パチンコに日本人は20年で540兆円使った (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344982536

感想・レビュー・書評

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  • <b>新書で読める「反パチンコ」の比較的新しい著作</b>

    アニメコンテンツのパチンコ展開を考えてみる準備として手に取ったもの。

    元々の社会的弱者を「パチンコ依存症」にさせて家族を巻込んで不幸を生産するパチンコを日本から全廃するべきと主張。
    「パチンコ」にもたれ合う政治、警察、マスコミへの批判を展開する。
    (朝日新聞は相変わらずブレないと再確認。これからも末永く楽しませて欲しい)
    文体は予想外に落ち着いており、感情に流れ過ぎないよう配慮がみてとれた。
    「既に日本はカジノ解禁だ」という論法は感心。
    身近で具体的なカジノ解禁による懸念を提示している。

    出版は幻冬舎。まだまだメジャーな出版メディアでは難しいのかもしれない。

    やや違和感を受けるのは
    ?「依存症」発症者を批判なしで弱者と認定して、救済を叫んでいる点。
    不景気でうつになっても擦り切れて働いたホワイトカラーと、やることがなく朝から行列して勝負して依存症になった者を同列に救済せよといわれてもやはり納得がいかない。
    著者の主張を被害者(家族含む)以外に広げるためのポイントになるのでは?
    ?著者は全くといっていいほど、重要視していない海外資本流出(ex.北への不正送金)は、意外。
    往時より、不正送金は激減しているというのは本当で、もはや論点にならないということなのだろうか。

    また、本著作は、批判対象や支援サイドの手紙、発言、記事の引用が数多い。
    やや冗長な印象があり、著者の主張はさほどページが割かれなくても終わってしまう感じがする。

  • まあ、日本人はとかくパチンコ好きですね! と思った一冊でしたねぇ…。あんなハンドル固定しながらボーっとリール眺めるだけの競技…というか、遊技がそんなに面白いんですかね!?

    とまあ、僕も多少ながらやりますので文句は言えませんが…(!)

    ヽ(・ω・)/ズコー

    けれども、さすがに借金重ねてやるのはおかしいと思いますね! そもそも、きちんとしたギャンブルではないと思うんですけれどもねぇ…ええ、店側に操作されていると自分はそう思いますよ!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    震災後も暇を持て余し気味な人々でパチンコ店は大いに繁盛したんだそうな…。結局、暇の潰し方が分からない人が多いんではないでしょうか、日本人は…。

    さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • パチンコ業界の今がまとまっててわかりやすい。が、間違ったことは言ってないけどちょっと筆者の気持ちや主観が入り過ぎで読み終わったあとに一歩引いてしまう感じがもったいないなぁと。折角なら、全撤廃後の業界雇用30万人の再雇用代案なども主張しないと説得力に欠ける。
    全撤廃には完全同意なので頑張って欲しい。

  • すごい金額ですね。
    好きだからパチンコしているわけではなく、やめられないというのが怖い。
    そして、既得権益に群がる組織と人々。

  • タイトル以上の発見はなし。
    利権に絡む政治家の話とかマスコミ関係の話も新しい情報は特になし。北朝鮮への送金などについても具体的な金額への記載などはなし。パチンコ業界の実態の闇を知りたかったんだけども。

著者プロフィール

1940年、秋田県生まれ。
 トヨタ自動車のデーラーに19年勤務。メカニック、営業マン、営業所長を経験。営業マン13年で新車を1200台販売。独立後、自動車販売会社を経営するも3年で撤退。その後、損保の代理店を経営。選手として出場したスポーツは、スキー、ボクシングなど。ラリーにも出場。
 著書に『タクシードライバーほど素敵な商売はない』(エール出版)、『タクシードライバー千夜一夜物語』(K&Kプレス)、『失敗から学ぶ』『TAXI・ニューヨーク』(以上、花伝社)、『打ったらハマる パチンコの罠[PART1]』『打ったらハマる パチンコの罠(PART2)』(以上、社会批評社)、1998年夕刊フジに連載を執筆。
 http://www.wakamiyaken.jp

「2010年 『増補 打ったらハマる パチンコの罠(PART1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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