- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344982734
感想・レビュー・書評
-
単なるアイドルの論評ではなく、AKBを一つのシステムとして多角的に切り取るという解析は面白い。当然話は宗教だ、資本主義だという観点におよぶわけだが、比較的公平に冷静に論じている点が好感が持てる。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
秋元康が、google+で絶賛していたので、気になって購入して、読了。
昨今話題のアイドルAKB48にはまった4人の中年男性がホテルに集まって、座談会形式で、システムやその文脈を、歴史的・社会的に分析している本とでもいうところでしょうか。
前半は普通の女の子をアイドルにして、それに興味をもたせるAKBそのものを分析している感じですが、後半は社会学的などや社会システムの中での位置を分析している感じでした。
あとがきでは、筆者の濱野氏と宇野氏が徹底的に分析・批評を行ってる本を出版予定なので、その本に期待かなと思っています。 -
濱野さんの「「本当はどうでもいいと思ってるのにあえて推す」みたいな感覚はないですね。まあ、もちろんそういう感覚で、あえて可愛くもないAKBというアイドルを推すんだ、という若者もいますけど……。」(p.110)という一節が印象に残りました。
僕自身は今後解体される、チーム4の一員である仲俣汐里推しのあえて感は全く否定できないし、差異化ゲーム的であることも否定出来ない。そういった立場の僕なので、AKBにハマるのにアイロニーはいらないというのは、どういうことなのか体感として理解できなかった。