放射能と生きる (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
3.63
  • (5)
  • (11)
  • (15)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 112
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344982192

作品紹介・あらすじ

福島原発事故で放出された放射性物質の総量は約63京ベクレル(推計)。国内史上、かつてない量が放出された上、事故の終息は依然見えず日本は汚染され続けている。「残留する放射性物質」と私たちが共に暮らしていくのはこれからなのだ。見えない敵から身を守るにはどうすればいいか?農作物や魚介類は今後どうなる?被曝した後すべきこととは?震災後にアクセス殺到の人気ブログを再整理。時系列の生々しい記録が超実践マニュアルとなった画期的な書。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  
    ── 武田 邦彦《放射能と生きる 20110629 幻冬舎》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4344982193
     
    …… 
     
    http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%C9%F0%C5%C4+%CB%AE%C9%A7
     Takeda, Kunihiko 資源工学 19430603 東京 /東京大学卒/1966-1993 旭化成
    https://booklog.jp/users/awalibrary?display=blog
     
    (20211221)
     

  • 武田先生のブログで震災直後からの事実に基づいた科学的見解を示して、読者に判断する基準を示す。

    日々わかっていく状況、武田先生の思いやりがある言葉、ひとつひとつに臨場感があり、のめり込んで読んでしまいました。日々のブログの間にあるコラム、おわりにを読んだとき、武田先生は今でも変わらないスタンスで一貫して大切な事を発信されているのだと感じました。

    好き嫌いが分かれる人なのですが、科学者という立場とは別に、基本的に暖かく優しい思いやりがある人で、悪意を感じることがあまりない方です。

    あまり、というのは、たまにおふざけが過ぎて極端な珍しい意見を言われる事もありますが、あたたかい目でみると「またおふざけしてる(笑)」くらいにしか感じなくなります。

    むしろ、科学者でもないのに武田先生に猛反論してる方は、いちいち疲れて大変だろうなぁと心配になります。

    武田邦彦氏のことが好きでも嫌いでも、家族に対する思いやりと同じくらいリラックスした気持ちで読むと、このような視点のお話をしてくれる人は他にあまりいないので、何か自分の中の判断基準を作るキッカケになると思います。

  • 原発事故に関して、とりあえず知りたいと思うことを、分かりやすく示してくれる。ブログをまとめたものってことで、文章が変だったりするところもままあるけど、それは差し引いても、知識の整理には役立つものと思えた。

  • 本筋ではないけど、その根底にある科学とは、また技術とは何か、ということの一端に触れることが出来る

  • 原発問題は1,2か月では終わるものではありませんでした。「嘘も方便」ってやっぱりこういう本当に危険な時にも使われるんですね。安心させるための嘘が、ごまかしが、どれほどの何も知らない人の命を奪うのだろう。

  • 今まで避けていた放射能について考えてみる。この武田さんの本はおバカさんな私でも理解できるわかりやすい本です。

    この本を読んだからって、どの情報が正しいのか、間違っているのか、結局安全な数値は何か、というのはわからなかったけれど、どう情報を見て、私なりにどう理解すればいいのかというのを教えてもらいました。そして、この本を読んだ時に、震災直後の日本の報道に違和感を感じた理由もわかりました。(ずっとCNNとかCBSのニュースもおっかけてたので。)

    この本では震災から数カ月のスパンしか扱っていませんが、今を考える上で十分参考になります。

    ある人が、「人間が歴史から学んだことは、歴史から何も学んでいないということ」といったらしいけれど、そう言われないようにしなくちゃね。

  • だいぶ出遅れた感はあるが、武田先生の本を読んだ。福島を故郷に持つものとして知っておきたいことが忠実に書かれていたと思う。知った上でこれから活かさねばならない。福島とそこに住む人たちを本当に思ってくれて書かれた本(ブログ)だと思うし、本当のことを隠し福島を汚染し福島人を被爆させたのは政府なんだという事がよく分かった。

  • 著者はテレビでも有名な武田邦彦氏ですが、第一種放射線取扱主任者の資格(けっこうな資格らしい)を持つなど、いわゆる、「危険厨」、「安全厨」のどちらでもない専門家ならではの偏りのない論調で、どのくらいで何が起こるか、どう広がるか、どう防ぐか、自分の被爆量の計算方法、その他我々市民が今後とるべき対策をわかりやすく語っており、まさに放射線列島サバイバルマニュアル的内容です。
    また、ブログ記事を整理し時系列に並んでいるので、今回の原発災害でこれまで起きてきたことの記録にもなり、リアリティも感じられる必読書と思われます。

    その他、以下主張の一部
    ・国の基準値(引き上げ後)の1年20ミリシーベルトなどは決して一般人にとって健康に影響がない範囲ではない
    ・福島市などの高線量地域を法律で定める「管理区域」に指定しないので政府・行政の違法行為である
    ・放射性物質の拡散は風向きがもっとも重要なのだから、気象予報で花粉情報などと同様に放射線情報をやるべきだ
    ・除染した土は福島(第一原発)に処理施設を作り戻すべき

  • テレビでおなじみの武田先生のブログをもとに構成された本。
    科学者の視点で、今回の原子力発電事故での対応方法、解決方法が分かりやすい方法で述べられており勉強になりました。また科学者としての心構えや心意気の用なものが見られ安心感があります。

  • 国が基準値を引き上げた今、 覚悟は、できているか!

    国内史上、かつてない量の放射性物質で汚染された日本。残留する放射能と今後どう付き合えばいいか? 空気や水、食物の注意点は? 話題のブログを補足、再整理した超実践・自衛マニュアル。

    今回の福島原発事故で放出された放射性物質の総量は約63京ベクレル(推計)。国内史上、かつてない量が放出した上、事故の終息は依然見えず日本は汚染され続けている。「残留する放射性物質」と私たちが共に暮らしていくのはこれからなのだ。見えない敵から身を守るにはどうすればいいか? 農作物や魚介類は今後どうなる? 被曝した後、すべきこととは?震災発生直後から、時系列の生々しい記録が超実践マニュアルとなった画期的な書。

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1943年東京都生まれ。工学博士。専攻は資源材料工学。
東京大学教養学部基礎科学科卒業後、旭化成工業に入社。
同社ウラン濃縮研究所所長、芝浦工業大学教授、名古屋大学大学院教授を経て、2007年より中部大学教授。
テレビ番組「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ)、「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日)などに出演。
著書『ナポレオンと東條英機』(KKベストセラーズ)、『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』3部作(洋泉社)他ベストセラー多数。

「2017年 『武田邦彦の科学的人生論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

武田邦彦の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
松下 幸之助
朝井リョウ
古賀 茂明
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×