必ず書ける「3つが基本」の文章術 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344983984

作品紹介・あらすじ

文章を書くのは苦手ですか?簡単に書くコツは「3つ」を意識すること。これだけで小論文や仕事の報告書、ブログ記事などどんな文章も短時間で、しかも他人が唸る内容に仕上げることができます。「(1)遠景を描く(2)近景を描く(3)心模様を描く」「(1)体験(2)そこから気づいたこと(3)普遍性をもたせる」など、本書では今すぐ役立つ「3つ」を伝授。長年新聞、雑誌上で健筆を振るってきた名コラムニストが自らのメソッドを明かした、文章術の決定版!

感想・レビュー・書評

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  • 個人的には繰り返し読んでみたいと思う内容だった。

    論文など書くことを仕事にしていたり、書くのが仕事の割合を占めていることはないが純粋に文章を書くのは好きだ。この本を読んでいてこんなふうに書きたいな、今度書いてみようかなと実践しながらやってみたいと思った。

    繰り返し読んで、実践して書いてみることで少なくとも私は今以上の文章力になると思った。

  • 基本的に3つにポイントを絞って文章を書きましょう、という本。
    また書くためにはやはり語彙を増やすべきなのかな、と読んだ感想として思いました。

    文章指南本だけあってわかりやすいです。
    この本を小論文や作文に悩んでいた学生時代に出会ったいればよかったな、と思いました。

  • 報告書や小論文の上手な書き方、みたいな内容を期待していたが、どちらかというとエッセイ的な文の書き方の解説が多くチョット想像とは違っていて、「必ず書ける」という表現も少し大げさかなと思う。

    でも①現在②過去③未来の順番で書くという事や、終盤で紹介していた比較対象語法の話は結構面白かった、時間があれば再読したい。

  • 良く要約をするときや、発言するときは3を基本すとするとよいという事を聞くが、この本はその3つの視点のポイントの着眼点ついて解説している。

    3章構成で、各項目には3つのポイントについて説明している。
    終始一貫した筋の通った本は好きだ。

    1章 何を書くか
    1.個人的な体験にどう意味を持たせるか
    ①体験②気づき③普遍性
    2.何を書くか。3項目の骨格メモ
    ①はじめ(導入)②中(展開)③終わり(終結)
    3.有ー無(ウーム)と考える人の答えが読ませる
    ①有や②無しや③その答え
    4.あなたならではの文章は1つの疑問から生まれます
    ①何?②なぜ?③それにしても

    2章 どう書くか
    1.自分と周りとの関係性をどう描写するか
    ①人②物③自然
    2.胸中は眺めに託して書きましょう
    ①遠景②近景③心模様
    3.最小のもので最大のものを描くと深い味わいが出る
    ①全体②部分③細部
    4.観て聴けば生命の何たるかも書ける
    ①視②聴③生
    5.景色は語らいを生み、共感を呼んでくれます
    ①情景②語らい③共感
    6.読み手が笑いながらうなずいているそんな文章書いてみませんか
    ①たとえ②まじめな冗談③なるほどの共有化

    3章 どう構成するか
    1.何があったのか。そこから書き始めて下さい
    ①現在②過去③未来
    2.頭でわかっていても心は別です
    ①理解②納得③自己表現
    3.多くの事実を得ないと、真実は書けません
    ①聞く②事実③真実

  • 必ず書ける「3つが基本」の文章術
    著:近藤勝重

    文章は①何を書くか②どう書くか③どう構成するかの3つの基本でそれぞれにコツがある。著者は書く内容に応じてそれらのコツもすべて3つの要素で説明できる。本書はそんな必ず書ける3つが基本の文章術について以下の3章により解説している。
    ①何を書くか
    ②どう書くか
    ③どう構成するか

    文のプロによる解説書。
    難しいようで簡単。
    簡単なようで難しい。
    読んだだけではやはりわからない。書くこと、書き続けることで少しは理解できるのかもしれない。

    書く楽しさと書きたい気持ちが湧いてくる一冊。

  • 本書を読み終え「文章を書く」行為は車の運転に相通じると感じた。
    運転には3つの基本「認知」「判断」「操作」があるように、近藤流文章術にも
    3つの基本がある。

    (1)何を書くか (2)どう書くか (3)どう構成するか
    この基本を学ぶことで、すいすいと文章が書けるのです。

    言い換えるなら、何を書くか周りを見る(認知) どう書くか判断する。
    そして書いたものをどう構成し操作するか。
    それを本書では判りやすくテクニックを交え導いてくれます。
    いわゆる文章のドライブ教習所でしょうか。

    先ず、何を書くかでは「体験」「気づき」「普遍性」を織り込むことを説いています。
    どう書くかでは、のどかな田舎道をドライブしていると、周りの景色に気持ちも和むように、
    近藤式文章術にも、(1)遠景 (2)近景 (3)心模様 があり、この情景を抑え書くことで、
    心を揺さぶる文章が生まれてくると説いています。
    そして、どう構成するかでは、何があったのか現在、過去、未来、を通し書き始めることを
    説いてます。
    この基本を体得すれば、文章にも流れが生じてきます。
    他にも多種多様なパターンが本書には盛り込まれており、読者を退屈させません。

    中でも気持ちのド真ん中に、ストレートに入ってきた教えがありました。
    どう構成するかの章で「読まれる文章は核心から書いている」
    この教えには心底痺れました。
    分かっているつもりでも、なかなか書き出せない「核心」
    安易なテクニックで誤魔化し、だんだん核心から遠ざかって行く文章に触れたり、
    時には書いた覚えもあります。
    ドライブに例えると「片手運転」「脇見運転」「空吹かし」でしょうか。
    書くときは謙虚で真摯な、核心を逸らさない教えを守りたいものです。

    少し横道に反れますが、本書に出てくる例文にも惹かれます。
    文章術を飛び越え、特に小説の真髄に触れ、読んだ気持ちに
    させてくれるから不思議です。
    藤沢周平氏 「日暮れ竹河岸」所収 短編「夜の雪」
    城山三郎氏 エッセイ「この日、この空、この私」
    永井龍男氏 「冬の日」
    永田和宏氏 「歌に私は泣くだろう」
    胸を熱くする例文の数々・・文字が滲んで仕方ありません。
    文章術を学びながら、文学、いや人のあり方、心の機微を学んで行くのです。

    最後になりますが、書きあぐねた時の対処の方法もありがたい教えです。
    色々ありましたが、なかでも「書ける頭になる」これが一番判りやすい
    教えでした。が難解です。
    どうにかして、頭を金槌で叩いてでも「書ける頭」に早く近づきたいものです。
    日々是修行。
    日頃の比喩トレで文章力を底上げ。(今日はケータイが無口だ)

  • さまざまな文章を例に出しつつ、3つの基本で文章を書けることを教えてくれる。
    各章にあげられている3つの基本に対して何を書くのか決めれば、あとは順番を決めて書くだけだ。

    小説やエッセイを書きたいけど、どう書いたらいいのか悩んでいる人におすすめ。

  • 何でこれを買ったのだろう。そのときは文章を書くのに苦しんでいたのかな。テクニカルな内容なので,新書という形で著者の思いや体験を混ぜるのではなく,テクニックとして方法を示した方が使いやすい。

  • 教科書のような一冊。
    文章術の本だけあって、読みやすい。
    単なる指南本としてじゃなく、読みものとしても面白い。

    中高生にもオススメできる本。

    面白い本や作家もそれとなく数多く取り上げられていて、読んだことのない作品もあったので読んでみたくなった。

  • もの書きさん向けの本だった。
    文章を書く上でのコツを集めた本。
    色々なところから面白い一節が引用されていて、読み物として面白かった。
    なお自分はもの書きではないので、そういう意味で不要だった。

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著者プロフィール

近藤勝重(こんどうかつしげ)毎日新聞客員編集委員。早稲田大学政治経済学部卒業後の一九六九年、毎日新聞社に入社。論説委員、『サンデー毎日』編集長、夕刊編集長、専門編集委員などを歴任。『毎日新聞』(大阪)の人気企画「近藤流健康川柳」や『サンデー毎日』の「ラブYOU川柳」の選者を務め、選評コラムを書いている。一〇万部突破のベストセラー『書くことが思いつかない人のための文章教室』、『必ず書ける「3つが基本」の文章術』(ともに幻冬舎新書)など著書多数。直木賞作家・桜木紫乃氏に「日本語の師匠」と呼ばれている。長年MBS、TBSラジオの情報番組に出演する一方、早稲田大学大学院政治学研究科のジャーナリズムコースで「文章表現」を担当し、故・高倉健氏も聴講した。MBSラジオ「しあわせの五・七・五」にレギュラー出演中。

「2023年 『60歳からの文章入門 書くことで人生は変えられる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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