葬式は、要らない (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 132
  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344981584

作品紹介・あらすじ

日本人の葬儀費用は平均231万円。これはイギリスの12万円、韓国の37万円と比較して格段に高い。浪費の国アメリカでさえ44万円だ。実際、欧米の映画等で見る葬式はシンプルで、金をかけているように見えない。対して我が国といえば巨大な祭壇、生花そして高額の戒名だが、いつからかくも豪華になったのか。どんな意味があるのか。古代から現代に至る葬儀様式を鑑みて日本人の死生観の変遷をたどりつつ、いま激しく変わる最新事情から、葬式無用の効用までを考察。葬式に金をかけられない時代の画期的な1冊。

感想・レビュー・書評

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  • 日本の葬式のあり方、そして今後について考える一冊。
    葬式とは一体何のためにするのか。
    葬式はそれほどにお金をかけなければいけないのか。

    内容のメモ
    日本の葬式は高い
    葬式費用が高いのは式の費用と戒名が主
    葬式は特権階級のもの。
    豪華にすることで極楽浄土を現世に表そうとした(平等院鳳凰堂しかり)
    僧侶が行っていた葬式を庶民で行うため修行中の僧の様式で葬儀を行ったため、戒名が必要になった。
    寺領が上知令により取り上げられて、収入がなく、戒名等で寺を運営しなくてはならなくなった。
    死んだら健康保険から埋葬料がもらえる。

    豪華な葬式もいいけど、結局は遺族の気持ちの問題だということ。

  • 島田さんのベストセラー?みたいなので読んでみたが、意外と「目からうろこ」度が低かった。本の裏の紹介文と目次で大体予想のつく内容。
    葬式や死にまつわる経済的な側面、民族学や社会学的な側面、の話が中心で、心の問題はほとんど語られない。
    戒名の付け方を教えてくれているのが面白かった。この著者は「戒名は自分でつける」というような書名の本も出していたと思うが、この部分を一冊分書いてるのか?それともこの本とほぼ同内容?

  • 日本人の平均葬儀費用が231万円、そもそも仏教には死後の戒名の習慣などないそうだ。近頃は直葬というのも増えているそうだ。葬儀ビジネスは課税にしてもらいたい。坊さんも公共インフラは使用するし、子供の教育も医療サービスも受ける。本当にビジネスとしての葬式はいらない!201306

  • 考える時間も相談する時間もとれない行事だけに不透明(ボッタクリ)感を強く感じていたが、本書を読むことで実態を知り、ある程度の本質がわかった。タイトルは「・・・いらない」だが檀家であるならそう簡単にはいかないようで、しかし葬式をやらずに済ます方法も書いてある。葬式を行うようになった経緯、戒名の意味(とおかしさ)は特に興味深く、本書が広まれば日本の文化も大きく変わっていくのは間違いない(というより変わない方がおかしいとまで思う)。広まらずとも本書にあるように葬式のあり方は変わらざるを得なくなる(なっている)が実態は知っておくべきだろう。

  • 祖父の死をきっかけに、葬式について学んでみたいと思った。
    本書は、葬式に関する根本的な意義を問い直す。

    ・葬式仏教
    ・直葬
    ・戒名のまやかし
    ・檀家の意味
    ・弔いは特権的
    ・寺の収入
    ・日本の僧侶の破戒

    などについて。

    第1章 葬式は贅沢である
    第2章 急速に変わりつつある葬式
    第3章 日本人の葬式はなぜ贅沢になったのか
    第4章 世間体が葬式を贅沢にする
    第5章 なぜ死後に戒名を授かるのか
    第6章 見栄と名誉
    第7章 檀家という贅沢
    第8章 日本人の葬式はどこへ向かおうとしているのか
    第9章 葬式をしないための方法
    第10章 葬式の先にある理想的な死のあり方

  • 葬式の段取りや節約に関する本は数あれど、葬式の歴史を遡り、そのあり方を具体的に書いた本はこれまでなかった。良書。
    「生き方とその延長線上にある死に方が、自ずと葬式を無用なものにする。」

  • 日本の葬式代がいかに高いかよくわかる.特に戒名代に関する謎が歴史的経緯も踏まえ理解しやすい.知っていて損はない知識.

  • いい内容なのに、なぜ否定形のタイトルばかり書くのか。宗教嫌いに擦寄ってる感じが気に食わない。かと思えば、宗教家えっへんって感じの本も出してる。なんなんだこの人は。

  • 日本の葬式の多くは、仏教に結び付いてしまっているため、また、日本では世間体を気にする人が多いため、葬式の料金が非常に高額になっています。
    そこを見直そう、ということを主張した本です。
    決して、完全に葬式をなくそう、という主張の本ではありません。

    が、葬式の簡略化が進んでいる現在の状況を考えると、いずれ、葬式はなくなるかもしれない、という予想には納得できるものがあります。

    自分自身、身近なところで、すぐに葬式が行われる可能性は低いですが、とりあえず、このタイミングで読んでおいてよかった、と思っています。

  • 葬儀や墓について考える機会があり、手に取った。エンディングノートも流行ってるし、自分の葬儀、墓についても考えざるをえない年頃になってきたところで、いい材料になった。伝統とか慣習に縛られる必要はないと感じた。

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著者プロフィール

1953年、東京生まれ。宗教学者、作家、東京女子大学非常勤講師。76年、東京大学文学部宗教学科卒業。84年、同大学大学院人文科学研究科博士課程修了。専攻は宗教学。日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員などを歴任。日本宗教から出発し、世界の宗教を統合的に理解する方法の確立をめざす。主な著書に『葬式は、要らない』『浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか』『もう親を捨てるしかない』(以上、幻冬舎新書)、『戦後日本の宗教史』(筑摩選書)、『ブッダは実在しない』(角川新書)など。

「2017年 『日本の新宗教』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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