな成果を目指して力を合わせ、教え合う企業を目指すべき
    1.成果をあげられる
    2.成果をあげる方法、プロセスを可視化できる
    3.他の社員に教えられる

  • 人事担当として、どきっとするタイトルではありますが…

    読んでみるとなるほどと思うことも多く。

    ※ここで指す「即戦力」は、仕事はできるかもしれないけれど、自己都合で転職を繰り返す人です。

    自分の評価や給与に関心がある人はぜひ読んだ方が良いと思います。

    また、「教え合う社風」を讃えているのですが、当社も当てはまるところが多く嬉しくなっちゃいました(笑)

    よりよくするためには。

  • なるほど!と思った。
    人の成長する仕組み、自分はどう仕事に取り組むかとか。

  • 魚屋業界初のサービス残業なし週休二日制を実現した
    筆者による、会社のあるべき論の本。

    この本を通して言われていることは、あくまで企業は個人
    プレーではなくチームプレーだということ。
    自分がどれだけいい打率で打とうが、チームが優勝しない
    と意味がないし、給料も上がらないということを認識する
    べきと説いている。

    そのため、出来高制は個人の能力を最大限発揮する制度
    であるにも関わらず、チームとしてのパフォーマンスを結果
    的に下げるため、結果的にうまくいかないと言っている。

    助けあうことをしないと、聞けば5分で終わる仕事がマニュアル
    を見て考えて3時間かかることになる。それは、チームとして、
    かなりの損失であるため、助けあうことに躊躇してはいけない。

    ということは、自分の価値は、いかに他の人に利用されるか
    ということ。自分のノウハウを可視化できないということは、
    ノウハウを持っていないと同じだと筆者は言う。

    筆者の言う、優秀な社員の3大原則は、
    ・成果を上げられる社員であること
    ・成果を上げる方法・プロセスを可視化できる社員であること
    ・成果を上げる方法を他の社員に教えられる社員であること
    であるという。
    この本の内容は、この点に集約されると思う。
    --------------
    他の人のレビュー
    http://www.msng.info/archives/2009/09/importance_of_growth.php
    http://d.hatena.ne.jp/ikuo5710/20091008/1255020203
    http://blog.goo.ne.jp/pluto_087/e/1dec406c6a598d0272ae55870bd582be
    他にも結構多くのレビューがあった。
    そういう本はきっといい本だと思う。

  • 管理職と若手に読んで欲しい本。
    管理職には若手を教育する気持ちを養って欲しいし、若手には(というか私には)根気強く、腐らず仕事頑張らないといけないって気付かせてくれる本。
    ただ前半に書いてある、歩合制についての章は正直いらないかなぁと思ったり。バイトじゃあるまいし、こんな企業今時なくない?

  • 成果主義がなぜダメなのかが書かれていた。

  • 企業の売り上げからどのように社員の給与が決まるか、そこから企業の業績を上げるにはどうすればよいか、経営者というよりも、個々の社員がそれを考える情報・ヒントがまとめられた良書。

    企業の業績(売り上げ)を増やすためには、社員が互いに教えあい、会社全体の生産性を高める必要がある、というのが本書の主張。

    即戦力に頼るというのは、優秀な一握りの社員による短期間の業績を求めということ。そういった会社では、優秀な社員が自分のノウハウを抱え込み、最終的には孤立してしまう。結果、中長期的には業績を下げてしまうことになる。

    重要なのは「結果」ではなく「結果を出すためのプロセス」。
    その「プロセス」を社内で共有し、会社全体の業績を上げることが個人の給与向上にもつながる。

    本書の中で個人的にはっとさせられたのは、「残業が多い会社はボーナスが少ない」という事実。
    残業は割り増し賃金であるので、営業利益を圧迫し、結果的にボーナスの減額に繋がる。単純にそうはならない部分はあると思うが、残業が生産性が悪いことは事実。自身の生産性を顧みるという視点は必要だろう。

著者プロフィール

松本 順市(まつもと じゅんいち)
ダントツ日本一の指導実績を誇る、注目の人事コンサルタント。
大学3年生のとき、当時3店舗しかなかった街の鮮魚店「魚力」にアルバイトとして入社、社長の参謀役として社長室に勤務する。3年後に大卒1号の正社員となり、当時、残業が多く社員の定着率が悪かった同社の労働環境改善に取り組む。
いわゆる「5K(きつい・危険・汚い・休日が少ない・給料が安い)」といわれる鮮魚小売業界にて、生産性を上げながら、業界初のサービス残業ゼロ、完全週休2日制を実現。社員とともに構築した〈社員の成長を支援する人事制度〉が原動力となって、16年後には年商3億円から175億円へ、労働分配率67%から37%へと成長し、業界一の高収益企業となる。その後、東証二部(現在は東証プライム)に上場。
1993年、人事コンサルタントとして独立。株式会社ENTOENTO代表取締役。
現在、中堅・中小企業に正しい人事制度を広めるために全国を飛び回っている。過去20年間の支援実績数1374社(2023年8月31日現在)、構築成功率99.6%、導入各社の実績向上に貢献している。
1956年福島県生まれ。中央大学大学院中退。
主な著書に、『「即戦力」に頼る会社は必ずダメになる』(幻冬舎)『上司はなぜ部下が辞めるまで気づかないのか?』(ナナ・コーポレート・コミュニケーション)『成果主義人事制度をつくる』(鳥影社)『社員が成長し業績が向上する人事制度』(日本経営合理化協会出版局)『1300社が導入した日本型ジョブディスクリプション』(日経BP)ほか。

「2023年 『日本で一番「早く」「簡単に」「エンドレスで」業績を上げる人事制度』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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