二十世紀の10大ピアニスト<br>ラフマニノフ/コルトー/シュナーベル/バックハウス/ルービンシュタイン<br>アラウ/ホロヴィッツ/ショスタコーヴィチ/リヒテル/グールド (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (450ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344982284

作品紹介・あらすじ

当代一のピアニストと名高く独創的なラフマニノフ、熱情と神技のホロヴィッツ、自由かつ情感溢れるルービンシュタイン…他、計10人の大ピアニストが運命的に出会い、からみ合い、それぞれの人生と音楽を変えてゆく-。歴史の流れと共に消えた最後の巨匠たちの物語。

感想・レビュー・書評

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  • 音楽

  •  19世紀末から第一次世界大戦、第二次世界大戦、共産圏崩壊間近に至るまでの激動の時代を生き抜いた10人の大ピアニストを中心に、歴史を横にスキャンすれば同年代、先輩・後輩が織りなす友情、ライバル心、嫉妬、誤解、すれ違い、悔恨、迫害、韜晦等々の物語があり、縦にスキャンすればマエストロたちの華々しいコンサートの熱狂ぶりを思わぬところで目撃して発奮したり、無視されて絶望した10年後、15年後のマエストロたちがいたりと、クラシック音楽の世界はまことに意外性に富んだ物語を秘めている。その綾をひもといて、飽きさせることなく読ませるのは、さすが <クラシック・ジャーナル> 編集長たる著者の力量あってこそ可能だったように思われる。
     それにしても某マエストロが語った 「音楽にはたしかに国境はないかもしれないが、音楽家には国境がある」 という肚の底からの呻き声が、そんな時代もあったという回顧談となる日が一日も早く来たらんことを願うのみである。

  • 音楽論に踏み込むのではなく、現存している資料から発言や動向を読み解いていくスタイルは著者のカラヤンの本と同じである。

    ピアニストとしてのショスタコーヴィチについて触れている数少ない本。

  • ラフマニノフ、ルービンシュタイン、ホロヴィッツなど、20世紀を代表するピアニスト10人から見たその歴史やピアニスト同士の係わり合い等を描く。戦争やナチス・ソ連の影響の色濃さが興味深い。年表があれば尚良かった。誤字が多いのは興醒め。

  • ホロヴィッツの演奏を聴いて、他のピアニストとは違う「何か」を感じ、その「何か」を見極めたくて、この本を手にした。著者は、「執筆中、極端に言えば、ホロヴィッツとルービンシュタイン―この二人のCDさえあれば他はいらない…」、「ホロヴィッツは中毒になる…」とまで書いている。ますます、ホロヴィッツに興味を持ってしまった、がまだ見極められず。吉田秀和氏の『世界のピアニスト』なども読んでみよう…。ホロヴィッツに「彼こそナンバーワン」と言わしめる(作曲家として有名な)ラフマニノフの演奏も聴かなくては…。

  • ピアニスト達が才能を見いだされ、成功していく過程はとてもドラマチックです。
    名盤を探してみたくなりました。
    年代ごとにピアニスト達の生涯を追っていくかたちで書かれているのですが、私はあまり詳しい訳ではないのでたまに誰が誰だかわからなくなってしまいます。笑

  • 軸になるのはホロヴィッツとルービンシュタイン、そしてラフマニノフです。

    二十世紀という激動の時代を生きた偉大なピアニストたちが互いに人間として絡み合いながら、その芸術を高め合ったりライヴァル視したりしていた様子が編年体で語られています。おかげで誰か一人の本だけ読んでいては分からないお互いの関係や政治というものに翻弄された様子がよくわかって面白かったです。

    それにしても皆、なんて素晴らしい名演を遺してくれたことか!

  • ショスタコがピアニストだったとは!

  • とても面白かった。年代を切り口に各ピアニストの関係、状況をまとめたのは新鮮。但し、結論部分は某ピアニストの言葉ではなく、筆者の意見を聞きたかった。ピアノファンにはお薦めです。

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著者プロフィール

1960年生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。「カメラジャーナル」「クラシックジャーナル」を創刊し、同誌のほか、ドイツ、アメリカ等の出版社と提携して音楽家や文学者の評伝や写真集などを編集・出版。クラシック音楽、歌舞伎、映画、漫画などの分野で執筆活動を行っている。

「2019年 『阪神タイガース1985-2003』 で使われていた紹介文から引用しています。」

二十世紀の10大ピアニスト
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