僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 69
  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344982888

感想・レビュー・書評

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  • ラジオSession22でパーソナリティとしての著者は知っていたが、著作を読むのは初めて。
    とても冷静に論理的な視点から、社会問題への考え方、関わり方などを教えてくれる。ここまでバランスを保ちながら鋭い切り口の文章をかける人はなかなか居ないのではないか。
    ラジオでは、パーソナリティに徹してそこまで自分の主張を全面に押し出さない印象であったが、かなり熱い人であることが判明した。
    制度を議論するときには、社会全体の中にその制度がきちんと組み込まれているかという「構造要因」、その制度の設計が適切になされているかという「制度要因」、制度がうまく行くかどうかは景気にも大きく左右される「景気要因」、これら3つの要因を複合的に考えないといけないのである。

  • 荻上チキ『僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか』読了。社会へのコミットの方法。選挙やデモ以外の社会を変える方法。技術、経済、政治、文化それぞれのアプローチ。それはつまり問題は一点突破では解決しないことを示している。ダメ出しではない、“ポジ出し”の思想。批判だけではダメだ。

    例えば、病気を治すには、薬を投与する。手術をする…以外の対処があって、食生活を改善する、生活リズムを変えるなど…直接病気にアプローチする以外の方法。

    チキさんは政策論においても同じことが言えるということを本の中で示唆してくれている。

    この視点は問題の解決法はもちろん、問題の本質を明らかにすることにおいてもとても大切なもので、感情論で物事に対処しないための重要な指摘であると言える。

    この視点に気づかされてからは、事象へアプローチする方法が自分でも変わったと自覚している。

    今、1番面白い評論家である。

  • 情報を収集し、正しく分析すること。そして、その問題のどこにじふは位置し、何ができるのかを問い続けること。すべての問題を全力で考えるだけの能力も体力もないので、私は教育と精神科医療について考え、行動しようと思う。批評家でなく、主体であること。仕事場でも同じだと思う。

  • 新書らしく読みやすくコンパクトにまとまっていてよかった。
    政策問題についてファクトベースで議論が進んで行き、問題解決手法についての考え方もとても参考になった。

  • 現状を把握した上でしっかり前を向いていらっしゃって、色々学びになりました。幾つか引用↓

    "社会疫学視点にしっかり立脚し、生み出される解決策"/"「クレクレ型」ではなく「コレヤレ型」"/"今あなたに求められているのは、「誰かを採点し続ける側」という、無敵だけど非生産的な場所に留まることではありません。"

  • 私のやるべきことと未来が見えたよ

  • 強くて優しい社会を作る。

    凄い覚悟だと思うし、
    それに伴う、凄い努力を感じさせる内容の本でした。

  • 右でも左でもなくまっすぐ真ん中から考えるための本。

  • より良い社会を作る。強い社会を作る。そのためにまず大事な事は、自分がやること。小さなことからでも初めて、背中を見せて、ついてこさせる。「コレヤレ型」に、俺はなる!ありがとう!

  • デフレ問題、バラマキ政策、生活保護論争、財政問題、いじめ問題(本書帯より抜粋)を歴史とデータを交えながら、噛み砕いた物言いで分かりやすく紐解いてくれる。

    TVや新聞などの既存メディアの言葉に踊らされ、諦めの混じった短絡的な精神論を解きほぐし、冷静な議論を通して前向きで具体的な解決策を打ち出そうと訴え掛ける著者の姿勢には共感できる。

    自分自身と社会問題を照らし合わせ、架け橋を作るには打って付けな本だと感じた。

著者プロフィール

特定非営利活動法人「ストップいじめ!ナビ」代表理事

「2018年 『ソーシャル・マジョリティ研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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