人生を面白くする 本物の教養 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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レビュー : 246
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344983922

作品紹介・あらすじ

教養とは人生における面白いことを増やすためのツールであるとともに、グローバル化したビジネス社会を生き抜くための最強の武器である。その核になるのは、「広く、ある程度深い知識」と、腑に落ちるまで考え抜く力。そのような本物の教養はどうしたら身につけられるのか。六十歳にして戦後初の独立系生保を開業した起業家であり、ビジネス界きっての教養人でもある著者が、読書・人との出会い・旅・語学・情報収集・思考法等々、知的生産の方法のすべてを明かす!

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。本書はライフネット生命保険株式会社の代表取締役兼CEOの出口治明さんにより書かれている。三重生まれで京都大学法学部卒、ロンドンで働いた経験があるという。やはり外国に居住して揉まれた人は一味違う。書評を書き始めた出口氏は、なんと私の大好きな成毛眞氏よりお声掛けがあったという。類は友を呼ぶというが、2人はうまく気が合いそうだ。出口氏は本書中数字をよく引用し、分かりやすく話を進めてくれる。ただ、あまり一般的ではない比喩を用いることが多々ある。しかしこれも勉強になった。

    以下、本書よりお気に入りの言葉たちを引用。
    「修飾語を取り除いて考える。国語ではなく算数で考える。」

    「今更遅いはサボるための言い訳、今の自分が一番若いのだから、今夜すぐに挑戦すればいい。」

    キケロ「自分が生まれる前のことについて無知でいることは、ずっと子どものままでいることだ。」

    「北欧では選挙について、以下のように教える。「もし、あなたが有力候補を支持するのであれば、三つの方法がある。すなわち、有力候補の名前を書いて投票するか、白紙で投票するか、棄権するかのどれかである。逆に有力候補を支持しないのであれば、あなたには一つの方法しかない。すなわち投票に行って別の候補者の名前を書くしかない。」

    「時事問題は、本音は何か、動機は何かで読み解ける。動機あるいは結果的に得をするのは誰かを常に考えるクセをつけることが大切。もう一つは、本音のところでどういう動機なのかという見方をすれば、読み間違えることが少なくなる。」


  • ・さまざまなことを知り、それによって新たな世界に眼が啓かれ、人生が面白く充実したものになる。自分の頭で考えて本当に納得のいく答えを見出し、よりよい社会をつくるために行動に移し、それが自分の生活の向上にもつながる。これが、遠回りのように見えても本当に望ましい人間のあり方でしょう。
    ・面白さの根源はボキャブラリー。
    ・広く、ある程度深い素養が必要。
    ・「数字・ファクト・ロジック」で考える。
    ・「面白いかどうか」-本、人、旅



    本を読むにつれて、自分の中の知的好奇心が刺激された。もっともっと勉強してたくさんのことを知りたいいうより知らなければいけないと思った。
    特に、「金融・経済」「歴史」「文学」については知りたい。「選挙・民主主義」「税と社会主義」については知っておかないといけない。(財産三分法ってなんだろう)。
    それか個人的にはどうせ増税はせざるを得ないことなのだし、早急にしてほしい。そして育児や教育にお金をかけるべき。そういったことを最も公約している党ってどこなんだろう、、知らない、、、

    話してておもしろい人。魅力的な人。になりたいってつくづく思う。

  • 良かった。出口氏の露出が増えてるせいなのか、気になって読んでみた。わかりやすく、簡単な文体で書かれてるが、言ってることは実践が難しく、毎日1時間読書を20代から40以上?年続けてらっしゃるとのこと。軽くそろばんすると、一冊6時間かけたとしても、3650冊読める。読んだ日からやれるだけやろう。

    個人的には本をもっと読もうというきっかけになった本なので、評価高め。

  • 「書店はこの世の中で大好きな場所の一つ」という言葉に全面的に同意。
    考え方から具体的なノウハウまで色々詰まってて、なかなか面白い。
    いま教養が求められているというのは、「世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか」に通ずるものがある。

  • 教養とは何か、知識を教養にする方法、世界に比べて日本人の教養が圧倒的に足りないこととその弊害、そんな日本人・日本への提言が書かれています。

    ・・・・・
    【目次】
    はじめに
    第1章 教養とは何か?
    第2章 日本のリーダー層は勉強が足りない
    第3章 出口流・知的生産の方法
    第4章 本を読む
    第5章 人に会う
    第6章 旅に出る
    第7章 教養としての時事問題ー国内編ー
    第8章 教養としての時事問題ー世界のなかの日本編ー
    第9章 英語はあなたの人生を変える
    第10章 自分の頭で考える生き方
    おわりに
    ・・・・・

    「教養ってなんだ?」が購入のきっかけでした。
    さらに遡ると以前読んだ『ニッポン2021-2050』で落合さんが次の時代を考える上で下記の三つが大切だとおっしゃっていたことが発端です。

    1. 歴史や統計データを知る
    2. 論理的な日本語力を身につける
    3. 時代に適合した文理問わない教養を身につける

    さっそく自分の読書生活に取り入れようと、良さそうな本を探すことにしました。
    そこで冒頭の疑問です。
    「教養ってなんだ?」
    その疑問に本書はきちんと答えてくれています。

    そして、筆者の分かりやすい語りとユーモアセンスにすっかり魅了されました。
    中高生の時代の先生が出口さんだったら、学びや思考に対する向き合い方は随分違っただろうと心から思います。
    ちなみに筆者が語る教育の目的「自分で考え、自分の言葉で、自分の意見を言う人間に育て上げること」は我が家の教育方針に決定しています。
    この本ですっかり出口さんファン、出口塾の門下生です。

    内容で印象的だったのが、“アメリカに追いつけ追い越せ”のキャッチアップモデルと人口増加によって高度経済成長が生まれたという話。
    第二次大戦で圧倒的な技術力の差を見せつけられた日本が戦後におこなった施策は、徹底的にアメリカを真似ることでした。電力・鉄鋼に始まり自動車・電子機器と、まさにルートの見えている登山をして戦後復興を成し遂げたのです。
    高度経済成長について「昔の日本人はすごかった」だけの感想では済まない、薬の副作用のような負の要素を感じずにはいられませんでした。

    “失われた20年”というのはまさにその副作用だったと言えます。
    これからの日本は、頂上やそこに至るルートの見えない登山を強いられています。国際情勢を加味してどのような山に登るのかを決めるには温故知新、歴史を学ぶことでしか未来を見通すことはできません。
    だからこれからの日本人は学び続けなければいけないのです。

    しなければ、と固くなりましたが、教養とは「人生を面白くするためのツール」「自分の人生をより彩りゆたかにするためのもの」とおっしゃいます。教養という言葉は、「教養人」などと使われるようにどうしても他人の視線を感じずにはいられない言葉でした。
    しかし、本書を通じて教養とはもっと自分本位なもので良いんだな、と思えたのも大きな収穫です。面白さマキシマム!

    最後に。教養の源は「本・人・旅」とのこと。
    第4章で1万冊を読んできたブックジャンキーである筆者の読書術が、第6章では40年間で70カ国1200都市を旅した筆者の旅行術が紹介されています。
    この章だけでも十分楽しめる内容です。

    そしてさらに興味を持たれたら、57ページからの「日本にはまだかなり伸ひしろがある」の項と「おわりに」の4ページをぜひ読んでいただきたいと思います。
    これからの日本への提言がなされているので、日本もまだまだやれることはたくさんあると元気をもらえます。

  • 教養とは自分の頭で考えることであり、人生を豊かにするものと学びました。
    自分の頭で考えることは、問題解決力としても必要な力なので身につけていきたいと思いました。教養を身につける源として「本・人・旅」が紹介されており、自分自身も似た経験をしたため、すんなり読むことができました。私も旅をしていて、何かが豊かになったと感じたことがありました。それが、本書で言うところの、教養が身についてきて心の幅が広くなり、人生が豊かに感じられたのかと思いました。
    著者の行動の判断基準が「ワクワクすること」とありますが、感情的な部分だけでなく、合理的な考え方をする人だと感じました。社会や経済に関しても、自分の意見を持っていて、広い知識と考える力があるというのは、説得力がありビジネスでも武器になると感じました。
    本を読む、人と会う、旅をすることを通じて、自分で考える力をつけていきたいと思います。

  • 教養の源は「読書、人、旅」という言葉に惹かれて手に取った。自らの生き方に哲学を持ち、自分の頭で考え抜く生き方。読書の意義、楽しさ、仕事のヤル気を与えてくれる一冊。

  • "世界標準の教養人と比較すると、日本人はまだまだ学ぶべきことがたくさんある。
    広く深く、興味を持ったものをとことん突き詰めて、初めてあった人との会話で自然に出てくるようになるのが、理想。
    仕事以外のフィールドでとことん人生を楽しむ度量がほしい。
    本もいっぱい読んで、いろんな人とも会って、刺激を与えて、受け止めて人生を謳歌できる人こそ真の教養人と呼べるのだ。"

  • 以前、NHKの番組で対談番組を観てから気になっていた出口さんの本を図書館で見かけたので借りてみた。

    面白い。「自分の頭で考える」ということの重要性をわかりやすく教えてくれる本だと思う。

    面白かったのはやはり読書家としての本に対するお話。
    あと、海外勤務経験者としての英語のお話。
    英語に関しては苦手意識が強くてなかなか勉強に踏み込めないんだけど、是非「今が一番若い」をだから、さっそくBS放送みてみようかな、と思う。海外ドラマもいいなー。

  • 教養に対する基本的な考え方が著者と一致していたこともあり、読みやすかった。新たな発見があったというよりは、自分の考え方や価値観を再認識した感じです。



    「第1章 教養とは何か?」「第2章 日本のリーダー層は勉強が足りない」は、全編にわたってそうだそうだ、と頷く部分が多かった。
    教養は、視野を広げ、自分の考えを深めるためのツールである。それが人生を面白くすることにつながる。
    教養というと、日本の社会ではただ知識が多いだけの人がもてはやされたり、ビジネスに直結する経済や仕事のハウツーのような知識ばかりが重宝されがちだが、本物のリベラル・アーツとはそういった偏狭なものではないのだと声を大にして言いたい。
    ただ、その大切さを言葉で説明するのは難しい。自分はそういったものがとても好きだけれど、それを人に説明することはなかなかできない。
    そういう意味で、単に自分の人生(心)を豊かにするという側面からだけでなく、ビジネスにおける人との出会いと関わりという具体的な側面からも述べられていたのが、とてもよかった。実利主義のビジネスマンにも理解しやすいと思うからだ。

    いろいろな人と公私で接する中で、単に気が合うとかではなく、本当に「面白い」と感じる(funnyではなくinterestingの意味で)人は、片手で数えるくらいしかいない。
    頭の引き出しが多く、誰とでも話をすることができて、自分の世界を広げてくれる。そういう人にはなかなか出会えないものだ。
    振り返ってみれば、歴史に名を残している人物は、大抵専門分野をいくつも持っている。たとえば、万有引力を発見したニュートンも、天文学(物理学)だけでなく、自然哲学、数学、物理学にも長けていたという。
    今はどうか。学問が細分化・高度化する中で、学問の根幹というか、大局的な視点で学ぶ人がいなくなりつつあるのではないか。
    現在生きている著名人だと、村上陽一郎氏や北野武氏、もっと身近なところでいうと林修氏(知識量ではなくスタンスとして)などが、私のイメージする真の教養人に近い。

    また、本書を読む中で、日本の教育システムや学生の採用システム、社会保障制度やさまざまな社会問題について、少なからず矛盾や違和感を覚えていた部分を的確に指摘されており、具体的な海外の判例や提案も示されていて、勉強になった。



    ただ、通読して思ったことは、この本は基本的にはリーダー層に向けて書かれたものなのだろうということ。
    世の中にはいろいろな人がいる。
    英語がほとんどできなくてもノーベル賞をとった科学者もいる。
    大学に行かなくても、一つの道を極めて、そこから生きる道を学んでいく、伝統芸能の職人やスポーツ選手のような人もいる。
    中卒でも、ハングリー精神とコミュニケーション能力で一大事業を起こし、社長に上り詰める人もいる。
    あるいは、近代文明とは無縁の、自分たちの見えている世界の中だけで暮らしている、未開の地の民族がいる。
    ただし、世界を動かしていく人というのは、やはり限られた層なのだ。
    知識や教養の量は、結局は機会と余裕(時間的、精神的、あるいは経済的)の有無に左右されるのだ。

    日本は、世界的に見れば、物質的には恵まれており、教育の機会も均等に(長短はあるが)与えられている。
    だからこそ、時代の変化とともに行き詰った今が、日本人にとって転換点なのかもしれない。


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著者プロフィール

1948年、三重県生まれ。立命館アジア太平洋大学(APU)学長。ライフネット生命保険株式会社創業者。京都大学法学部を卒業後、72年、日本生命保険相互会社入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当。生命保険協会の初代財務企画専門委員会委員長として金融制度改革・保険業法の改正に従事。ロンドン現地法人社長、国際業務部長等を経て同社を退職。その後、東京大学総長室アドバイザー、早稲田大学大学院講師等を務める。08年にライフネット生命を開業、12年東証マザーズ上場。18年より現職。

「2019年 『本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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