- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344982833
作品紹介・あらすじ
親の介護は決して他人事ではない。統計によると、75歳以上の4人に1人は、一人暮らしが困難となるからだ。では実際に在宅の介護現場ではどんなことが起こっているのか?1人になると寂しくてウンチをこねくり回すおじいちゃん、ありったけの宝石を身につけてお風呂に入るおばあちゃんなど、想像を絶する世界がそこにはあった。20年以上介護ヘルパーとして働く著者が、これから介護する人、介護される人が直面する現実をリアルに伝える、衝撃の一冊。
感想・レビュー・書評
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介護ヘルパーさんのエッセイ
いろんな事例がものすごく参考になる。
ちょっとおもしろかったのがありとあらゆる宝飾品を身に着けてお風呂に入る話。
っておもったけど…
これって絶対に他人ごとじゃない。
いつか私も…などと思いつつ読み終わった
認知症って…介護する方もされる方も…
いろんな意味で大変だわ…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
訪問介護ヘルパー20年、現場から介護の現実をみつめ、その経験を通し介護制度を問う。2012年の改正は介護を必要としている人に寄り添った法改正であったのか。
現場の声を反映するべく自ら様々な行動を行なっている。また
五百円玉貯金をして世界の介護現場を回るツアーをしているとのこと。日本の介護をより良いものにすべく地道に働きながら、訴えるべきところには訴えていく姿勢がすごい。この先、日本は高齢社会がずうっと続いていくのだからもっと介護制度を充実させないといけない。
それは社会全体の幸せへつながっていくのだから。 -
いろんな事例がおもしろい。悲惨になりがちなところも楽しんでうまく対応して認知症の症状を改善している。施設も値段が高ければよいというわけでもなさそう。せっかくプロなら改善できるところを、経験の浅い人が対応すれば悪化させてしまうとのこと。今のところそのつもりはないけど、万万が一施設に入れなければならなくなったときの心の準備になった。
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介護ヘルパーさんから見える現場の事例集。
介護保険「改正」によって現場で何が起こったか、どんな声があがってきたかがリアルに紹介されています。
確かに介護保険前夜の方がヘルパーさんの介護は手厚かったですね。祖父宅にいらしてたヘルパーさんと、孫である私もゆっくりおしゃべりした記憶があります。それが、よかった。今の仕組みではそれはもう、難しいですものね。
現場のもどかしさが伝わる一冊です。 -
介護の現場について分かりやすく説明されていました。認知症の方との接し方について大変参考になりました。
お役所の方、貴方のご両親も介護が必要な時は来るのですよ。もっと現場を知ってください! -
介護職目指すのに良いことが沢山。
『人間』を知れる気がして読んで良かったです。 -
介護現場で何が起こっているのか。が、わかる本。
現実の介護現場で知った高齢者の方や、その家族のことが書かれたり、認知症の見分け方、介護保険の知識、ヘルパーさんの労働問題、介護保険の問題。
それらがわかりやすく書かれていて、読みやすかった。
介護。というと、どこか自分のことでは捉えられない方も多いと思う。
私も、昨年頃にその問題にはじめてぶつかり、考え出したこと。
でも、人間が生きていくうえで、かならずぶち当たることであり、特別なことではないと思う。
この本を読んで、介護保険の中身がやっとわかった。
そして、それに伴う様々な問題も。
介護保険の中身を考えるお役所の方々は、まず、現場を知るべきではないだろうかと、切実に思った。 -
介護の仕事を志してる人は現実を知る意味で読むべき1冊。ベテラン訪問ヘルパーさんが、今までに出会った色んなお年寄りのことや今の介護の問題点などを書いた本です。
介護の問題は誰もが無関係な問題じゃないので、興味深かったです。
とりあえず完璧は目指さず、現実をありのままに受け止めることが大切な気がした。