人生を面白くする 本物の教養 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 183
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344983922

作品紹介・あらすじ

教養とは人生における面白いことを増やすためのツールであるとともに、グローバル化したビジネス社会を生き抜くための最強の武器である。その核になるのは、「広く、ある程度深い知識」と、腑に落ちるまで考え抜く力。そのような本物の教養はどうしたら身につけられるのか。六十歳にして戦後初の独立系生保を開業した起業家であり、ビジネス界きっての教養人でもある著者が、読書・人との出会い・旅・語学・情報収集・思考法等々、知的生産の方法のすべてを明かす!

感想・レビュー・書評

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  • 知っているというのはあくまで「知識」
    その「知識」を自分の頭で考える事が「教養」
    だというのが本書のテーマ。

    その教養も身に付ける事が、出来れば人生が豊かになり面白くなるという。

    私が今あ一番必要とし、もっと、より人生を楽しみたいと思っていたので、「ピッタリ」であった。

    本書には「現代」の日本、世界、人類や地球レベルの様々な問題が挙げられている。
    それらをどのような「事実」に基づき「論理的」に「数字」を用いて「考えた結果」を導き出せるかが
    私の様な人間にも分かりやすく解説されている。

    少子高齢化、領土問題、英語、地球温暖化など課題が山積みの「現代」で「教養」が
    如何に必要な事であるのか。

    一つ例を挙げてみる。
    少子化について。

    少子化の現在の日本において「子供」は社会の宝だという。
    しかし、例えば、泣いている赤ちゃんに対して「泣き止まない赤ちゃんを連れた親」は飛行機に乗る資格はない、
    という事を平然と言う人がいる。
    実に悲しい。

    また、保育園がある近くの住民から「子供が煩くて昼寝ができない」と住民から苦情が出る。
    それだけでも腹ただしいのだが、その 苦情に対してある区が
    「防音ガラスを二重にした」とか「子供を外で遊ばせないようにした」などの対策をとったのだという。

    違うだろ、といいたい。
    税金をこんな事に無駄遣いする現状、お門違いな対策、
    甚だ理解に苦しむ。
    腸が煮えくり返る。

    こんな社会では少子化が改善されるはずはない。
    当たり前である。
    教養のなさ、自分の事しか眼中にないエゴイズム。

    本当に少子化に歯止めをきかせたいなら、どうすればよいのかを考えなければならない。
    本質を。

    子供を産む→お金がかかる→子供を産む事に手厚い給付

    保育園の施設が足りない→育児休暇中の給与100%保障→育児休業の取得増加→
    親が育児を行う→もっともコストがかかる1歳児までの保育を親が負担→社会全体にメリット

    また、育児休暇復帰後でも不当に扱われる事なく 、人事考課も元のまま。

    こうする事で自然と子育てしやすい環境があれば出生率は自ずと上がってくるという。
    現にフランスで1.6%→2.0%に成功している。

    無駄な税金も減り、家族で過ごす時間も増え、将来の働き手が増えてくる。
    目先ではなく、全体を長期的にみて考えていく事が必要。

    領土問題などは、簡単には答えは出ないが、考える事で現状での最善の解を出し、よりよい解を求め
    考え続ける事が重要だとも説かれている。


    8760対2000
    唐突に出したが、これは一年間の時間とおよそ一年間の労働時間。
    仕事はたったの二割程度。
    そんなもの。

    他の7割~8割の為に二割の仕事がある。
    人類は地球の誕生からの時間軸で考えれば0.004%
    一瞬の出来事。

    教養を身に付ける事で大きな視点、全体を俯瞰する力が養われる。
    一番重要な事、こういった事に集中が出来るようになる。

    本書に出会い、更に教養をみにつけたく、読書をする事が俄然楽しくなってきた。
    http://profile.livedoor.com/book_dokushonikki/


  • ・さまざまなことを知り、それによって新たな世界に眼が啓かれ、人生が面白く充実したものになる。自分の頭で考えて本当に納得のいく答えを見出し、よりよい社会をつくるために行動に移し、それが自分の生活の向上にもつながる。これが、遠回りのように見えても本当に望ましい人間のあり方でしょう。
    ・面白さの根源はボキャブラリー。
    ・広く、ある程度深い素養が必要。
    ・「数字・ファクト・ロジック」で考える。
    ・「面白いかどうか」-本、人、旅



    本を読むにつれて、自分の中の知的好奇心が刺激された。もっともっと勉強してたくさんのことを知りたいいうより知らなければいけないと思った。
    特に、「金融・経済」「歴史」「文学」については知りたい。「選挙・民主主義」「税と社会主義」については知っておかないといけない。(財産三分法ってなんだろう)。
    それか個人的にはどうせ増税はせざるを得ないことなのだし、早急にしてほしい。そして育児や教育にお金をかけるべき。そういったことを最も公約している党ってどこなんだろう、、知らない、、、

    話してておもしろい人。魅力的な人。になりたいってつくづく思う。

  • 良かった。出口氏の露出が増えてるせいなのか、気になって読んでみた。わかりやすく、簡単な文体で書かれてるが、言ってることは実践が難しく、毎日1時間読書を20代から40以上?年続けてらっしゃるとのこと。軽くそろばんすると、一冊6時間かけたとしても、3650冊読める。読んだ日からやれるだけやろう。

    個人的には本をもっと読もうというきっかけになった本なので、評価高め。

  • 面白かった。本書はライフネット生命保険株式会社の代表取締役兼CEOの出口治明さんにより書かれている。三重生まれで京都大学法学部卒、ロンドンで働いた経験があるという。やはり外国に居住して揉まれた人は一味違う。書評を書き始めた出口氏は、なんと私の大好きな成毛眞氏よりお声掛けがあったのだ。類は友を呼ぶというが、2人はうまく気が合いそうではある。出口氏は本書中数字をよく引用し、分かりやすく話を進めてくれる。ただこれはよく読書をする者のクセなのか、出口氏の性格なのか、恥ずかしながら私の知識不足なのか。出口氏は、あまり一般的ではない比喩を用いることがある。しかしこれも勉強になった。そして、本書を通して出口氏からのアドバイスを受け、私も変わった。まず英語の勉強を進んで行うようになり、毎日必ず英語のニュースサイトで英文を読むようになった。美術にも興味を持ち、世界の名著全81巻を読むことを目標に掲げた。過去の自分とは縁も興味もなかった世界の扉を開けたのだ。出口氏に感謝している。

    以下、本書よりお気に入りとなった言葉たち。
    「修飾語を取り除いて考える。国語ではなく算数で考える。」

    「今更遅いはサボるための言い訳、今の自分が一番若いのだから、今夜すぐに挑戦すればいい。」

    キケロ「自分が生まれる前のことについて無知でいることは、ずっと子どものままでいることだ。」

    「北欧では選挙について、以下のように教える。「もし、あなたが有力候補を支持するのであれば、三つの方法がある。すなわち、有力候補よ名前を書いて投票するか、白紙で投票するか、棄権するかのどれかである。逆に有力候補を支持しないのであれば、あなたには一つの方法しかない。すなわち投票に行って別の候補者の名前を書くしかない。」」

    「時事問題は、本音は何か、動機は何かで読み解ける。動機あるいは結果的に得をするのは誰かを常に考えるクセをつけることが大切。もう一つは、本音のところでどういう動機なのかという見方をすれば、読み間違えることが少なくなる。」

  • 教養に対する基本的な考え方が著者と一致していたこともあり、読みやすかった。新たな発見があったというよりは、自分の考え方や価値観を再認識した感じです。



    「第1章 教養とは何か?」「第2章 日本のリーダー層は勉強が足りない」は、全編にわたってそうだそうだ、と頷く部分が多かった。
    教養は、視野を広げ、自分の考えを深めるためのツールである。それが人生を面白くすることにつながる。
    教養というと、日本の社会ではただ知識が多いだけの人がもてはやされたり、ビジネスに直結する経済や仕事のハウツーのような知識ばかりが重宝されがちだが、本物のリベラル・アーツとはそういった偏狭なものではないのだと声を大にして言いたい。
    ただ、その大切さを言葉で説明するのは難しい。自分はそういったものがとても好きだけれど、それを人に説明することはなかなかできない。
    そういう意味で、単に自分の人生(心)を豊かにするという側面からだけでなく、ビジネスにおける人との出会いと関わりという具体的な側面からも述べられていたのが、とてもよかった。実利主義のビジネスマンにも理解しやすいと思うからだ。

    いろいろな人と公私で接する中で、単に気が合うとかではなく、本当に「面白い」と感じる(funnyではなくinterestingの意味で)人は、片手で数えるくらいしかいない。
    頭の引き出しが多く、誰とでも話をすることができて、自分の世界を広げてくれる。そういう人にはなかなか出会えないものだ。
    振り返ってみれば、歴史に名を残している人物は、大抵専門分野をいくつも持っている。たとえば、万有引力を発見したニュートンも、天文学(物理学)だけでなく、自然哲学、数学、物理学にも長けていたという。
    今はどうか。学問が細分化・高度化する中で、学問の根幹というか、大局的な視点で学ぶ人がいなくなりつつあるのではないか。
    現在生きている著名人だと、村上陽一郎氏や北野武氏、もっと身近なところでいうと林修氏(知識量ではなくスタンスとして)などが、私のイメージする真の教養人に近い。

    また、本書を読む中で、日本の教育システムや学生の採用システム、社会保障制度やさまざまな社会問題について、少なからず矛盾や違和感を覚えていた部分を的確に指摘されており、具体的な海外の判例や提案も示されていて、勉強になった。



    ただ、通読して思ったことは、この本は基本的にはリーダー層に向けて書かれたものなのだろうということ。
    世の中にはいろいろな人がいる。
    英語がほとんどできなくてもノーベル賞をとった科学者もいる。
    大学に行かなくても、一つの道を極めて、そこから生きる道を学んでいく、伝統芸能の職人やスポーツ選手のような人もいる。
    中卒でも、ハングリー精神とコミュニケーション能力で一大事業を起こし、社長に上り詰める人もいる。
    あるいは、近代文明とは無縁の、自分たちの見えている世界の中だけで暮らしている、未開の地の民族がいる。
    ただし、世界を動かしていく人というのは、やはり限られた層なのだ。
    知識や教養の量は、結局は機会と余裕(時間的、精神的、あるいは経済的)の有無に左右されるのだ。

    日本は、世界的に見れば、物質的には恵まれており、教育の機会も均等に(長短はあるが)与えられている。
    だからこそ、時代の変化とともに行き詰った今が、日本人にとって転換点なのかもしれない。


    レビュー全文
    http://preciousdays20xx.blog19.fc2.com/blog-entry-505.html

  • 著者によると「教養とは、人生におけるワクワクすること、面白いことや楽しいことを増やすためのツール」であり、もう一つの本質は「自分の頭で考えること」にあるという。一見、教養人のように見える評論家やコメンテーターと呼ばれる人たちは、往々にして反対のための反対をする傾向があり、問題の全体像・本質が見えていないことが多い。物事の本質・背景を客観的に掴み、「自分の頭で考えて本当に納得のいく答えを見出し、より良い社会を作るために行動に移し、それが自分の生活の向上にもつなが」(p.31)っている、その様に生きる人のこそが「教養人」である。「納得のいく答え」を導き出すコツはふたつ。一つ目は、「タテ」(時間軸・歴史軸)と「ヨコ」(空間軸・世界軸)で考えること(p.63)。そして二つ目は「数字・ファクト・ロジック」で考えるということ(p.66)である。確かに、アメリカのリベラルアーツカレッジで学ぶ科目群の学習目標と一致するといえる。

    「中国はロシアのように崩壊するか?」対する回答が興味深い。「ロシア人は読む本がなかったので勉強の教材がなく、国を治める術を知らずに滅んだ。彼らは、マルクス、レーニンしか読んでいない」。しかし中国人は、それに加えて毛沢東や4千年の統治の「歴史」(中国史書に記された最古の王朝「夏」から数えて)を学んでいる。そのうえ、中国人の官僚の優秀さ、勉強の熱心さを称賛している。中国の大学生についても日本の大学生とは全く違うハングリー精神をもって学んでいる人が多い。とすると、崩壊の心配はむしろ日本のほうかも。

    著者は最後に、「私たちはもっとメリハリのある生き方をしなければならない」といい、「職場や仕事に従属した意識を改める一方、合理的な仕事の仕方によって極力無駄を省き、その分私生活を充実させる生き方にシフトすべき」として、締めくくっている。しかし要は、シフトして得た時間を、例えば「本・人・旅」といった著者が教養を培ったという時間に充てることができるのかという点に尽きると思う。日本の経済的繁栄にもかかわる問題だけに、重要な課題である。

  • 課題を指摘するだけでなく筆者の具体的な考えも示しておりわかりやすかった

    道端に咲いている花の名前を1日に1つぐらいは覚えることができる。1つ名前を知れば、世界の謎が解けたことになる。その分だけ人生と世界は単純になっていく。だからこそ、人生は楽しく、生きることは素晴らしい(ココシャネル)

    勉強の目的について
    ・専門のことであろうが、要するに物事を自分の頭で考え、自分の言葉で自分の意見を表明できるようになるため。たったそれだけのことです。そのために勉強するのです(山本義隆)

    人間社会とは、いびつなかけらが集まって1つの安定状態を形成するもの、なのです。大事なのは「いびつな欠片」を指摘することではなくて、全体としての「安定状態」を把握することです。

    広く、ある程度深い素養が必要
    →プラス「自分の意見」をもっていること!
    →日本人は周りと違うことを恐れすぎ、意見を持っていない方が恥ずかしい

    第二次世界大戦でアメリカに負けたのは圧倒的な生産力の差、工業力の差が決定的な要因。

    戦後日本の復興はアメリカというゴールが見えていいる、いわば「ルートの見えている登山」
    霞が関の官僚がアメリカに倣って設計図を書き、市民はそれ通りに動いた
    →独創性を発揮する必要のないまま、年率7%の実質成長が、独立(講和)以来ほぼ35年間も続いた。

    日本の農作物の輸出額は年間5000億
    一位はアメリカ、二位のネーデルラント(オランダ)は九州くらいの面積しかないけど9-10兆円
    →日本に伸び代はある。
    →構造的な農業改革がほとんどされていない
    →減反政策で農地面積はピーク時の半分になった
    →土地は余っている

    日本の領海の面積は世界第6位

    ◼︎縦と横で考える。
    縦は時間軸、歴史軸、横は空間軸、世界軸
    で二次元で考える

    ◼︎数字、ファクト、ロジックで考える
    日本の予算
    社会保障費→32兆円
    公共事業費→6兆円
    文教費→5兆円
    防衛費→5兆円
    他の支出→10兆円
    地方交付税交付金→16兆円
    国債の償還、利払い→23兆円
    合計96兆円

    ・税収→55兆円
    ・41兆円の差がある
    →増税や国債で埋めなければならない額

    社会保障費は、高齢化に伴って毎年1-2兆円ずつ増えている

    開国当初日本の金銀の比価は一対五
    世界では一対十五が相場だった。
    →外国人は日本で金を仕入れ、海外で売ることで、三倍のお金を手に入れた
    →幕府は気づいて、対策を講じるが、この時の損失が痛手となり(旗本が貧しくなり)のち、薩長連合に敗北する

    ◼︎考える力があれば、普通に入手できる情報でも、それらを分析するだけで、これまで見えてこなかった世界が見える。
    それが教養であり、知の力

    ルーズベルトのパートナーであった蒋介石が毛沢東に敗れ、アメリカは日本に目を向けた
    →吉田茂も、アメリカを番犬にして、軽武装、富国路線を選択

    ゆっくり急げ(ローマ皇帝初代アウグストゥス)

    本を読むスピードを上げる最も効率的な方法
    →本をたくさん読むこと
    →知識の蓄積があればあるほどつまづきが減るから

    新しい分野を開拓するとき
    →1ヶ月くらいかけて10冊読む
    →分厚い本から読んで行く
    →最初は点の理解、線の理解、面の理解(最後に一気に腑に落ちる)

    古典は無条件に優れている
    →岩波文庫や、東洋文庫に入っている本

    責務ミニマム、面白いことマキシマム

    自分が生まれる前のことについて無知でいることは、ずっと子供のままでいることだ(キケロ)

    私たちは負の遺産をも先人達から学ぶべきなのです。それができなかったら、彼らの子孫として意味がないではありませんか。

    政治体制が違っていても、人の暮らしに必要なものは変わらない。暖かい家と食事、そして心を許せる友だち(多田麻美ライター)

    一宮(いちのみや)
    →各地域で最も格式が高いとされる神社
    →現在110社が称している

    ◼︎年金
    1961年に設計された
    当時は11人で5年間1人を支える設計
    →今は、20年間以上肩車で支える
    どうして低負担、中給付なのか?(持続可能な構造でないのか?)
    →高度経済成長で将来の税収が自然に増加すると考えたから
    →しかし成長がとまり、人口も少子化に激変
    →緊急避難的に国債で穴埋めすることになった

    解決方法は3つ
    ・負担を上げる。(給付が増える)
    ・みんなで選挙に行って分配が上手なもっといい政府を作る
    ・生産性を上げて、経済成長する(増収になって給付にまわせる)

    支給条件に、年齢だけでなく、マイナンバー制を活用して、一定の資産や所得がないことを加味すればいいのではないか。
    →医療の一律3割負担も同じく。

    ジェネリックをもっと増やすべき
    →先進国の半分程度

    ■二十代世帯の平均年収
    →320万円

    ■住宅ローンについて

    日本では住宅の取得が人生の目的のようになっている。
    →35年ローンは成長神話を引きずったモデル
    →戦後は3、40年平均7%の実質成長し、給与が増え続けるという特別な時代だった

    しかし、二十一世紀はそうではない
    この20年でみても、世帯の所得は低下傾向
    →住宅ローンは月々決まった額を払う
    →所得が下がり続ければどこかで破綻する

    そもそも超長期の住宅ローンは
    「今は苦しくても、先々給与が上がればきっと楽になる」という図式の元で初めて成り立つ金融商品
    →今はそんな保証がない

    外国では一生賃貸という人もたくさんいる

    外国では住居費
    →日本は半ば資産作り
    →子供に残す資産にするための費用
    →しかし不動産が値下がりしている

    3000万のマンションを買ったとして
    →価格の二、三割は業者の販管費
    →→2500万くらいになる
    →しかも年々価値は下がる
    →金利1.5%で3000万丸々35年ローンだったら、4000万近くを返済しなきゃいけない

    現在、日本では空き家が800万戸以上ある
    →すでに住宅はだぶついている
    →人口減少、不動産価値は下落が基調となる

    よく不動産が
    「家賃をいくら払っても不動産はあなたのものにはなりませんが、買えばあなたのものになりますよ(元が取れますよ)」というセールストークを語るがそれには、
    「ただし、不動産価値が上昇すれば」という条件がつく。

    いまや、相当な一流企業に勤めていても、公務員でも、35年先のことなど誰もわからない。
    いつまでも日本に仕事があるとは思わない方がいいような時代に、長期の住宅ローンで将来の選択肢を封じるべきではない。(ちきりん)

    ・これからの日本の住宅政策
    →ヨーロッパのように、家具付きの賃貸住宅の供給を、柱にすべき
    →歳をとれば、公営のコレクティブハウスに入れるような仕組みが理想的
    →→介護も効率的に行える
    →もしくは、基本構造だけ賃貸し、間取り内装設備などを借りてが自由に仕上げるスタイル

    「これだけ空き家が増えて困っているなら、空き家を取得してリフォームした人に税制で優遇すればいい。人口が減り、空き家が増えている状況下で、新築住宅を取得したに人に今尚税を優遇し続けているのは政策として理解に苦しむ」(外国人の友人のコメント)

    ■女性や若者のファッション
    若者や女性のファッションが年々綺麗になって行く国は政治や経済が概ねうまくいっている
    →人間は子供が埋める若い女性に貢ぐ(万国共通の法則)

    ・ノルウェーとカナダの領有権問題
    →半年ごとに両国の軍隊が交代で駐留
    →寒い島なので、お酒を飲まないでいられない
    →飲み残しのお酒はそのまま残して、相手側にプレゼントしている

    ■無知の知
    私たちにはまだまだ知らないことが多すぎる、という自己認識からスタートすべき(ソクラテス)

    ■ヤマザキマリが14歳年下のイタリア人と結婚した理由
    →この人といると面白そうだと思ったから

    ■TPP
    賛成派も反対派もGDPが上がるといっている
    →GDPを上げることが幹なのであれば、あとは枝葉の議論。
    →→政治家は全体の代表ではなく部分の代表なのだから選択する
    ・TPPでのGDP押し上げ効果
    →0.54%
    ・日中韓FTAを、やった場合
    →0.74%

    ■領土問題

    一般的に、現在実効支配している方を有利とするのが国際法上の原則

    ■歴史は1つ
    →国の会談のそれぞれの議事録は違うが、録音テープは1つ
    →歴史とは文献や資料を総合的に勘案し、自然科学の力をも駆使して、その時なにが起こったかを解明しようとする営み
    →科学が進歩するほど、努力を積み重ねるほど、歴史は1つになる

    ■愛国心とナショナリズムは別物

    「ナショナリズムとは、劣等感と不義の関係を結んだ愛国心である」(歴史学者ルカーチ『歴史学の将来』)
    →日本上げの番組も、他国下げの番組も恥ずかしい

  • 今の学生は著者が思っているよりは勉強に励んでいると思うが、世界標準で考えるべきということには大切なことだと実感している。

  • なるほどそうか。
    と思うことが多いのだが、少子高齢化の項については、違和感が。

    この本では「女性が子供を産みたくなる」ことが解決の鍵になる、というような主張されている(ように読み取れた)。
    私は、子どもを作るもの、育てるのも、両性が関わることであり、「男性が子供を作りたい・育てたい」と思うことも、女性がそう思うことと同じだけ大切な解決への鍵となると思う。

    女性が産みたくなれば、解決、とする方法もあると思うがそれは、あまり「人間的」な方法ではないのではないか。

    両性が手を携え、子どもをはぐくむ方が、私の趣味にあうなぁと思った次第。

  • 「教養」とはなにか、ということをライフネット生命の会長であり、読書の哲人である出口氏が教えてくれる。徹底的に合理主義・実質主義な人であると同時に世界史マニアでもあるので、肌に合う合わないはあるだろうが、少なからず知的好奇心を持ち、本を読むことに拒否感を抱かない人にとってはかなり刺激的な内容。かくいう私はもう一度西洋美術の学び直しをして中国の神話についての本が読みたくなり、やっぱりスペイン語と同時並行で英語も勉強しようかしらと考えるようになった。時間が足りないよ・・・

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プロフィール

APU(立命館アジア太平洋大学)学長

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