坂東玉三郎―歌舞伎座立女形(たておやま)への道 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344981706

作品紹介・あらすじ

不世出の女形、六代目歌右衛門が劇界に君臨する一九七〇年代、類稀な美を煌めかせ、五代目玉三郎は現れた。三島由紀夫らに見出された彼は、目映い美貌とその才能で、大衆から熱狂的な支持を得る。一方。女帝・歌右衛門をなお「至高」と讃える劇評家たちは、玉三郎を酷評し、女帝も彼を拒絶し続けた。かつて伝統と秩序の中で疎んじられた玉三郎は、いま立女形として劇界の頂点にいる。これは未曾有の奇跡なのだ。彼はいかにして歌舞伎座のトップに上りつめたか-。葛藤と相克の四十年。

感想・レビュー・書評

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  • いまいち玉三郎の「奇跡」感が理解できなかった。とにかく美しくて妖しくて人気があったから、役者の家の出ではないのにトップの女形になれた、ということでしょう?
    と、こう思ってしまうのは、一昔前(だけか?)の歌舞伎界がいかに旧態依然としていたかをわかっていないからかなあ。家柄の重大さを。

  • 玉三郎と同時代に生まれた幸福。
    一人でも劇場全体を支配できるほどのオーラ。
    この二つの点については、全く同感です。
    劇場に行っていないと、そこまでわからない場合もあるので、ぜひ足を運んでみて下さい。

    しかし、本人にはまったく取材しないで書かれた本。
    それで、このタイトルっていいの?

    若い頃に美しさに注目されてブームが起きて、出ずっぱりになりながら、劇評では冷遇され、本当に大きな役はなかなか来ない。
    そういう時期もあったんですね。
    劇評やインタビューなどを詳細に調べて、取りあげ、その年の傾向や、ブランクの理由などを追求してあります。
    何年何月にどの舞台に出た、というのは資料として間違っていないんだろうけど…
    舞台の数が既に多すぎるので、一つ一つについて突っ込んでいるほどではない。
    ファンとしては知っている話が多いです。
    洋物に出た時期や順番、一度で終わった物とそうでない物…
    ああ、そうだったかなあ…と懐かしく思い出します。

    他の俳優のことを、比較して悪く書く必要は、別にないんだけど。
    他の俳優をどんなに褒めても、揺るぎないから。
    舞台はコラボだから。
    名優とのコンビで馥郁と醸し出されるものも、若手との共演で若々しいまっすぐな演技を玉様がカバーしてたりするのもそれぞれに楽しいですよ。

    女形同士はあまり共演する機会もないけど。
    歌右衛門のことはあまり知らなかったから、政治力があったという点についての具体的な説明は興味深かった。
    年月が過ぎ去り、敵役?としての大物ぶりがまた。
    女形の存在感が増したという点で功労者なのかも。

  • 玉三郎は生き残ったが、同様の境遇で消えていった役者たちはどれだけいたのだろう。

  • 最初に読んで何やねん?もう一度読んで何やねん?でもおもろいわ。三度目以降、はまります(笑)。歌右衛門とのン10年にわたる確執も、その差異も、若き日の勘弥との葛藤も、輝かしい孝玉時代も、すべて楽しく面白い。ゴシップ上等、ファンのツボをわかってるなあ。

  • 別にこの本はすごくない。
    すごいのは、玉三郎さん。

  • 再読です。以前、小倉で購入した記憶がある。多分、玄人は、この本嫌いだと思います。あなたが、僕のような素人ならば、面白いと思います。玄人には、絶対にお勧めできません。

  • [ 内容 ]
    不世出の女形、六代目歌右衛門が劇界に君臨する一九七〇年代、類稀な美を煌めかせ、五代目玉三郎は現れた。
    三島由紀夫らに見出された彼は、目映い美貌とその才能で、大衆から熱狂的な支持を得る。
    一方。
    女帝・歌右衛門をなお「至高」と讃える劇評家たちは、玉三郎を酷評し、女帝も彼を拒絶し続けた。
    かつて伝統と秩序の中で疎んじられた玉三郎は、いま立女形として劇界の頂点にいる。
    これは未曾有の奇跡なのだ。
    彼はいかにして歌舞伎座のトップに上りつめたか―。
    葛藤と相克の四十年。

    [ 目次 ]
    第1章 玉三郎と三島由紀夫―莟の花の発見~一九七〇年(澁澤龍彦の玉三郎「発見」;国立劇場と歌舞伎座 ほか)
    第2章 玉三郎と守田勘彌―深謀遠慮の時期一九七〇~七五年(海老玉として売り出す;守田勘彌家の歴史 ほか)
    第3章 玉三郎と歌右衛門―立ち塞がる女帝一九七五~八五年(第一節桜姫―一九七五年;第二節シェイクスピアと泉鏡花と三島由紀夫―一九七六~七八年 ほか)
    第4章 玉三郎とさまざまな世界―歌舞伎を越えて一九八六~二〇〇一年(歌舞伎と新派以外の玉三郎;クラシック音楽とバレエと玉三郎 ほか)
    エピローグ 歌舞伎座さよなら公演―あるいは御家再興二〇〇九~一〇年

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    [ 参考となる書評 ]

  • 玉三郎の記録としてはいいかな

  • 公演記録を羅列しているだけで、あまり面白くない。前作、前々作に比べて質が落ちている。

  • 「若き坂東玉三郎と女帝・歌右衛門の確執」
    というコピーに惹かれて購入。

    読みはじめは、自分の知らないことが多く、「おお!」とミーハーしながら読んだのだけど、後半は既知のことが多くて退屈…。

    筆者は、「膨大な文献を再構築して」ノンフィクションを書くスタイルとのことなのだけど、まあ、同時代の出来事を著すのであれば、その手法はやはり弱いと思う。

    歌舞伎通の知人が言っていたように「文献切り貼り〜」の域をでないのよね。

    ただまあ、「ちょっと昔」であるので、20代前後の世代が「入門」として手にとるなら、この方の著作はよいかもしれません。

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