新版 相続はおそろしい (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344983625

作品紹介・あらすじ

「相続」の恐怖が、さらに多くの人を襲う-。2015年1月1日より相続税が大幅に増税。妻と子供二人で夫の財産を相続する場合、税金のかからなかった8000万円というこれまでのラインが、4800万円まで下がる。4%しかいなかった対象者は40%まで広がる試算もある。加えて、人間の本性がむき出しになる遺産分割も避けられない。不動産を兄弟の共有名義にしたことで始まる悲劇、親の死後に判明した異母兄弟との争い、子供がいない夫婦の末路-。生前の準備不足が兄弟姉妹を絶縁へと追い込む。会計のプロが増税のポイントと争いを生まない相続の基本を指南。

感想・レビュー・書評

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  • この本の冒頭で書かれている様に、多くの人は、相続とは金持ちが気にすることであり、自分には関係ないと思っているようですが、私もそう思っています。

    私が相続税に悩むことになるかは不明ですが、両親が平均寿命に近づいてきている中で、少なくとも「相続」は避けて通ることはできません。50を超えた人間には、相続について一度考える機会を設けた方が良いのかもしれません。この本がキッカケになればいいなと思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・介護など、被相続人のためにお金を使った場合には、使い道について記録を残しておくことが重要、親しい仲でのお金のやりとりほど重要(p30)

    ・相続の放棄とは、相続の開始があったことを知った時から、亡くなってからではない(p41)

    ・配偶者である母に全財産を相続させようと、子供達が相続放棄をしても、配偶者と被相続人の親が相続人となるので、母が全額相続できなくなる。そのためには、遺産分割協議をする必要がある(p44)

    ・自分を中心に相続に関係する人の系図を用意し、彼等の連絡先やどこでどう生活しているかくらいは、把握すべきである(p80)

    ・不動産を手に入れた時は、不動産取得税・登録免許税・印紙税・相続税や贈与税、保有している時は、固定資産税・都市計画税、不動産を売却したときは、所得税・住民税・法人税、印紙税が必要となる(p119)

    ・不動産を所得したときの書類がないと、売却額の5%を購入時の値段として計算することになるので注意(p123)

    ・亡くなった父がその友人の借金の連帯保証人をしていて、友人は借金を返済していた。友人が他界し、友人の相続人が相続放棄をしたために、連帯保証人は、亡くなった父の相続をした人になる(p132)

    2016年7月3日作成

  • 2015年1月から基礎控除が減額になったなどの改正が行われたことでにわかに注目された相続ですが、この改正自体で相続”税”が課税される人が壊滅的に増える訳ではないことは冷静に受け止める必要があると思います。が、これを機に相続について改めて考える、話し合うことの重要性を認識することは大事だと思います。
    そのきっかけとしてはいい本だと思います。手軽に読めます。あっという間に読めます。相続についての基本的な知識もちりばめられていますので勉強にもなります。
    「相続を争続にしない」と言う合い言葉はよく言われますが、金持ちですらケンカするんですから、金持ちではない家族では尚更です。
    相続”税”と相続をごっちゃにせず、きちんと遺言書きましょう、てことでどうでしょう?

  • 全ての人に訪れる問題を考える良書!!

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著者プロフィール

1975年生まれ。公認会計士、士業プロフェッショナルネットワーク・アールパートナーズ代表。企業やプロジェクトの立ち上げから経営全般に至るまで、経営者をサポートする。『お金が貯まる5つの習慣』(幻冬舎)、『赤字はどこへ消えた?』(プレジデント社)、『決算書を楽しもう』(ダイヤモンド社)など、著書は監修も含め50冊超。

「2016年 『繁盛店を目指す!店長のためのお金の教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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