僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344982888

作品紹介・あらすじ

ここ二十年の経済停滞からくる個人の生きづらさを反映し、益のない個人叩きや、意見・提言へのバッシング合戦が横行する日本。でも僕らには時間がない。一刻も早く、ポジティブな改善策を出し合い、社会を少しでもアップグレードさせなくては―。注目の若手評論家が、政治・経済、社会状況のバグ(問題)を総チェックし、解決のためのフレームを提示。誰かを採点し続けるのではなく、自ら当事者として社会を変えていくための実効性ある方法を提言する。

感想・レビュー・書評

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  • 右でも左でもなくまっすぐ真ん中から考えるための本。

  • 冷笑主義に陥らず、自分に何ができるのか考える。荻上チキのやっていることは昔から変わっていないなと思った。

  • 荻上チキによる、日本に対する提言。

    本のタイトル的に啓蒙書だと思ったら、政治に関する本だった。

  • ラジオでは現在のSession22の前、Digの時代から、ポッドキャストで聴いていたので、たまには著書も読んでみようでした。

    まぁ内容については、自分にとって上述のバックボーンがあるので、これといって目新しい事はなしでしたが。

    何方かの書評からのコピペですが、
    「文句ばかり言わずにTake Actionしましょ。」
    ということです。

  • 感想:
    タイトルから得た予想に反して,社会や政策について考えるきっかけになりそうな本

  • ラジオSession22でパーソナリティとしての著者は知っていたが、著作を読むのは初めて。
    とても冷静に論理的な視点から、社会問題への考え方、関わり方などを教えてくれる。ここまでバランスを保ちながら鋭い切り口の文章をかける人はなかなか居ないのではないか。
    ラジオでは、パーソナリティに徹してそこまで自分の主張を全面に押し出さない印象であったが、かなり熱い人であることが判明した。
    制度を議論するときには、社会全体の中にその制度がきちんと組み込まれているかという「構造要因」、その制度の設計が適切になされているかという「制度要因」、制度がうまく行くかどうかは景気にも大きく左右される「景気要因」、これら3つの要因を複合的に考えないといけないのである。

  • 的を射ていた。社会起業家的な発想だし、日本の諸問題の解決法がしっかりと考えられている。この人の他の本も気になる。

  • ニュースの見方、政治への関心の持ち方のヒントがある。

  • 荻上チキ『僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか』読了。社会へのコミットの方法。選挙やデモ以外の社会を変える方法。技術、経済、政治、文化それぞれのアプローチ。それはつまり問題は一点突破では解決しないことを示している。ダメ出しではない、“ポジ出し”の思想。批判だけではダメだ。

    例えば、病気を治すには、薬を投与する。手術をする…以外の対処があって、食生活を改善する、生活リズムを変えるなど…直接病気にアプローチする以外の方法。

    チキさんは政策論においても同じことが言えるということを本の中で示唆してくれている。

    この視点は問題の解決法はもちろん、問題の本質を明らかにすることにおいてもとても大切なもので、感情論で物事に対処しないための重要な指摘であると言える。

    この視点に気づかされてからは、事象へアプローチする方法が自分でも変わったと自覚している。

    今、1番面白い評論家である。

  • 情報を収集し、正しく分析すること。そして、その問題のどこにじふは位置し、何ができるのかを問い続けること。すべての問題を全力で考えるだけの能力も体力もないので、私は教育と精神科医療について考え、行動しようと思う。批評家でなく、主体であること。仕事場でも同じだと思う。

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著者プロフィール

1981年生まれ。評論家。メディア論を中心に、政治経済、社会問題、文化現象まで幅広く論じる。NPO法人ストップいじめ!ナビ代表理事。ラジオ番組『荻上チキ・Session-22』(TBSラジオ)メインパーソナリティー。同番組にて2015年度、2016年度ギャラクシー賞を受賞(DJパーソナリティー賞およびラジオ部門大賞)。

「2019年 『ネットと差別扇動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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