真の指導者とは (幻冬舎新書 い 11-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344981768

感想・レビュー・書評

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  • 読者層を広げたくて、攻撃的でなく万人受けするタイトルにしたんだろうな。中身もリーダー像論を展開しつつ、筆者の政治主張の普及目的のための本に感じる。憧れるリーダー像というよりは、今後の日本に必要なリーダーを示している。

  • 現代の日本に警鐘を鳴らす良本です。マスコミや常識と呼ばれるものを鵜呑みにするのではなく、真の日本の指導者はこうあるべき、という内容が具体例を交えて分かりやすく書かれている。気づきが多く大変参考になりました。オススメです。

  • 詳しい歴史の解説やあまり知らされていない歴史の裏舞台などから指導者としての生き方や生きざまを詳しく解説してくれている。
    その他、色々な視点で指導者のあるべき姿を示してくれている。
    最後に「存在」と「時間」という「哲学」論で指導者論を締めくくっている。
    著者である石原慎太郎氏の魅力、指導者としての魅力が「真の指導者とは」を解説してくれている。

  • 震災が起こる前、竹島問題や尖閣諸島問題がここまで大変なこととなる前、都知事をやめる前に書かれた本であるが、現在彼が感じている危機感やそれに伴う行動が全てまとめられた一冊であった。
    平和のとらえ方、憲法がどのようなものか、政治家が本当に行わなくてはならないこと、家庭や学校での教育のありかた、指導者としての人間の器の大切さなど、さらっと読んだが多くのことを学ぶことができたように感じる。

  • 石原さんって、記者会見ではコワモテだし、ぶっきらぼうに途中を端折って、結論だけをズバッと言ったりするので、言いたいことが本当に伝わっていない印象を持っていました。
    本書で語られる、国家論、社会論、リーダー論、そして文明論は、そんじょそこいらの政治家では太刀打ちのできないであろう、深みと広さがある。まさに保守派の大御所といったところ。こういう方がもっと多く出てきて、しっかりとした国家論、哲学を闘わせてもらいたいと願います。
    軽い気持ちで読み始めたけど、読了感はタップリ満足でした。

  • 実は、石原慎太郎の著書は初めて。
    よかった。
    なんか、あるべき姿、理想の姿、こうじゃなきゃダメってことを理路整然と指摘してくれた。

    良書です。

  • 2011年9月23日、読了。

    大事に大事に、丁寧に読み上げた書。図書館から借りたのだけれど、購入して何度も読み直すべき良い本。

    歴史は様々な集団の行動の集積、つまり指導者の指揮・行動の集積から成る。そこで石原慎太郎が様々な歴史上の人物に触れながら、指導者論を語る。

    まず、石原慎太郎の莫大な知識量に脱帽。そしてこの本を通じて、日本人であることに自虐的になるのではなく、むしろ胸を張って日本人だと主張すべきだと感じた。日本人は決して無能な民族ではない。

    北朝鮮の拉致問題、アメリカの国債売り付けに対する見解は単純明快でスカッとする。

    自分の人生を、思いっきり生きて、自分を演じ尽くして死ぬ。これが理想なのだと感じた。

    星五つ!

  • この人の本はじめて。
    偶然にも今日読んだ福田和也の著書からの引用もあって、本の中身も人の器量のこととか書いてあって似通っているとこもあった。

    この本も海外含め歴史の先人から学ぶことが多い。

  • TSUTAYA神谷町店新書ランキング2位の本。
    読みはじめですが、ちょっと救われます。

  • タイトルからは石原さんのあるべきリーダー像とは?が記されているかと思いきや、ある程度はあたっているものの歴史上の人物から見たリーダーたるべき理想像から始まって、現在の政治・社会に対する提言までいろいろ記載されています。石原さんの博学さを思い知らされるとともに、参考文献ものっているので石原さん思想のルーツ(それですべてというわけではないですが)を知ることができます。
    一昨年は「ヘミシンク」にはまり、昨年は一転して「人生を考える小説」、で、今年は「歴史物」がマイブームになりそう。

    リーダー像を追い求めるというより、自らの生き様を見直すとともに、これからの社会をどうして行くべきかについて考えるきっかけを作ってくれるうれしい一冊でした。

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著者プロフィール

1932年神戸市生まれ。一橋大学卒業。55年、大学在学中に執筆した「太陽の季節」により第1回文學界新人賞を受賞しデビュー。翌年同作で芥川賞受賞。『亀裂』『完全な遊戯』『死の博物誌』『青春とはなんだ』『刃鋼』『日本零年』『化石の森』『光より速きわれら』『生還』『わが人生の時の時』『弟』『天才』『火の島』『私の海の地図』『凶獣』など著書多数。作家活動の一方、68年に参議院議員に当選し政界へ。後に衆議院に移り環境庁長官、運輸大臣などを歴任。95年に議員辞職し、99年から2012年まで東京都知事在任。14年に政界引退。15年、旭日大綬章受章。2022年逝去。

「2022年 『湘南夫人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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