大往生したけりゃ医療とかかわるな (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 236
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344982482

作品紹介・あらすじ

3人に1人はがんで死ぬといわれているが、医者の手にかからずに死ねる人はごくわずか。がんは治療をしなければ痛まないのに医者や家族に治療をすすめられ、拷問のような苦しみを味わった挙句、やっと息を引きとる人が大半だ。現役医師である著者の持論は「死ぬのはがんに限る」。なぜ「がん死」がお勧めなのか。自分の死に時を自分できめることを提案した、画期的な書。

感想・レビュー・書評

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  • 人間はいつか死ぬ、ということを理解したのは小学校に入ったころ。両親も、妹たちも、自分も、必ず死ぬんだということが悲しくて怖くて、毎晩泣いていた変な小学生でした。その後、「終わりある人生なら太く短く生きる!」と宣言する変な中学生となり、随分なオトナになってしまった今。私にとっての「大往生」は、「面白い人生だったなあ」と思いながら一生を終えること。そのために、日々精一杯過ごそうと思います。
    ・・・と、前置きが長くなりましたが、そんな私の興味を引いたこの本のタイトル。現在特別養護老人ホームの常勤医師を務める著者の主張は、自分らしく人生を終えるためには自然死が一番だから、医療にかかわっていはいけない、ということ。終末期における高度医療を、「患者にとっては拷問のような苦しみ」と表現しています。
    とてもとてもデリケートな問題ですが、少しでも長く生きてほしいという家族の気持が、当人の苦しみを増す結果だとしたら、それは家族のエゴなのか。また、自分自身が死にゆく順番になった時、どうありたいか。
    いろいろ考えさせられる一冊です。

  • 人に治癒力を妨げる治療をするのは理に叶わない。老衰で人が死ぬとき、自然と食べられなくなり、水も喉を通らなくなり、安らかに死に向かっていく。体内は飢餓状態、脱水症状、二酸化炭素過多となっているがいずれも脳内麻薬が分泌される状態で本人に苦痛は一切ない。しかし、医療がするのは点滴や胃瘻で無理やり生かすこと。これが本人にとってどれほどの苦痛になるか。
    なるほどと思ったもう一つの点は、「病床が減り死亡者数が激増する中で病院で死ぬ人に数の限りがでる。相当な人が自宅で死ぬことになろう」と。

  • きちんと生きて自然に死にたいと強く思いました。

  • ニヤニヤしながら自分の心地よい死に方を考えていました(笑)

  • ドラマでもおちょくられた本。内容としては不十分。たとえば透析の論考が浅い。往診してくれる医者がみつかるか、世話する家族がいるかどうか、で在宅での看取りが決まる。特養の方が、現実的。混んでいるので、緩和ケアを元気なうちに予約するのがよさそう。

  • 感想未記入

  • 2013.04 読了

  • 近藤誠との対談本でだいたい語り尽くされていたなぁ
    http://booklog.jp/item/1/4800202868
    ※どうせ死ぬならがんがいい

    老人ホームでの自然死
    がんは(種類によるけれど)痛まない
    いろう4年、折れ曲がった手足の女性写真はショッキング
    ※入棺時はポキポキケア

    鼻チューブは胆嚢炎の手術後に
    胃からの出血を出すために2日やったけれど
    しゃっくりが続いてタイヘンだった

    43 湿潤療法
    50 85歳アルツハイマーにも点滴、医学的に必要38%
    56 鼻チューブ

    67 栄養を押し込む
    70 写真
    84 大便は座位で、食事は前かがみで

    147 人工呼吸器、経管栄養、人工透析、個別の意思表示を
    156 心臓・心肺同時は50まで、すい臓・小腸は60、肺・腎臓は70、肝臓は年齢制限なし
    165 胃や腸の末期がんは止血が難しい

    175 うつる病気(体外から原因)は直る。生活習慣病は治らない
    182 早期発見・早期治療は肺結核から
    206 スェーデンのフリーズドライ葬、まるごと肥料に

    坊さんの本の次は死に方
    ちょっと抹香くさい本が続いた

  • チェック項目11箇所。大学病院の医者が頂点で、旧国立病院や日赤、済生会、県立、市立などの税立病院と続き、次が民間の大病院、中小病院の医者で、一番下が町医者といわれる開業医です、老人ホームの医者はさらにその下ですから、いわばホームレスレベルなのです。世間では、家族や知り合いが開業医や小さな病院で診てもらっていて、経過がはかばかしくない時に、「だめ、そんな小さいところにかかっていては。もっと大きなところへ行かなくちゃ」というのがふつうなのですから。わが国には医者個人の情報がなく、その実力のほどが素人にはわかりません、そこで、病院の序列の上の方の医者が、評価が高いということになるのでしょう。本来、年寄りは、どこか具合の悪いのが正常なのです、不具合のほとんどは老化がらみですから、医者にかかって薬を飲んだところで、すっかりよくなるわけはありません、ところが、「年のせい」を認めようとせず、「老い」を「病」にすり替えます、「老い」は一方通行で、その先には「死」がありますが、病気なら回復が期待できますから。介護現場では、「認知が進んで」などと使われる場合があります、「おいおい、それだとよくなっているんじゃないか」と突っ込みたくなります。本来、医療は、本人の身体の反応する力を利用するものです、したがって、最後の場面において、血圧が下がってきたので上げようと、いくら昇圧剤を使っても、血圧が上昇しなくなる、これは、本人の身体が薬に反応しなくなったためです。シーズン中、インフルエンザで死んだ人が204人なのに対し、予防接種後に死んだ人が133人もいます、このうち、121人は60歳以上なので、持病(基礎疾患)を悪化させた可能性もあるのではないかと思われます。健康人でも、食欲がない時に油っぽいものは、なかなか口にできないように思われます、それを無理やり死にかけの病人の口の中に押し込むのは、どうなのでしょう、勝気な人なら吐き出すでしょう、しかし、気が弱い人は、介護職員にピタリと横にはりつかれて、次から次へと口の中に放り込まれるわけですから、仕方なしに飲み込むでしょう、けれども、その結果は、火を見るより明らかです、当然、吐くことになります。現在では、医療の”虐待”のみならず、「食事介助」「生前湯灌」「吸引」などの介護の”拷問”を受けることなく死ぬことは、至難になっています、今や、誰にも邪魔されず、「飢餓」「脱水症状」という、穏やかで安らかな”自然死”コースを辿れるのは、「孤独死」か「野垂死」しかないというのが現実です。一般に、医者は、医学の勉強をして医師免許を持っています、しかし、特別に人生勉強をしてきたわけではありませんし、人生修行もしていません、また、さしたる人生経験もありません。よく糖尿病になったのは甘い物を食べすぎたせいなどといわれるように、悪い生活習慣が原因のすべてであるかのような錯覚を与えます、しかし、いくら食べても素質のない人間は、糖尿病にはなりません。むやみに「健診」や「人間ドック」を受けて、病気探しをしてはいけません、医者の餌食になるだけです。

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著者プロフィール

一九四〇年長野県生まれ、医師。京都大学医学部卒業。財団法人高雄病院院長、理事長を経て、二〇〇〇年二月より社会福祉法人老人ホーム「同和園」附属診療所所長を務め、末期の肺がんにより、二〇二〇年九月に同所を退職。一九八五年十月より、京都仏教青年会(現・薄伽梵KYOTO)の協力のもとに、毎月「病院法話」を開催、医療と仏教連携の先駆けとなる。一九九六年四月より、市民グループ「自分の死を考える集い」を主宰。二〇二〇年十月に二五九回となる。『大往生したけりゃ医療とかかわるな』(幻冬舎新書)が五十二万部の大ベストセラーに。

「2021年 『やはり死ぬのは、がんでよかった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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