ツキの正体: 運を引き寄せる技術 (幻冬舎新書 さ 8-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344981676

感想・レビュー・書評

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  • 運って何だろうね、と妻と話していた翌日に本書を古書店の廉価本ワゴンで発見。買ってみた。
    機嫌の良い人には運が向くという点だけは意見が一致していた。

    この無敗の雀士のことは、麻雀のルールさえ知らないけどずっと気になっていた。20年間無敗とはいったい何事かと。そんなことがありうるのかと。

    目次をご紹介するとーー
    1.ツキに個人差があるのはなぜか
    2.「すぐやる人」はツキまくる
    3.ちょっとした感覚がツキを呼ぶ
    4.逆境をツキに変える
    5.ツキは変化する人を選ぶ
    6.ついている人は見返りを求めない
    7.ツキは流れの中にある

    要するに、考えすぎずにすぐ行動しろ、と言っている。
    考えすぎると損得勘定ばかりが肥大化するし、判断が遅れる。それよりも感覚を研ぎ澄ませろと言っている。
    そのためには自分で自分を欺いてはいけない。ツキはずるい人間を嫌う。

    なかでも注目したのは、

    1つのことに集中しない
    「悪い内容で勝つ」より「良い内容で負ける」
    悪い努力はするな
    勝負どころはピンチの中にある
    リセットしないで修理する
    どこまで「無」を続けられるか
    弱みはあえて公表する

    など。もはや人生論。また、動物になれ、と言われているようでもある。名誉や金銭やを求めている人には、運は向きにくいようだ。
    とにかく損得を考えず、自分の魂に正直に、そしてブルース・リー同様「考えるな、感じろ」。だそうだ。
    具体的経験者にこれらを語られると、洗脳されそうになる。

  • 運(ツキ)には3種、天運、地運、人運。
    人運のみ作り出すことが出来る。
    →流れの大切さ。物事のプロセスを重視している。
    プロセスへの向き合い方、そしてスピード感(弱気は迷いを生み「間に合わなくなる」と表現)が肝となる。

    ツキには流れがあり、不運に対する考え方は他責ではなく自責(自分の中で修正する前提)にある。

    嫌でも悪いこと(不運)は起こる。
    その流れに身を置くときへの自分の準備(自然体→余裕を持つ)が大切で、不運だから仕方ないと切り捨てるのではなく、修正して自己の成長の機会として楽しむ心を持つ。



    ツキを捉えるのは感情ではなく感性
    気分悪い事が起こると運、ツキがないとなる場合
    →負の感情による思い込み(一喜一憂)

    気分よく生き、純粋に楽しみ、喜びを感じる
    →気付きやすくなる

    土台となるのは人間関係であり、友達と仲間の違いは「軸」にある。
    仲間は駄目なところを許容しあえる自然体な関係性の中から生まれツキのいい流れを作れる。

  • いつ買ったのか記憶にないが、十年前ぐらいに「R30」という深夜番組で「雀鬼」の異名を持つこの雀士を特集して以来、興味を持っていたのできっとその頃に購入したものだろう。麻雀は将棋などに比べて「運」が大きく勝敗を左右するものだと思うのだが、その不確かな「運」を圧倒的に味方につけた桜井章一。氏は「運」の正体をどう捉えているのか。興味津々で読み始めたのだが、中身はよく目にする精神論のオンパレードだった。自己啓発本の類なら辟易するところだが、伝説の雀士が自らの経験から得た真理なのでそんな精神論も素直に読めた。さまざまな「直感」に従って場面に応じて処理していく。その「直感」を処理できる人に「ツキ」が動く。その能力を研ぎ澄ますには「ネガティヴにならない」とかいわゆる自己啓発本に書かれてるようなことが関与してるってことが書かれてあって、結局、正体がはっきりしないからぼんやりしたままなのだけれど、「直感」にもっと頼ってもいいんだ、とか間違った「直感」が沸かないようなコンディションづくりをしなきやとか、そんな「前向きな気持ち」にはなる。

  • 真に受けすぎちゃうとロクなことにならない気がする。文字通りに受け取るんではなく、その「かんじ」をつかめば十分だろう。
    リセットしようとするな、修正するんだ、という言葉はよかったかな。
    それ以外については、あとがきに書いてあったとおり、この本のことは忘れることにしよう。

  • 麻雀プロの話とは思わず購入。
    息抜き的に読むのがいいかも。

  • 2010年5月30日初版。

    雀鬼こと桜井章一氏が、ツキというものを語る一冊。ツキとは、運とは、という所から入りそれをうまく導くような「姿勢」「行動」「考え方」というものを紹介していく。

    <blockquote>p25
     まずは、純粋に楽しむことです。仕事でも勉強でも、苦しんだ末に得るものなど、たいしたものではありません。苦しまず、極力楽しみならが物事を進めていくための工夫をするのです。</blockquote>

    これは、桜井氏の「努力しない生き方」に通じるものがあるだろう。自分が苦しんでやったことというのは、どこかに「人に認めて欲しい」という心理が裏に潜んでいる。それではまず続けていけないし、手段と目的がごっちゃになってしまう可能性もある。

    努力しないというのは、鍛えない、ということとイコールではない。「頑張ったんだよ、俺」という意識を持って何かを成し遂げるのではなく、ただただその行為を楽しむ、あるいは楽しみを見いだす。そこには常に「今を生きる」という感覚がある。その感覚が欠落していると、人間のバランス感覚はどこかずれたものになってしまいがちだ。

    <blockquote>
    p165
    自由自在とか思う存分という状態を「縦横無尽」と言います。自由自在に楽しく生きていくためには、縦横無尽の人間関係を構築して、いい流れを循環させなければならないのです。</blockquote>

    縦横無尽とは、横のつながりと縦のつながりということだ。どちかだけでは十分ではない。心を許しあえる関係と、びしっとした上下関係。その二つを偏ることなく作り上げていくことが必要なのだろう。

  • 雀鬼と呼ばれた桜井章一氏の本。平易な文章の中に人生の真理を突いた言葉がある。
    裏麻雀の世界は漫画「アカギ」ぐらいでしか知らないが…
    「ついていないときは、いろいろと工夫をしたり自分の実力を試す楽しみがある」
    サラッと書いてるが、コレが命の取り合いもある勝負の世界を生き抜いてきた人の言葉だと思うと痺れる。

  • 有元葉子の「ためない暮らし」を読んだ後にこの本を読んで
    有元葉子は『ツキ』を捕まえる生活、行動をしていると感じる
    滞りを避け変化を楽しむ
    感覚を研ぎすませる生活をし行動を起こす生活を送っている
    受け入れて捨て循環を良くしている

    生き生きと生活を楽しみ遊び心を忘れない

    何となく...そんな事を感じる。

    いいタイミングで読めた!

  • 改めて読み返してみるとスカスカだった。

  • フォトリーディング&高速リーディング。元気館の自転車マシンで読了。著者の本は「負けない技術」に続き二冊目。



    下記に付箋を貼った箇所の要約を載せる:

    18-20:ツキの流れは変えられる。運は平等ではない。

    22:感情的になるとツキは逃げる。感性を鋭くするとついてくる。いつもうきうきしている人はツキが訪れる。

    48:目からの情報は一部分。その場を感じ取る一瞬の感性を磨く。

    96:無意識の領域をさまようトレーニングは心の力を引き出すのに役立つ。

    100:結婚も就職も、現代は何でも修理しないでリセットしようとする。リセットより修理。

    103-104:適温の心。熱すぎても冷たすぎても元に戻ってしまう。ひなたぼっこをするような心は人を集める。

    114-115:アルジェリア人の話。アフリカには1万種以上の言語があるが、英語が共通語になったとたん争いが頻繁になった。

    155:得になる人としかつきあわないのではなく、与えるつもりで誰とでもつきあう。

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著者プロフィール

1943年東京・下北沢生まれ。昭和30年代から、麻雀の裏プロの世界で勝負師としての才能を発揮。“代打ち”として20年間無敗の伝説を築き、“雀鬼”と呼ばれる。現役引退後は、「雀鬼流漢道麻雀道場 牌の音」を開き、麻雀を通して人間形成を目的とする「雀鬼会」を始める。
主な著書に『決断なんて「1秒あればいい』(ソフトバンク文庫)、『感情を整える』(PHP文庫)、『努力しない生き方』(集英社新書)、『体を整える』(講談社)、『「実践」で身につけた本物の教養』(クロスメディア・パブリッシング)、『超絶』『金メダリストの条件』(以上、竹書房)などがある。

「2021年 『瞬間は勘と愛なり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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