ふしぎな君が代 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344983854

感想・レビュー・書評

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  • 国家斉唱を「リトマス試験紙」代わりにしている人たちに読んで欲しい

  • 君が代が軍国主義を彷彿とさせるのは古典的条件づけだろう。君が代よりもフランス国歌「ラ・マルセイェーズ」の方が遥かに軍国主義的だ:

    武器を取れ市民よ,隊伍を組め。
    進もう,進もう!
    敵の汚れた血で,われらの畑を浸すまで!

    アメリカ国家「星条旗」も同様:

    ロケット弾の紅炎も,空に轟く爆音も,
    我が旗が夜を徹して砦に翻っていた証なのだ。
    おお! 告げよ,星条旗は今もはためいているか。
    自由人の国,勇者の故郷に。

    君が代についてのまともな議論は冷静さの有無がカギになる。

  • 国歌を学校で必ず歌わせてるのは韓国と中国だけとか、「愛国者」の方々にも知っておいてほしいね。「君が代」の成立と受容の歴史をコンパクトにまとめていてわかりやすく、筆者の緩やかな「君が代」受け入れ論は妥当に思える。

著者プロフィール

辻田真佐憲(つじた・まさのり)
1984年大阪府生まれ。文筆家、近現代史研究者。慶應義塾大学文学部卒業。同大学大学院文学研究科中退。
2011年より執筆活動を開始し、現在、政治・戦争と文化芸術の関わりを研究テーマとしている。著書に『日本の軍歌 国民的音楽の歴史』、『ふしぎな君が代』『大本営発表』『天皇のお言葉 明治・大正・昭和・平成』(以上、幻冬舎新書)、『空気の検閲~大日本帝国の表現規制~』(光文社新書)『愛国とレコード 幻の大名古屋軍歌とアサヒ蓄音器商会』(えにし書房)、『たのしいプロパガンダ』(イースト新書Q)などがある。歴史資料の復刻にも取り組んでおり、監修CDに『日本の軍歌アーカイブス』(ビクターエンタテインメント)、『出征兵士を送る歌 これが軍歌だ!』(キングレコード)、『日本の軍歌・軍国歌謡全集』(ぐらもくらぶ)、『古関裕而の昭和史 国民を背負った作曲家』 (文春新書) などがある。

「2021年 『新プロパガンダ論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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