陰謀論とは何か (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344982819

感想・レビュー・書評

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  •  陰謀論は陰謀論ではないんだよな。
     木は森に隠せ、この言葉を考えれば陰謀とよばれている中の何パーセントかは事実である可能性が強いという事なんだろう。

     だとすれば多くの陰謀論が正史の中よりあぶり出される可能性も無きにしも非ずという事で著者の言うように一定量は権力者共同謀議でくくってしまうのもありなのだろう。

     ただ、難しいのはそれを探す事であり、多くの人はその手前であきらめてしまう傾向にありその裏で喜んでいる人間もいるという事を頭の片隅にでも置いておかなければいけないという事なのだろう。

  • 2023/03/25 bookoff ¥220

  • 陰謀論を俯瞰している内容は一読の価値ありだと思います。陰謀はない、あるのは権力者共同謀議だ、という説も説得力があります。ところが、最後の最後で持論のアポロの話が出てきてしまうので、台無しです。ですが、陰謀論を一通り知った人にとってはよい本だと思います。

  • 書き振りはともかく、流布している陰謀論なるものについて上手にまとまっている。また、「権力者共同謀議」という言葉は腑に落ちた。しかし、そうなるとPTAの会合から中小企業、大企業、もちろん政財界までそうなるのだから、果てどない。しかし、「マス」メディアを疑うということは難儀なことだということが分かれば良い、か。

  • 「考えることが大切である」が分かる本。それ以上はその人の信心の域かも知れない。

  • サラリーマンは奴隷。
    教育は洗脳。

    のほほんと暮らしていると、つい見過ごしがちな恣意的な世の中のバイアスに我々は無頓着過ぎますね。

    ここに書かれている陰謀論全てが正しいかどうかではなくて、その視座を持つことが大切なんじゃないかと思います。陰謀論がトンデモだという乱暴な理論を持つ人は「歴史」を勉強したことがあるのかと。

    本書は個々の陰謀論についてはあまり深く掘り下げておらず、著者の各陰謀論(ではなく権力者共同謀議)に対するスタンスや陰謀論業界(!?笑)の自身の立ち位置の再確認といった意味合いが強いようです。

  • 陰謀論者と言われている著者自身が、陰謀論について語ってる一冊。

    著者自体は陰謀論者であることを否定してるが、否定の否定なので面白味がない。
    ただ、最後の「アポロは月に行ってない」論だけは説得力があった。

  •  最強の世界観…。自分が気に入らないことは陰謀で,自分が理解できないことは陰謀組織の捏造というんだから,これほど簡単な話はない。そんな高性能のフィルターで,世の中の情報を恣意的に選別,持論をますます強固なものにしていく。いったい,こういう人たちが新たな発見をすることってあるんだろうか?まあ謙虚さのかけらもない。
     でもやはり今一番売れてる陰謀論者だけあって,(対談形式ということもあるが)読みやすく論旨は明快。勿論これは美点などではなくて,こういうのに免疫のないナイーブな人には読ませたくない危険物ということ。ある意味有能な人物であることは確かだ。
     著者はこの本で,主な陰謀各論について,立場を表明している。以下にまとめておこう。
    ・ユダヤ陰謀論…当然ある。
    ・新世界秩序陰謀論…大枠で賛成。
    ・財閥や王室による陰謀…ロックフェラーの陰謀は当然ある。王室の陰謀はそれをごまかす攪乱。
    ・人類の月着陸は捏造だ…当然。というか私の専門分野。
    ・地震兵器 認めない。現在の技術力では無理。
    ・中央銀行陰謀論…FRBの存在そのものが権力者共同謀議。
    ・冷戦はやらせだった…支持する。
    ・ホロコーストは捏造だ…犠牲者600万人はウソで15万くらい。ガス室はなかった。
    ・米政府は真珠湾攻撃を知っていた…肯定。
    ・911は自作自演…肯定。イラク戦争を始めるために仕組んだ国家犯罪だった。
    ・ダイアナ暗殺疑惑…肯定。
    ・エイズウィルス・SARS・鳥インフル陰謀説…肯定。兵器として開発された。
    …とこんな感じ。さすが月着陸捏造説が専門であるだけあって,地震兵器は否定するんだね。人類の技術はそこまでいってないと。でも殺人ウィルス作るくらいはできちゃうらしい。根拠なんかなくて,思いつきか気分なんだろう。もちろん本人はそんなことは忘れて自分のアタマで考えた結果だと信じ込んでいるわけだけど。

  • トンデモ本大賞をとった「人類の月面着陸は無かったろう論」を書いた人の本。そのネタについても最後の章で書かれている。メインは、Wikipediaで書かれている陰謀論の代表的なものについて述べたり、他の陰謀論者について述べて自分の立場を説明したりなど。対談形式でいろいろ話していて、WikipediaはCIAが作ってると言ってみたり、思い込みなのか、わざとなのか、不思議な本。

  • 参考になる部分もあるにはあるが、扇動的な語り口が気に掛かる。
    気持ちは分かるけど、冷静に論理的に証拠を並べてくれればと思う。それで十分
    伝わるのになあ。

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著者プロフィール

副島隆彦(そえじま たかひこ)
評論家。副島国家戦略研究所(SNSI)主宰。1953年、福岡県生まれ。早稲田大学法学部卒業。外資系銀行員、予備校講師、常葉学園大学教授等を歴任。主著『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』(講談社+α文庫)、『決定版 属国 日本論』(PHP研究所)ほか著書多数。

「2023年 『大恐慌と戦争に備えて 個人資産の半分を外国に逃がす準備を!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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