東電福島原発事故 総理大臣として考えたこと (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 190
レビュー : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344982840

作品紹介・あらすじ

3月11日14時46分。地震発生後、著者は官邸地下の危機管理センターへ直行した。被災者救助に各方面が動き出す中、「福島第一原発、冷却機能停止」の報せが届く。その後、事故は拡大の一途をたどった。-このままでは国が崩壊する。いつしか著者は、原子炉すべてが制御不能に陥り、首都圏を含む東日本の数千万人が避難する最悪の事態をシミュレーションしていた…。原発の有事に対応できない法制度、日本の構造的な諸問題が表面化する中、首相として何をどう決断したか。最高責任者の苦悩と覚悟を綴った歴史的証言。

感想・レビュー・書評

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  • 管さんが言っていると、真面目な内容でも胡散臭く感じられる。管には信頼感というか信用という感じがしない。最低最悪のイメージが付きまとった不幸の総理大臣。

    原発問題は文明によって引き起こされた災害。
    管は脱原発を目指している。よほど福島での事故が懲りたのだろう。
    大前研一も内閣府に迎える予定だったが、守秘義務が発生することは対応できない、ということで謝絶されたらしい。かわいそうに。大前さんも受けておけばよかったのにね。

    石原さんに御自身が嫌われていることはよく理解していたようだ。そして石原さんは日本のためであり、管のために協力したのではないということも本人はわかっていたようだ。

  • 「政治家の行動についての評価は最終的には歴史に委ねるしかない」
    という菅直人。
    地震、津波、そして原発のメルトダウンの時の総理大臣。
    その行動を、詳細に書いている。
    多分、自民党の総理では、書けないだろうなと思う。
    そういう意味では立派だが、「総理大臣」としてどうあるべきか?
    という視点で見ていると、ふーむ。表層的すぎるような気がする。
    どこが、一番大切なところか?
    という戦略的な思考が、全くない。
    市民運動家出身であるがゆえに「現場主義」をいうが、
    どこが、クリチカルポイントなのかが見えていないような気がする。
    「メルトダウン」している現実を、いいごまかしている。
    安全神話。「心配しないで」という姿勢を崩していない。
    まぁ。どうしたらいいのか、全くわからないのだろうね。
    情報が来ないので、セカンドオピニオンとして、
    出身校の原子力研究者を集めるなんて、本筋が違う。
    確かに、「戦争状態」であるが、深い決断ができない。
    明らかに、戦争に負けているのだろう。
    何が問題だったのか、きちんと総括する必要があるが、
    総括しきれていない。整理能力がなく、叙述がダラダラしている。
    それに、言い訳がましい。
    そして、脱原発に舵をとるのが、またしても表層的。
    困ったもんだ。
    平成の日本の劣化を考える上で、いい題材である。

  • 【要約】


    【ノート】

  • 2017.3.14 読了

  • 総理大臣の視点からみた福島原発事故。想定外の事態が起きるとどういうことが起きるのか。マネージメントの点から示唆に富んでいた。
    改めて原発事故は未曾有の大災害だったのだと思った。

  • [総理の言]未曾有の被害を引き起こした東日本大震災とそれに伴う福島原発問題の対応に当たった元首相が、当時の動きを回想した一冊です。また、脱原発を始めとする原子力、エネルギー政策に対する見解についても筆が及んでいます。著者は、第94代内閣総理大臣の菅直人。


    福島原発問題の対応に当たって、当時の総理の問題意識が那辺にあったのかがわかり興味深い。いわゆる「理系総理」ならではの着眼点があったことを本書により知るだけでも、事故対応の際に管氏が首相の座にあったというのは、それだけで何かしらを意味するものであると再認識させられます。原子力政策に関する管氏の主張は既に多く出回っていますが、本書を読むとどのようにしてその主張に至ったかを知ることができ、その点も興味深かったです。


    とある福島原発事故関連の書籍の中で、管首相は対応を平時モードから有事モードにしたという指摘があったのですが、管氏がまさに震災及び事故の発生時点から有事モードに入っていたことがわかります。また、その有事モードの中で、下記のように首相権限について無制限とも言える考え方を有していたというのは、いわゆる管氏が「市民政治家」と呼ばれていたことを思うと正直驚かされました。

    〜異例ではあるが、国の危機とも言うべき緊急事態が発生した時には、総理大臣はあらゆる権限を行使し、危機回避に全力を挙げるべき責任を負っていると私は考える。〜

    それにしても管氏が繰り返し述べることになる「外国から侵略される」という考え方は、どのようにして想起されるに至ったのだろう☆5つ

  • 読了。

  • 震災当時の内閣総理大臣が語った本、貴重なものになる気がします。

  • 時の総理大臣の証言。
    事故直後の混乱の中、収束に向けて緊迫した状況が伝わってくる。
    それにしても、加藤紘一氏の仲介が実って、谷垣総裁とのサシの会談が行われていたら、入閣での協力もありえたかと思うと、残念でならない。さぞや、その後の無益な政局は煩わしかっただろうと思う。

  • 官邸にアドバイスできる人がいないこと。
    そのような状況で、日頃危機管理に関して着目していないことが図らずも浮き彫りになった本だった。

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著者プロフィール

1946年、山口県生まれ。第94代内閣総理大臣。東京工業大学理学部応用物理学科卒業。衆議院議員、弁理士。96年、第一次橋本内閣の厚生大臣を務め、薬害エイズ問題を徹底究明、被害者に厚生大臣として謝罪。民主党代表、政調会長、幹事長を歴任。鳩山内閣で副総理、国家戦略担当大臣、財務大臣。著書に、『大臣』(岩波新書)、『東電福島原発事故 総理大臣として考えたこと』(幻冬舎新書)などある。

「2014年 『菅直人「原発ゼロ」の決意』 で使われていた紹介文から引用しています。」

菅直人の作品

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