加害者家族 (幻冬舎新書 す 4-2)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 673
レビュー : 117
  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344981942

作品紹介・あらすじ

平成20年の犯罪件数は253万3351件。被害者家族はマスコミ取材による二次被害で心の傷が癒える間もないが、実は加害者家族も凄惨な生活を強いられる。身内の犯罪を機に失職や転居を余儀なくされるだけでなく、インターネットで誹謗中傷され、写真や個人情報まで流出される。そんな過酷な現実を受け止められず、自殺する人も多い。事件への自らの非力を嘆き激しい後悔に暮れる加害者家族も多いが、そもそも身内の犯罪を未然に防ぐには限度がある。まさに他人事ではない実態を明らかにした、衝撃の一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 刑事事件の加害者でも被害者家族でもない、加害者家族に焦点を充てた一冊。

    当然、加害者家族として責任を感じつつも、マスコミやインターネットの過熱報道もあって、必要以上に大変な実態を知ることができた。
    また、印象的だったのは、アメリカの銃乱射事件で加害者家族に山ほど手紙が来たけど、ほぼ全て励ましの内容だということ。
    もちろん、日米双方で良し悪しはあるものの、こと加害者報道の捉え方においてはアメリカ人の方がはるかに成熟してると感じた。

  • 被害者にも家族がいてその苦しみははかりしれない。それを考慮しつつも基本は加害者家族中心の本だから、読んでる途中や読み終えた直後は加害者側のことばかり考えてしまう。
    苦しくて泣いた。

    このままだと量多いけど、抜粋簡略版を小中学校の教材とかにしたら犯罪の抑止力になると思う。

  • 読んでいる途中ですが、怖くてページがめくれなくなる…(涙
    「累犯障害者」(http://booklog.jp/item/1/4101338728)を読んだ後に読むと、感情的になってしまう…。

    レビュは冷静になった頃に追って…(何

  • 日本社会では「善人の悪意」が多いと感じる。
    自分は正しい。自分たちは関係ない。悪人は不幸になるべき、抹消すべき。
    そんな意識が更正を更に難しくし、再犯を招く。
    「善人」が犯罪を作っていることもあると自覚して欲しいし、まさにバッシングなどの行為が犯罪に等しいものであることを知って欲しい。

  • まとめのまとめみたいな本

  • 衝撃的な一冊だ。

    報道を見聞きしても事件周辺の情報はまるでよくわからない。その後はどうなったんだろう? と思うものの、知る機会はあまりない。
    犯罪心理の観点から興味本位で読みはじめたが、事実のあまりの残酷さに涙が滲んだ。

    悪いことをしてはいけない——。誰でも知っていることだ。だが、実際悪いことをしたら、どうなるのかは知らないのではないだろうか?

    いくつかの事例をあげて、事件当時の加害者家族まわりで起こることが記載されているが、善意の悪意とはよくいったものだ。とにかく”恐ろしい”の一言に尽きる。
    インターネットの匿名掲示板の裏で一体なにが起こっているのか? 実際に起こった事例を読むと本当に寒気がする。

    人生やり直しがきくと前向きな人は考えるかもしれない。
    だが、悪いことをしたら、その周辺の人々まで不幸が飛び火し、人生そのものを崩壊させてゆく連鎖の現実が確かにあるのだ。
    法律も人も誰も助けてはくれない。みんな離れてゆく——。孤立する先に待つものは、絶望と死である。と、私は本書を読んで感じた。
    その過程に、もしかしたら自分も加担しているかもしれないという事実が非常に重く心にのしかかる。

    12歳ぐらいから思春期の人、心に黒いものを抱えている人には、特に必読の一冊。
    いや、万人に読んでもらいたいと思った一冊だった。

  • 東野圭吾の「手紙」や、「それでも生きていく」、などのドラマを見て、加害者家族の大変さは知っていたが、海外ではその加害者家族を支援していく団体があるというのは知らなかった。日本でも早くそういう支援ができるといいと思う。
    また、こうして加害者家族や親族まで、苦しみ、道を断たれるという現実を多くの人が知れば、犯罪抑制にも役立つのではないか。

  • 【目次】
    1 しあわせな家族が、ある日突然、崩壊した
    2 加害者家族の顛末
    3 インターネットの暴走
    4 加害者家族をとりまく社会
    5 加害者家族にとって必要なこと

  • 犯罪加害者家族を取り巻く環境に問題提起。これ日本特有なのかな?村文化とかのせいだとすると隣人意識の希薄な都会ではこの問題は比較的小さいと言える?どうなんだろ。

  • NHKのドキュメンタリ「クローズアップ現代」の番組取材の書籍化。少年犯罪の両親の責任を状況によっては考慮する必要があるにせよ、殺人犯の親戚まで仕事が続けられなくなるような社会はやはりおかしい。インターネットでもソースも真偽のわからない個人情報が繰り返しコピー&ペーストされる状況はやはり危うい。ようやく認められつつある被害者へのサポート同様、加害者家族への支援もやはり必要なのだろうと思う。

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著者プロフィール

1996年東京大学教養学部卒業。同年NHK入局。報道局、スペシャル番組センターなどを経て、現在報道局報道番組センター社会番組部チーフ・プロデューサー。「NHKスペシャル」「クローズアップ現代」などを担当。ギャラクシー賞奨励賞を2度受賞。著書に『新聞消滅大国アメリカ』『加害者家族』『性犯罪者の頭の中』(いずれも幻冬舎新書)がある。

「2015年 『反骨の知将 帝国陸軍少将・小沼治夫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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