家族という病 (幻冬舎新書)

  • 幻冬舎 (2015年3月25日発売)
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  • 本 ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344983762

感想・レビュー・書評

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  • 亡くなった父と老いた
    母を思い浮かべました。

    果して私は彼らの事を
    どれだけ知っているの
    だろうかと。

    真っ正直に向き合えば、
    親子って対立せざるを
    得ない。

    まさしくそのとおりと
    思います。

    単純ではないですよね。

    離れて暮らしていると
    心細かろう淋しかろう、

    たまには親孝行しよう
    と思いますが、

    ではといざ帰省するや、

    ほんのちょっとした癖
    や相変わらずの話題に
    アレルギー反応が・・・

    やはり、家族の間には
    日常的に微風を吹かせ
    ておきたいです。

    正に近すぎず遠からず
    知ってるようで知らぬ
    距離感。

    それくらいがちょうど
    よいのかもしれません。

    ベッタリ依存されたり
    啀み合ったりするより、

    そのほうがずっと健全
    かと。

    • 高倉の健さん
      家族の間には近すぎず遠すぎずの
      微風がちょうどよい」
      賛同します。

      私も帰省するたびに(1年に2回あるかどうかの
      ことなのに)、
      滞在3日...
      家族の間には近すぎず遠すぎずの
      微風がちょうどよい」
      賛同します。

      私も帰省するたびに(1年に2回あるかどうかの
      ことなのに)、
      滞在3日目には
      くたびれてウンザリしている
      狭量な自分自身に気付いて
      そこにウンザリしてます。

      親のこういう癖が目につくとか、
      あーだこーだと。
      2023/09/10
    • コルベットさん
      高倉の健さん、こんばんは。すごいわかります、その感覚。冷たいようだけど、子どもの感覚ってそういうものですよね。決して愛情が無いわけじゃないん...
      高倉の健さん、こんばんは。すごいわかります、その感覚。冷たいようだけど、子どもの感覚ってそういうものですよね。決して愛情が無いわけじゃないんです。
      2023/09/10
  • これを読む人は家庭や家族に悩む人だろうか。

    家族との距離感は最も近いようであり、しかし、外で見せる顔とも異なり、その近さ故に素直になれないものだ。著者は、家族と折り合いがつかず、そのまま家族を看取りもせずに亡くしてしまった経験をもつ。何かその本質を探れればと思ったのだが、家族について考える本、というよりも著者の日記、雑記みたいな内容だった。

    後半の家族への手紙には感動する要素もあるが、冷静に考えると、知らない人の家庭の話を聞かされ、知らない人の亡くなった家族への手紙を読む、あるいは逆に見れば、その事を本にして、売り物にする著者がいる、というのは不思議なものだ。楽しい読書なのかよく分からなくなりながら、わずかな好奇心のみでページをめくる。

    ー 飛行機事故が起きる。船の事故が起きる。
    「犠牲者に日本人は含まれていません」
    日本人がいた場合には、ニュースの扱いが大きくなる。テレビでも新聞でも。日本人がいなかった場合には、日が経つにつれて徐々に扱いが小さくなる。最後には、あの事故はどうなったのというくらい、見当たらなくなる。日本人や知っている人が犠牲者が含まれない場合は、マスコミのみならず、みなどこかでほっとする。日本人エゴに陥って、他の国のことに我関せずという島国根性が顔を出す。欧米の場合は陸続きで、他人事とは思えないから、常に目くばりをして、もし自分の身に起きたらと想像をたくましくする。そのあたりが、日本人は鈍感だ。自国と同様に、他国のことも考えなければ、今のような国際的に開かれた時代にはうまくいかない。数が少なかろうと多かろうと人の命の重さに変わりはないはずだが・・。

    イエモンの歌詞みたいな価値観だ。自然な感情なので、それを否定する精神が分からない。著者自身も、日常の全ての他人の死と向き合い続けているわけではあるまい。これは自嘲なのか。そこから島国根性という表現は導かれないはず。論理が破綻している。

    身近なほどビックニュース。自分の生命に関わる事が最大の関心事。身内に目が向く事は、病ではなく、摂理だとすら思うが。

  • 家族が良い面ではないことが再確認できた。

  • とにかく主張主張主張。これだけ強い言葉で言い募られると言い返せず離れていくしかないであろうと感じました。
    家族という幻想を打ち砕いて欲しくて読んだ本でしたが、哲学的要素は皆無でひたすらご自身の家族への感情を披歴するという本です。
    共感をして欲しい人ではないと思うので、何を言われてもなんら痛痒は感じないと思いますが、もし彼女の家族であったら相当悲しい気持ちで死んでいく事になりそうだなと思いました。
    自分自身で関わる人や信頼出来る人を選んで、その人と家族のようになった方が良いという考えは頷けます。自分もそう思った事も有ります。でもそれって婚姻で信頼出来る人と新たな家族を作る事と何が違うのかな?とも思いました。
    自分が産まれた家族は「出生家族」、自分が婚姻で作った家族は「結婚家族」と言います。彼女は父母の生き方を否定しますが、父母は父母で「結婚家族」を作り彼女はそれを「出生家族」として生きてきました。自分が作った人間関係は「選んだもの」として言い募る彼女の言葉は非常に幼稚に感じられます。彼女は彼女で「結婚家族」を独自に作ったわけですから、親の作った「結婚家庭」も認めるべきであったろうと思います。

  • 下重暁子さんは昭和11年生まれですから、今度の日曜日に80歳になられます。
    小学校のときに終戦を迎え、早稲田大学を卒業してからNHKアナウンサーを経て、文筆業をされています。
    穏やかな外見のわりに、とても活動的で革新的な考えをお持ちなのは、だからなんですね。

    共感することも多かったけど、ときどき「ちょっとひねくれているんじゃないかなあ」と思うところがありました。
    ご自身のご家族についてが、ちょっとぼやけていたから。

    最後に、亡くなられたお父さんお母さんお兄さん、そしてご自分へのお手紙が掲載されています。
    「彼女を作ったのは、そういう家庭環境なんだなあ」と納得しました。

    彼女の言われることはもっともであり、興味深い話、本当にありがたいと思っています。
    ただ、そういう情報不足の時代に育ったご両親に対して、私だったらもっと寛容でありたいと思いました。
    生意気言ってごめんなさい。

  • 無駄な情報が多く、何が言いたいのか分からない。根拠のない主観的な話が延々と続く地獄のような一冊。

  • ピンとこない。
    びっくりするほどピンとこない。
    共感ポイントを見つけたと思ったら、わざわざそれ書く?と思うような僻みのような妬みのようなネガティブな物言い。
    彼女自身の家族や家族関係についても書かれていて、家族というものに期待していない、むしろ絶望からのスタートだというのはわかるけれど、気持ちのよい読後感はありませんでした。
    私自身も機能不全家庭で育ったという自覚はありますが、なんとも寒々しい見解でした。一刀両断というより、ネチネチ言うてます、という感じ。
    我が家がこうだった、知り合いはこうだった、程度で家族の実態をえぐりつつ、と書かれても、な。

  • 此の方は元NHKのアナウンサーで本もたくさん書かれてるそうなんですが、存じ上げませんでした。

    全体通して読んで、この人の言いたい事は半分は理解出来るけど、半分は理解できない。

    夫婦といえども親子と謂えども異なる人格を持った人間なんだから、わかり合えてると思うな、理解してると思うな、過剰に期待をかけるな。その点については、その通りだと思う。

    そうは言いながらも自身の家庭に対する鬱憤を晴らしているようで、なんというか‥‥気の毒に思えてしまう。

    終戦の時小学校3年生だったと言うから、私の母と同世代だけど、家庭に問題はあったにせよ自身が恵まれた境遇にいることをわかっていない。勿論本人の才能もあったとは思うけど、女の子を大学まで行かせてくれる家に生まれついて、普通の人ではできない仕事につけた。この世代の女性にしては経済的に自立した存在だったでしょう。

    同世代の一般の女性は子どものためと言うのも嘘ではないけど、離婚したくてもできない状況にあったことをジャーナリストなら捉えていてほしかった。親位の世代の人だけど、あなた青いわね。と言ってあげたくなる。

  • なんだか少し寂しいような気持ちになりました。
    この本の著者:下重暁子さんは、敗戦という一つのキッカケによって、大きく価値観が変わってしまったあるいは変えざるを得なかったのだろうと思います。

    たしかに日本では「家族」をあまりにも絶対的なものとし過ぎていてそのせいでがんじがらめになっている部分があると感じます。
    それは3.11以降どんどん顕著になっているとも。
    付かず離れずというのはなかなか難しいですね。
    「個」という生き方と「家族」は相反するものではないと信じたいです。

    そして言われてみれば、おかしなことだなと気づいたのが、夫のことを主人と呼ぶ文化です。
    欧米などではジェンダーニュートラルが根付きつつある時代ですが、言葉一つ取り上げても日本はまだまだということなんでしょうか。

    そして、下重暁子さんは連れ合いと独立採算制を築いているそうです。
    そうすることによるメリットやデメリットなどについて、今一度自分の頭で考えてみたいなと思います。

  • 久しぶりに読むのが辛い本でした。
    中身がない。

    タイトルに惹かれて、読もうと思ったのだけど
    ここまで酷いとは。

    期待したのは、家族もいうものを
    客観的に見て、紐解いてくれる内容だったのに
    ひたすら、著者が家族というものをどう捉え、
    自身の家族観とそれがいかに自身にとって好ましいものではないかを語っているという。

    この中では家族とは多種多用である、ではないの。

    著者自身がうまく家族関係を築けなかった結果を、主観で延々愚痴ってるようにしか思えない内容なの。

    そんなもの、他者であるこちらはどうだっていいの。あなたの家族に興味はない、て話。

    ホント、がっかり。

    評価に値しないので星☆無しです。

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著者プロフィール

1959年、早稲田大学教育学部国語国文科卒業。同年NHKに入局。アナウンサーとして活躍後フリーとなり、民放キャスターを経て文筆活動に入る。公益財団法人JKA(旧・日本自転車振興会)会長、日本ペンクラブ副会長などを歴任。日本旅行作家協会会長。
主な著書にベストセラー『家族という病』『極上の孤独』『年齢は捨てなさい』『明日死んでもいいための44のレッスン』(以上、幻冬舎新書)、『鋼の女――最後のご女・小林ハル』(集英社文庫)、『持たない暮らし』(KADOKAWA)、『夫婦という他人』(講談社+α新書)、『老いも死も、初めてだから面白い』(祥伝社新書)、『自分に正直に生きる』『この一句 108人の俳人たち』(以上、だいわ文庫)他多数。


「2023年 『年をかさねるほど自由に楽しくなった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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