人生を半分あきらめて生きる (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 290
レビュー : 40
  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344982659

作品紹介・あらすじ

「ふつうの幸せ」が難しい時代だ。憧れの仕事、理想の結婚、豊かな老後…そんな選択ができる人はごく少数。日本は、個人の努力とは無関係に、就職できない人、結婚できない人、孤独のまま死んでいく人がますます増える社会になる。そこでは「人並みになれない自分」に焦り苦しむより、人生を半分あきらめながら生きることが、心の奥深く満たされて生きる第一歩となる。自分ではどうにもならない現実に抗わず、今できることに集中する。前に向かうエネルギーはそこから湧いてくる-。臨床経験豊富な心理カウンセラーによる逆説的人生論。

感想・レビュー・書評

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  • 「あきらめる」という言葉は明らかにネガティブな言葉で、どこかでそう感じていながらも、体面上はそういった仕草・振る舞いを見せない人は多くいるのではなかろうか?

    私自身、読んでいるうちに「あきらめる」という言葉が多用されすぎていることに嫌悪感をいだいたが、「あきらめる」を「受け入れる」という言葉に置き換えたところ、ものすごく受け入れやすいものとなった。

    人との出会いや別れを含め、自分にとっての行動・思考、そして起こるべく出来事はすべて一定の摂理の中で起きている。目に見えない何かが関係し、その関係性でもって関係を結びつけている。

    人は今後起こること、そしてすでに起こったことに対し、規定事実を変更させることはできない。それでも、その事実を自分の中でどう受け止め、どう咀嚼していくかということはできる。感情の波にまかされすぎず、また頭でっかちにもならず、時の流れるまま、風の吹くまま、心穏やかに自分のこれまでの人生、そしてこれからの人生に向き合っていきたいものである。

  • すべて、ただ、
    あきらめるしかない、のです。

    しかし、大切なのは、
    多くのことをあきらめた上で、

    「にもかかわらず、なおも、
     本気で生きていく」ことです。

    (諸富祥彦/教授・心理カウンセラー
    『人生を半分あきらめて生きる』より)

    * * *

    がんばっても 必死になっても
    思いどおりにならないことがある

    肩に力が入って
    心も体もガチガチになるより

    「ま、いいか」「仕方ない」
    「やるだけのことはやった」と

    どうしようもないことや
    なるようにしかならないことを

    あきらめたり
    手放したりすることが大事

    そして ときには
    「あきらめきれない自分」がいることも
    そのまま受け入れて あきらめる

    あきらめを受け入れて
    自由になったとき

    それでも どうしても自分が
    大切にしたいものが見えてくる

  • ・「脱同一化」によってつらい気持ちとうまくつきあう
    ・「本当にしたいかどうかわからないこと」は「しない」と決める
    ・時間の中でもっとも大切なものは、「大切な人のとふれあいの時間」。なぜなら、この機会を逸してしまったら、二度と戻ってこないものだから
    ・したくもない仕事のために、「何よりも大切な時間」を使うのはやめる。たとえ、収入が下がっても、「日々、魂が満たされる仕事」をしていくことが、「悔いの残らない人生」を生きていくための、もっとも大切な知恵
    ・「これをしなくては、と思い立ったこと」があれば、2週間以内に必ず始める

  • 40歳以上の結婚している人で不幸を感じている人が23%。これに対して、独身で不幸を感じている人は21%。結婚すれば幸せになれると思いがちだが、必ずしもそうではない。無理して結婚する必要はないし、ましてや焦って結婚する必要など毛頭ない。今や普通の結婚はできない時代。婚活疲れで「うつ」になるくらいであれば人生最大のリスクである結婚は、しないという選択もある。結婚に限らず、万機にわたって今求められているのが上手にあきらめる知恵と工夫。思い悩むくらいなら、今できることに集中する。本書には苦しみを抱えながらも何とか生きていくための処方箋が示されている。どうしようもないことを悔やまず満たされた生き方をしていきたい。そんな人に必須の一冊。

  • 【いちぶん】
    ただそのまま、認めて、眺める

  • 久しぶりに肩の力が抜けてホッとする本を読みました。確かに諸富祥彦先生のカウンセリングを受けているような感じです。

  • 「うまくあきらめる方法を知らない日本人」に向けて書かれた本。個人的に思ったのは、あきらめられないことが害悪となっている人は「過去をあきらめられない」ことが要因のような気がした。私のようにあきらめ悪く生きてきた人間にはあまり腹落ちできない部分も多いが、がんばることが負荷になっていない人は無理にあきらめる必要がないことは本書でも述べられていることであり、つまり、本書を読んで私のように感じる人は、そもそも本書を読む必要のない人間であるといえるのかもしれない。共感できる人だけが読めばいいのだ。たぶんね。

  • 途中までは納得しながら読めた。やや不安を煽られはしたが、特に自己否定の脱同一化(認めて眺める)は参考になりさっそく取り入れている。
    しかし、後半は宗教や魂の話がなんだか怪しげで流し読みで読了した。

  • すとんと心に落ちてきました。
    読み終えた後、いくら練習しても人並みに上達できず気持ちが遠退いていたダンスを、やり直してみよう、と思いました。「あきらめる」をテーマにしてるのに何故かもう一度がんばってみようという気持ちを掻き立てられた、不思議な本。

  • 人生を半分あきらめて、毎日を本気で生きる。

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著者プロフィール

明治大学教授

「2018年 『孤独の達人 自己を深める心理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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