公務員はなぜ認知症になりやすいのか (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344983205

作品紹介・あらすじ

65歳以上の7人に1人といわれ、急増中の認知症。うち約7割を占めるアルツハイマー型では、記憶を司る脳の「海馬」が衰えていることは知られているが、最近では、感情を司る「扁桃核」の衰えも、発症に大きく関わることが分かってきた。ボケる・ボケないの分かれ道は、40代以降、扁桃核によい刺激を与えてきたかどうか。特に危ないのは、マンネリで変化を好まない、公務員のような職業だ。扁桃核によい働き方、生活習慣、人間関係とは?認知症専門医が教える画期的予防法。

感想・レビュー・書評

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  • 認知症になりやすい職業ベスト3、公務員、教員、会社役員。
    65歳以上の7人に1人が認知症。

    認知症専門医であり、また介護福祉の分野にも携わっている著者が書いたこの本は、認知症の患者を長年見てきただけに、強い説得力があり、信頼できる内容であるといえる。


    決まりきった仕事内容。
    高度な判断力を必要とせず、考える作業が少ない。
    退職後も運動不足で新しいことに挑戦しない。
    自分の興味関心を広げる努力をせず、老後も毎日が同じことの繰り返し。
    喜怒哀楽が少なく感情表現が乏しい・・・・。
    友人が少なく、家族以外と話さない。
    本を読まない。映画を観ない。
    外出しない。

    認知症になりやすい人の生活パターンや性格に、このような共通項があると著者は書いているが、確かに知人の認知症患者は全員それに当てはまる事柄がきわめて多く、本書の内容と重なり合っていているようでゾッとした。

    認知症になるかどうかは性格や環境が極めて大きくかかわっているとの指摘に驚くが、使われなくなった筋肉が衰えるのと同じく、脳の機能も使われる領域が少なくなれば急速に衰えていくようだ。

    ボケはたんなる老化現象でなく、どうやらその人自身の生き方や人生哲学が問われていると感じた。

    また本書では認知症と遺伝子の関係、認知症になりにくい食生活、認知症の介護と最新の治療法、どんな施設が良いのか、また事前に遺言書を作成しておくことの大切さなど多方面にわたって述べられている。

    40歳から認知症予防のための行動が必要と著者は書いているが、それ以上若くても知識として持っていることは無駄ではないと感じた。

    自分だけは別だろう、との考えが一番危険なのかもしれない。
    若い人にも読んでもらいたい一冊である。

  • 本のタイトルにある公務員が認知症になりやすいと言うことについては著者や知り合いがそう感じているというだけの話で統計的な根拠を示しているわけではなかった。また公務員に触れているのはほんの少しで痴呆に関する考えかたを示した本でタイトルが合ってないが、書かれている内容は老いた両親を持つ私にとって参考になることが多く意外とためになった。

  • 本書は、認知症について、専門医としての、ごく普通のアドバイスが書かれたものだ。
    タイトルの「公務員が認知症になりやすい」というのは、正確なデータに基づくものではなく、著者の体験による主観であり、公務員と認知症の関連性を深く考察したことによる主張ではなかった。このタイトルは誤解を与えるし、公務員に対する冒涜である。
    インパクトのあるタイトルを付け、本を売りたいという下心が丸見えで、不愉快。

  • ○岐阜県の認知症専門医である長谷川氏の著作。
    ○認知症についての具体的かつ基礎的な説明を中心に、その発症の仕組み、対処法などについて、分かりやすく解説したもの。
    ○本の題名は、やや扇情的で、煽っている感があるものの、本の内容は、極めて丁寧で、読みやすい。
    ○認知症という病気や、介護などについて知るための本としては、とても良い。

  • 新書ブームのあとで大量に発行された新書の悪しき見本のような本。
    タイトルは嘘ではないが、本の内容の1割も表していない。
    公務員批判でもなく単なる誤解。
    刺激のある生活、新しいことに挑戦する生活、健康的な生活でボケないとアタリマエのことをいっているだけ。
    唯一、ボケの症状を紹介しているところは役立つかなという程度。

  • 認知症の専門医が、経験から学んだ、認知症にならないための、日常生活で実際に使える知恵や心構えを書いている。認知症の症状を知っておくと、家族に症状がでても冷静に対処できるし、介護の効果的な方法も理解できる。また、大脳の内側奥深くにあり、感情の豊かさや感情記憶を司る扁桃核を刺激する生活習慣が、認知症になりにくいとして具体的に紹介している。

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著者プロフィール

1966年、名古屋市生まれ。名古屋市立大学医学部卒業。認知症専門医、医学博士、日本神経学会専門医、日本内科学会総合内科専門医、日本老年病学会専門医。
祖父が認知症になった経験から医師の道を志し、病気だけでなく生活、家族も診るライフドクターとして医療、介護、社会保障サービスから民間保険の有効利用にまで及ぶ。在宅医療では開業以来、50,000件以上の訪問診療、500人以上の在宅看取りを実践している。現在、医療法人ブレイングループ理事長として、在宅生活を医療・介護・福祉のあらゆる分野で
支えるサービスを展開している。
主な著書に、ベストセラーとなった『親ゆびを刺激すると脳がたちまち若返りだす!』(サンマーク出版)、『認知症専門医が教える 脳の老化を止めたければ歯を守りなさい!』(弊社)などがある。

「2021年 『ボケ日和 わが家に認知症がやってきた!どうする?どうなる?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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