家族という病 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1350
レビュー : 219
  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344983762

作品紹介・あらすじ

日本人の多くが「一家団欒」という言葉にあこがれ、そうあらねばならないという呪縛にとらわれている。しかし、そもそも「家族」とは、それほどすばらしいものなのか。実際には、家族がらみの事件やトラブルを挙げればキリがない。それなのになぜ、日本で「家族」は美化されるのか。一方で、「家族」という幻想に取り憑かれ、口を開けば家族の話しかしない人もいる。そんな人達を著者は「家族のことしか話題がない人はつまらない」「家族写真入りの年賀状は幸せの押し売り」と一刀両断。家族の実態をえぐりつつ、「家族とは何か」を提起する一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 下重暁子さんは昭和11年生まれですから、今度の日曜日に80歳になられます。
    小学校のときに終戦を迎え、早稲田大学を卒業してからNHKアナウンサーを経て、文筆業をされています。
    穏やかな外見のわりに、とても活動的で革新的な考えをお持ちなのは、だからなんですね。

    共感することも多かったけど、ときどき「ちょっとひねくれているんじゃないかなあ」と思うところがありました。
    ご自身のご家族についてが、ちょっとぼやけていたから。

    最後に、亡くなられたお父さんお母さんお兄さん、そしてご自分へのお手紙が掲載されています。
    「彼女を作ったのは、そういう家庭環境なんだなあ」と納得しました。

    彼女の言われることはもっともであり、興味深い話、本当にありがたいと思っています。
    ただ、そういう情報不足の時代に育ったご両親に対して、私だったらもっと寛容でありたいと思いました。
    生意気言ってごめんなさい。

  • なんだか少し寂しいような気持ちになりました。
    この本の著者:下重暁子さんは、敗戦という一つのキッカケによって、大きく価値観が変わってしまったあるいは変えざるを得なかったのだろうと思います。

    たしかに日本では「家族」をあまりにも絶対的なものとし過ぎていてそのせいでがんじがらめになっている部分があると感じます。
    それは3.11以降どんどん顕著になっているとも。
    付かず離れずというのはなかなか難しいですね。
    「個」という生き方と「家族」は相反するものではないと信じたいです。

    そして言われてみれば、おかしなことだなと気づいたのが、夫のことを主人と呼ぶ文化です。
    欧米などではジェンダーニュートラルが根付きつつある時代ですが、言葉一つ取り上げても日本はまだまだということなんでしょうか。

    そして、下重暁子さんは連れ合いと独立採算制を築いているそうです。
    そうすることによるメリットやデメリットなどについて、今一度自分の頭で考えてみたいなと思います。

  • 此の方は元NHKのアナウンサーで本もたくさん書かれてるそうなんですが、存じ上げませんでした。

    全体通して読んで、この人の言いたい事は半分は理解出来るけど、半分は理解できない。

    夫婦といえども親子と謂えども異なる人格を持った人間なんだから、わかり合えてると思うな、理解してると思うな、過剰に期待をかけるな。その点については、その通りだと思う。

    そうは言いながらも自身の家庭に対する鬱憤を晴らしているようで、なんというか‥‥気の毒に思えてしまう。

    終戦の時小学校3年生だったと言うから、私の母と同世代だけど、家庭に問題はあったにせよ自身が恵まれた境遇にいることをわかっていない。勿論本人の才能もあったとは思うけど、女の子を大学まで行かせてくれる家に生まれついて、普通の人ではできない仕事につけた。この世代の女性にしては経済的に自立した存在だったでしょう。

    同世代の一般の女性は子どものためと言うのも嘘ではないけど、離婚したくてもできない状況にあったことをジャーナリストなら捉えていてほしかった。親位の世代の人だけど、あなた青いわね。と言ってあげたくなる。

  • 久しぶりに読むのが辛い本でした。
    中身がない。

    タイトルに惹かれて、読もうと思ったのだけど
    ここまで酷いとは。

    期待したのは、家族もいうものを
    客観的に見て、紐解いてくれる内容だったのに
    ひたすら、著者が家族というものをどう捉え、
    自身の家族観とそれがいかに自身にとって好ましいものではないかを語っているという。

    この中では家族とは多種多用である、ではないの。

    著者自身がうまく家族関係を築けなかった結果を、主観で延々愚痴ってるようにしか思えない内容なの。

    そんなもの、他者であるこちらはどうだっていいの。あなたの家族に興味はない、て話。

    ホント、がっかり。

    評価に値しないので星☆無しです。

  • テレビで話題になっていた
    家族とは負のつながりである
    というイメージを拭いきれない
    親兄が亡くなってから伝える良いことは生前であれば至上であったろう

    ネガティブを良しとするのは時代の流れか?

    • e_c_o_nさん
      わたしも読んで違和感を感じました…
      これがベストセラーだとは意外です。
      わたしも読んで違和感を感じました…
      これがベストセラーだとは意外です。
      2016/06/29
    • だいさん
      e_c_o_nさん
      こんにちは

      テレビで本書を知りました
      策略にハマったかな?
      e_c_o_nさん
      こんにちは

      テレビで本書を知りました
      策略にハマったかな?
      2016/07/09
  • ほんに“家族”とは面倒くさくてやっかいである、という自覚のある人の家族の話は聞けるが、家族神話にやられている人のする家族話は私も白けて聞けないし、むしろ信用できない。
    この本は、その前者という感じだね。

  • 無駄な情報が多く、何が言いたいのか分からない。根拠のない主観的な話が延々と続く地獄のような一冊。

  • 2015/04/22-
    四分の一まで読んで本を閉じた。
    ①あまりにも一般的すぎる内容であったからだ。例えば、
    「仲の良い家庭よりも、仲の悪い家庭の方が偽りがない。正直に向き合えば、いやでも親子は対立せざるを得ない。」➡️このような短絡的なことではなくて、仲良くしよう、理解し合おうと努めるのがあるべき親子であると思うが。
    ②文章表現の意図がわからない。(校正が雑?)。例えば、
    「その一家の多くはK大学出なので、娘婿もK大学出でなければならず、従って孫も慶應幼稚園舎に何が何でも入れなければいけないという。」➡️大学名だけをなぜ、イニシャルにするのか。
    結局「元NHK名アナウンサー・ペンクラブ副会長」の肩書に惑わされた購入者がいかに多いか。中に目を通さずネットで購入する愚挙をいみじくも教えてくれる著書である。

  • 私は小さい頃から家族はストレス以外なにものでもなかったので興味深く読んだ。 共感するところも多々あったけど後半は違和感だらけ。 そもそも親子なんて年も離れているし家から一歩外へ出ればお互い全く違う世界で生きてるし相互理解は難しいと思う。 理解できないままの方が自然。 子が親を理解する時、それは子が自分の子供を持ったときに尽きると思う。 作者は意図的に子供を作らなかったとのことだが、80歳を過ぎてなお『子供』であり続ける作者に病的なものを感じた。

  • 戦後民主主義時代の思想
    成人したら独立するのが自然である、という「当たり前」は日本においては戦後から始まった幻想。その前は家制度でしょう。家に残れるのは、長男という選ばれたものの特権。独立なんて誰も求めてない時代。日本に独立心なんて元からない。
    独立して暮らすなんて贅沢ができるようになったのは、戦後。第一に高度成長の物質的な豊かさと、アメリカのライフスタイルに憧れたからでしょう。
    そんな、地理的にも時代的にも限定的な価値観を、無反省に「当たり前」と書くのが本書。
    なぜ無反省かといえば、その価値観の枠を出ないでいるからです。矛盾を矛盾として書かないからです。


    つまり、上の世代の一般的な価値観があります。

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著者プロフィール

下重 暁子(しもじゅう あきこ)
1936年、栃木県宇都宮市生まれ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業後、NHKに入局。アナウンサーとして活躍後、フリーとなる。民放キャスターを経て、文筆活動に入る。公益財団法人JKA(旧・財団法人日本自転車振興会)会長等を歴任。現在、日本ペンクラブ副会長、一般社団法人日本旅行作家協会会長。
『家族という病』『極上の孤独』『鋼の女──最後の瞽女・小林ハル』など多数の著作がある。

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