日本の10大天皇 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 93
感想 : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (449ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344982178

作品紹介・あらすじ

そもそも天皇って何だろう?なぜ1000年を軽く超えて同じ血筋が続くのか、なぜ現代においても天皇だけが「日本国の象徴」であり「国民統合の象徴」なのか、なぜ憲法は「天皇」の条項から始まるのか?125代の天皇の中から、巨大で特異な存在の10人-雄略・継体・推古・天武・称徳・桓武・後鳥羽・後奈良・後水尾・昭和天皇-を選びだし、その人物像、人間関係、スキャンダル、時代や歴史の中で果たした役割を解説。同時に天皇をめぐる、さまざまな根本的「謎」に答えた、いまだかつてない一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 普通の人は手に取りづらい題名の本(笑)だからこそなのか、文体は柔らかく、内容ほど硬い印象を受けない。
    これまでの情報といい意味で最もギャップがあったのが、雄略天皇。この章を読むだけでも十分価値はあると思う。
    それにしても、著者の関係文献の読書量は群を抜いていると思われる。持論を展開する中での客観的検証と比較については納得する内容が多かった。歴史を復習したい方にとってはおすすめです。

  • 各々の天皇について知ることができました。

    天皇はそれぞれの時の「感情」で動いているのかと思っていましたがそうでもないことがわかりました。

    そして道鏡を天皇にしようとした称徳天皇の著者の考えには驚きました。
    その説はありえる・・・かも!?

  • あの天皇は入ってないのか、とか炎上を招きかねない若干煽り気味のタイトルだが、内容は割と穏当なのではないだろうか。天皇という切り口で描くと意外と新鮮かもしれないとは思った。

  • 歴代の10人の天皇を取り上げて綴った一冊。
    とはいっても、後白河天皇(法皇)とか後醍醐天皇や明治天皇などは出てこない。

    歴史好きにとって必ずしも納得できる10人ではないだろうが、むしろ日の当たらない天皇にスポットを当てた点が評価できる。

  • 10大天皇をあげるならばまずは聖武天皇や後白河法皇また天智天皇がとりあげられると思いきや、称徳天皇、後奈良天皇、後水尾天皇を著者は選ばれた。
    読み進むうちになるほどと納得。昭和天皇のイメージは玉音放送しか思い浮かばなかったが、自分はいかになろうともとのおもいで戦争終結を成し遂げたことは高く評価できる。

  • 10人の天皇についての説明と著者の気持ちのようなものが書かれていました。
    天皇とは何かを知りたくて読んでみたのですが、私はその答えを得られませんでした。
    この目的により評価が低くなってしまうのですが、私が読んでいる間、後ろから覗き見ていた友人の評価は高かったです。歴史の流れがわかって面白く、砕けた表現で読みやすいようでした。ただ、普段私が漢字を使っている言葉をひらがなで表現されているので、少し読みづらかったです。好みの問題だと思われるので、そこまで気にならないものなのかもしれません。

    天皇とは何がが書いてあるのではなく、各種資料を参考に複数の天皇が説明されていました。

    私は義務教育の過程で、天皇とは日本国の象徴であり日本国民統合の象徴、と習い、それをそのまま暗記しただけなので、昭和天皇が亡くなった際の、『家内に電話して「東京駅まで喪服をもってきてくれ」と、自分でも不思議なくらい、スラッとそんなセリフが口からでました。』という内容に共感できる部分がありません。今まで理解しようとして来なかった分が積もり積もってこのようなことになっているのでしょうか。私にとって天皇はよくわからない存在です。天皇について学ぼうという姿勢をとってきませんでした。実際、学ばなくても今までは困りませんでしたし、興味もあまりありませんでした。批判的な見方をしているのかもしれませんが、どうしてそこまで天皇という存在に影響されたのか不明です。私の両親も天皇がいなければならないと思っているようでが、私はどちらでもいいと思っています。天皇が内閣総理大臣を任命するということですが、選出された人を拒否することが現在の天皇にできるのでしょうか?私はできないのではないかと考えています。そうすると、なぜ天皇が任命するという過程が必要なのかがわかりません。歴史的なことや宗教的な事柄について不勉強であるため、その重要性が理解できないのかもしれませんが。

    やはり批判的に聞こえるかもしれませんが、著者は天皇が尊敬されるようにこの文章を練ったのではないかと感じました。人の創りだすものなので、感情が載るのは当然だと理解しているつもりですが、著者は読者に天皇を尊敬するようにと諭しているように聞こえてしかたありませんでした。
    私は理系の人間で、さらにコミュニケーションが苦手です。そのためかもしれませんが、古事記、日本書紀、◯鏡などの資料に、どれだけの信頼性があるのか疑問に感じますし、どうして当時の人の状況や心情をそこまで深く解釈したり、推測したりできるのか、とても不思議です。これから人間観察して洞察力を身につけようかと思いました。

    私の理解としては、著者は天皇を尊敬しているようでした。どうして尊敬しているのかが、この本を読んでもわかりません。どうして皇族をTVなどで呼称する際は「様」をつけるのでしょうか?他の人は皆「さん」なのに。「私と同世代(20代)の人でも天皇を尊敬している方がいらっしゃると思います。なぜ尊敬されているのでしょうか?何を見て?何を聴いて?何を感じて?
    何を思って?他の人が同じ事をしても同じ反応は起こらないと思うのです。この違和感は一体何なのでしょうか?

    ますます勉強しなければと思う一冊でした。

  • 10人の天皇を取り上げているが、キーとなる天皇を中心に日本史をおさらいできる。雄略天皇。継体天皇。推古天皇。天武天皇。称徳天皇。桓武天皇。後鳥羽天皇。後奈良天皇。後水尾天皇。昭和天皇。印象に残ったところ。現存する世界の君主国中最長の世襲。後奈良天皇の写経→小松茂美『天皇の書』。徳川歴代将軍も対外的には国王を名のらなかった。どの時代でも権威の源泉は天皇にあり、マッカーサーも占領統治にその権威を利用した。歴史的大敗戦を経ながら君主制が維持されているばかりか、歴代最長の在位をまっとうされ国民に慕われた昭和天皇は世界史の奇跡ではなかろうか。大東亜戦争終結時の御前会議の場面は涙をさそわれる。日本人であることに誇りと喜びを感じさせていただいた。もうひとつ。女性天皇が歴史上重要な役割を果たしてこられていることがわかった。日本には女性天皇を特に禁止する文化は無く、男系世襲は中国の影響だと。なるほど。

  • 本書の「10大天皇」だが、「歴史の教科書に太字で書かれている」人達に関する評伝を集めたというようなことではない。勿論、「教科書に太字」の天皇に関することも含むが、それだけではない。本書は「天皇“制”というものの変遷を考える」上で、“キーパーソン”と思われる10人を挙げ、御本人のことと時代状況を解説している。ある種の“日本通史”として綴られている。そうすることで、「“天皇”を戴き続ける社会(=日本)」の“変遷”を考えてみる、ということを試みているのである。そして、それが面白いのだ!!

  • ちょっと長すぎっていうか横道の話が多すぎる感じが。
    文章の量は多いけど、親切に説明してあるっていうか予備知識が無いと余計にわからなくなる話が多い。
    僕が天皇に関する知識をもっと持っていたら評価は大分変わったかもしれない。
    あと、ひらがなが多いから読みにくかった。★2つの理由の大部分はここかなぁ

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著者プロフィール

昭和32年、岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒業。同大学院博士課程(神道学専攻)単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「国家観・歴史観」講座担当などを歴任。大嘗祭の研究で神道宗教学会奨励賞を受ける。小泉内閣当時「皇室典範に関する有識者会議」のヒアリングに応じる。現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師など。
著書は、『天皇と民の大嘗祭』(展転社)、『この国の生い立ち』(PHP研究所)、『天皇から読みとく日本』(扶桑社)、『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)、『日本の10大天皇』(幻冬舎新書)、『天皇「生前退位」の真実』(同)『歴史で読みとく女性天皇』(ベスト新書)、『私たちが知らなかった天皇と皇室』(SBビジュアル新書)、『古事記が日本を強くする』(共著、徳間書店)、『歴代天皇事典』(監修、PHP文庫)、『天皇陛下から私たちへのおことば』(監修、双葉社)、『天皇と元号の大研究』(監修、PHP研究所)など。

「2019年 『天皇と国民をつなぐ大嘗祭』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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