生きる哲学トヨタ生産方式: 大野耐一さんに学んだこと (幻冬舎新書 い 7-1)

著者 : 岩月伸郎

• 幻冬舎 (2010年5月10日発売)

感想・レビュー・書評

[baxさんの感想 · 2011年6月5日]

［　内容　］
世界中のメーカーが生産現場に導入し、究極のモノ造りと称されたトヨタ生産方式。
その１００％良品を絶対とする徹底したムダ排除の理念は「人間の能力への限りない信頼」「人間の尊厳への敬意」という哲学から導き出された人生論でもある。
生産方式の生みの親・大野耐一氏に仕え、展開に貢献した著者が、リコール問題でトヨタが揺れる今、好不況に左右されない普遍的経営論、画期的人材育成論を交え、その真髄を語る。

［　目次　］
トヨタ生産方式との出会い
非常識を常識に変えるイノヴェーション
生産計画は造れる能力？売れる数？
人を育てる
内製？外注？どう決めるのか
減量生産？限量生産？
一人二役
人間尊重・人への敬意と温かさ

［　ＰＯＰ　］


［　おすすめ度　］

☆☆☆☆☆☆☆　おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆　文章
☆☆☆☆☆☆☆　ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆　メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆　冒険性
☆☆☆☆☆☆☆　読後の個人的な満足度
共感度（空振り三振・一部・参った！）
読書の速度（時間がかかった・普通・一気に読んだ）

［　関連図書　］


［　参考となる書評　］

[edgeofguitarさんの感想 · 2011年6月1日]

改めてトヨタを学んでみよう。ということで。
元トヨタ幹部の書いた手記みたいな本ですが。
よく知られているトヨタ哲学を体験談を通して
紹介していく感じです。

別段難しいことは言っていないんですが、
その視点でものを見れるか。ということだと思います。

例えば、
外注に出すといった場合に、
「外部の技術力の方が高く、コストも安い」
と、言った場合に
「じゃあ、外注のやつらより給料を下げよう」
という発想で説明が出来るか。

他にも中間管理職に教育をしても大した意味がなく、
時間をかけるなら新入社員へ訓練をすべき。
という発想。管理ではなく監督する。

若手の方がプレーンの状態で吸収もいい。
管理職になっているような人間は、教育の影響はさほど
大きくならない。教育は教える。というイメージで、
実践できるようにする。という意味では「訓練」という
言葉のほうがしっくり来る。

日本語の「管理」というのは、英語の訳から考えると
間違っている。という説はよく聞く。
ここではコントロールは「統制」であって、
つじつまを合わせるような「管理」のイメージではなく、
「こうあるべき」という方向へ導くことである。

[suさんの感想 · 2010年11月3日]

トヨタ生産方式の構築に関わった人々の生の話を知ることができる。

[りかこんぐさんの感想 · 2010年10月12日]

外資系やベンチャーなどフラットな職場環境の者から見たら、格好の揶揄の対象になりそうな体育会系の経験談。こういう時代を懐古するから日本企業は古いんだ！という声をまあまあと宥めたい。上司、それもものすごい功績を治めた上司、未来の功績の縁の下の存在だった上司を尊敬するのはそんなに悪いことだろうか。むしろ本当に尊敬できる上司を尊敬しつして語るというのはその場所が飲み屋以外でありさえすれば素晴らしいことではないかと思う。
TPSについても基礎が分かります。

[Necoさんの感想 · 2010年7月18日]

「改善活動」「ものづくり」「人を育てること」などについて、著者とその先人の知恵が書かれています。興味深く読み進めることができました。
ただ、ところどころ冗長で読みづらい箇所もあったので、評価は「４」にしておきました。

[okitterさんの感想 · 2010年7月13日]

「唯一できることは、忙しい時に、その時そこにいる人だけで、死ぬ物狂いで頑張って乗り切ることだ。そうすれば景気が悪くなっても、少しは持ちこたえられる。」
これは実際にラインを経験した者としては興味深い考え方。
より深くトヨタを知りたいと思わせる本。

[yuichiさんの感想 · 2010年5月16日]

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