60歳で小説家になる (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344982963

作品紹介・あらすじ

60〜70代の文学新人賞受賞者が急増中だ。その多くがリタイア後に、本格的に執筆を始めている。実は、出世できない人ほど小説家に向いている。自己顕示欲が強く、哲学的疑問を持ち、社会に不適合であることは、作家として重要な資質だからだ。現役時代にタネを仕入れ、時間が自由になる定年後にデビューすることこそ、理想の第二の人生。自身もサラリーマン経験を持ち、プロ作家を多数養成してきた著者が、その戦略とノウハウを伝授。

感想・レビュー・書評

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  • 現役作家の言うことには説得力がありますよね。
    自分は今21歳の就活生ですが、読んでよかった。これからの人生で小説家を目指す人には知っておいてほしいことがたくさんありました。
    どうやら60歳から作家になりたい方は短編よりも長編を鍛えた方が良いらしい、短編は倍率が宝くじ並みだそうですね。じゃあ裏を返せば若いうちは短編目指してもいいのでは?
    短編なら仕事との両立はできそう、若いから長い時間かけてやれる。宝くじを当てる確率高いお金(ここでは時間のこと)がある。そんな解釈ができるかと思います。

  • 森村誠一の小説家指南本。
    60歳で社会人現役を退いた後、小説家を目指したい人へのノウハウを伝授する。 六十歳という区切りは、小説家を目指したい人には良い区切りになる。 現役時代の経験が財産であり、これを生かすことができるし書くための時間もある。 著者の経験を踏まえてノウハウを緻密に紹介しているが、これから書き始めようとする人には、ややハードルが高そうな感じがした。

  • 小説家デビューをしたくなる一冊。

  • 面白かった。マインドマップ化したい。

  • 軽い読み物として面白い。作者の自慢話も多いが嫌味はなく、定年予備軍への温かみも感じられる。ミステリーの構成についての解説がとくに秀逸だ。

  • 希望の湧く、素敵な本でした。
    ここで思ったのは、森村誠一さんがお勧めする小説家になる道と、勝間塾でやっていることは重なる部分が多いということです。

    森村さんは小説家になるためには、人生を諦めず、新しい友人をたくさん作り、新しいものにどんどんチャレンジすることが大事だとおっしゃっています。
    そのためのタイムマネジメントを初めとする、諸々の自己管理が必要。
    さらに書くことは、休まない。たとえ、書きかけの小説がストップしても、他の文章を書く。書きかけの小説も3日は空けない。

  • 実は、出世できない人ほど小説家に向いている。現役時代にタネを仕入れ、時間が自由になる定年後にデビューすることこそ、理想の第二の人生。自身もサラリーマン経験を持つ著者が、その戦略とノウハウを伝授する。

  • 表現するということは、自分の中に蓄えたものを外部に出すこと。
    哲学的疑問が常にある。
    寄らば大樹の陰という発想を持たない。
    エッセイは自分の内面世界を文章化すればいいので、作品世界をつくる必要はない。
    不幸に追い詰められた体験こそが、感性を研ぎ澄ますのに役立つ。

  • 60~70代の文学新人賞受賞者が急増中ということで、小説家になる指南書ということだが、一般人の虐げられてきた経験をバネに、実際に肩を押してくれるかは読者次第だろうが、軽い流れのエッセイとしても読める。

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著者プロフィール

森村誠一
1933年1月2日、埼玉県熊谷市生まれ。ホテルのフロントマンを勤めるかたわら執筆を始め、ビジネススクールの講師に転職後もビジネス書や小説を出版。1970年に初めての本格ミステリー『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞を受賞、翌年『新幹線殺人事件』がベストセラーになる。1973年『腐触の構造』で第26回日本推理作家協会賞受賞。小説と映画のメディアミックスとして注目された『人間の証明』では、初めて棟居刑事が登場する。2004年に第7回日本ミステリー文学大賞受賞、2011年吉川英治文学賞受賞など、文字通り日本のミステリー界の第一人者であるだけでなく、1981年には旧日本軍第731部隊の実態を明らかにした『悪魔の飽食』を刊行するなど、社会的発言も疎かにしていない。

「2021年 『棟居刑事と七つの事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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