- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344982093
感想・レビュー・書評
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著者自身がADHDの方なので、他の著者よりも患者との距離が近いとの感想を見て読んでみました。
距離云々はよくわかりませんでしたが、ADHD、アスペルガー、学習障害(LD)、知的障害(精神発達遅滞)、発達性協調運動障害などタイプ別に特徴や症例などが事細かに多数記載されてますので、発達障害かも?という判断が早くなります。
「早期発見、早期治療開始が最も有効」というのが主な主張。確かにその通りだ。授業中歩き回る子をやみくもに叱りつけてもあまり意味はない。早期に治療を開始すれば改善の可能性が高くなる。
ただし、すでに大人になってしまった人には少し辛い内容かも知れない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読了。知的な遅れのない発達障害の子は、怠けや本人の問題として叱責されてしまう場合が多く、そうなると、二次障害に繋がってしまう。いかに早く発見して適切な対応をすることが重要だし、そのためには親に、どう話してわかってもらうかが大切だと改めて実感した。
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自分に当てはまりドキッとする。私も見過ごされた発達障害の子どもだったんだろう…と思う
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ちと内容に偏りがあるような気がする
これに描いてあることが発達障害の全てではない
と思う -
医師が書いた本なんだけど、分かりやすく書いてある。医師としての経験が存分に生かされた本だと思う。著者の主張に納得出来ないところもあったけど、読む価値のある本だと思う。子どもを持つ親、教師を志す人なんかは特に読んで欲しい。
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軽度発達障害についてとてもわかりやすく書かれていた。
親が発達障害を認めようとしないのは「普通」であることが社会の規範とされ、横並び意識の強い日本ならではの現象ともいえる。
ここにも出てきた「普通」という言葉、私たちは「普通」という言葉に縛られている気がする。
発達障害は早期に適切な対処をしていけば改善できるし、二次障害を防げる。そのために自分にできる支援は何か考えていきたい。 -
これは良書。発達障害を克服して医者になったと言い著者が書いているので、以前読んだ健常者の医者が書いた決めつけの様な冷たい感じは一切なかった。むしろ暖かさを感じた。
本書はタイトルのように、いかに早期に発達障害を認知し、治療を開始するかの重要性を説いている。それはそうだ、一般的な躾は全く無意味なのだから。
読みながら気になったのは、本人に話す時期。療育のおかげもあり、本人の素直さもありうまくいっていると思うが、これが自分たち親が認知せず、間違った対応をしていたらと思うと怖い。
広く読まれるべき本だと思う。 -
発達障がいについて細やかな知識が得られました。ただ、発達障がい者がそうでない人と比べてできないことや二次障害など、ネガティブな部分が多く書かれていると感じました。また、早期治療の重要性や遺伝の多さなど 取り返しのつかないこと、どうしようもないこともしっかりと書かれていたので、ちょうど気分が落ちてる時に読んで無気力自暴自棄モードになってしまった笑 それがひとつの現実だから向き合わなきゃいけないものの、、年齢を重ねた発達障がい者にとっては、「これからできること」にふれている本の方が読みやすいかもしれない。
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発達障害(ADHD・自閉症スペクトラム障害・LDなど)に関して簡単にわかりやすく解説されてる本。
少々古い本なので情報は変わってきているかもしれませんが、幼児期にみられる症状なども載っており、大きく変わっているはずはないので読む価値は十分あります。
発達障害の子の親も発達障害の可能性がある。これは確かにとしか言いようがない。
とにかく発達”障害”という名が世の中の認識を邪魔させているというのを実感する。星野先生のいう『発達アンバランス症候群』という呼び方が良いのではないでしょうか。
しつけのせいであったり、ただの問題行動と決めつけず、いろんな視野で子どもを観察していかないと。二次障害を起こしていくということは社会にとってもマイナスなことです。
親・教師だけではなく、日本にいるすべての人が理解し、知識を持っているべきものでしょう。いつまでもはびこっている根も葉もない噂話程度の信憑性しかないまことしやかに囁かれている昔ながらの育児・教育法にとらわれないでいただきたい。
年を取ってからの方がより新しい知識を持つ必要がある。知識は常にアップデートしていかないといけない。
そう強く思います。 -
親が発達障害である可能性。
なんで気づかなかった。
言われてみれば当たり前だ。アスペルガーとかいう概念が広がったのすらここ10年ぐらい。
それより前なら、確実に、網に引っかからずなんの対処もされず大人になっているのだ。大人=自立している、ととかく見えてしまいがちだが、そこから自己認識の構造を変えてかなければならない。そして、それはなかなか現段階では難しい。
著者プロフィール
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