死ぬほど読書 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1422
レビュー : 195
  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344984622

作品紹介・あらすじ

もし、あなたがよりよく生きたいと望むなら、「世の中には知らないことが無数にある」と自覚することだ。すると知的好奇心が芽生え、人生は俄然、面白くなる。自分の無知に気づくには、本がうってつけだ。ただし、読み方にはコツがある。「これは重要だ」と思った箇所は、線を引くなり付箋を貼るなりして、最後にノートに書き写す。ここまで実践して、はじめて本が自分の血肉となる。伊藤忠商事前会長、元中国大使でビジネス界きっての読書家が、本の選び方、読み方、活かし方、楽しみ方を縦横無尽に語り尽くす。

感想・レビュー・書評

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  • 本読みにとって、何とも心魅かれる題名。
    ビジネス界きっての読書家が、本が読まれなくなった現状を憂い、本を読むことの大切さを論じる。
    ビジネスにおいて、情報は大事だが、考える作業をしないと知識にはならない。読書で得たものが知識になるのは、本を読む行為が『考える』ことを伴うものだからと説く。
    著者が言う本は、古典とか哲学書とかあるいは自己啓発書とかの高尚な(?)ものばかりかと思いきや、小説などのフィクションでも、『考える読書』はできるという。
    「楽しいから読む。わくわくするから読む。心が潤うから読む。そういう気持ちで読むから本はいいのです。読書は無償の行為ゆえに無上の値打ちを持っているのです。」との個所を読み、最近は小説に偏っている読み手としては、ホッと一安心(笑)。

  • 朝日新聞に掲載された「読書はしないといけないの?」という大学生からの投書を目にした著者が、若者の読書離れを憂い、読書への想いや本の選び方・読み方、効能などを語った読書論。

    印象に残ったのは、本書のなかで著者が定義する「教養のある人とは」のくだりです。著者曰く教養のある人は「想像力がある人」であり「相手の立場に立って物事を考えられる人」であると説きます。自分は何も知らない、つまり「無知の知」を知ることは自分を謙虚にし、あらゆることから何かを学ぼうという姿勢が生まれる。周囲から学ぶことは同時により良い社会や人間関係を築こうとする努力に繋がり、結果的に自分自身を成長させる糧になる、という旨です。
    著者の仕事論にも繋がる姿勢。年齢を重ねても、自分にも周囲にも謙虚であり続けたいと改めて思います。

    全体的に本を読まない人向けのメッセージが多いように感じたので、読書に抵抗が無い人やそもそも本好きな人が読んだところで刺さる言葉は少ないかもしれません。「読者はただ読むのではなく考えながら読むべし」はショウペンハウエルも言ってたなぁと再確認しました。反省。

  • 死ぬほど読書とあるが、読書術の本ではなく、人生において読書がどう関わり、影響するかを著者の経験から書かれている。文体も平易で読みやすい。
    読書があまり好きでない方は、読書っていいかも!と思えるし、読書の好きは人はあらためて今の自分の日々にどう関連し影響しているか見つめなおす機会だと感じた。

  • 各書店で軒並み新書のベストセラー。

    図書館では入荷と同時に数十人待ち。

    著者が本書を書かせる原動力となったのは、新聞に掲載された大学生の投書だ。

    「読書はしないといけないの?」

    著者は、もしこの学生本人に直接問われたら「読む、読まないは君の自由なんだから、本なんて読まなくてもいいよ」と答えるという。


    だがそこから、読書の楽しみについて縦横無尽に語っていく。

    考える力。想像する力。感じる力。無尽蔵の知識や知恵。生き抜く力を培ってくれるのが読書。


    「自分は何も知らない」と自覚することが、人間にとって一番大事だという。

    本を読めば読むほど、「無知の知」を知り、人は謙虚になっていくという。何でも学ぼう、違う考え方を認められる。


    教養の条件は、「自分が知らないことを知っている」ことと、「相手の立場に立ってものごとが考えられる」こと。それには、仕事と読書と人だ。

    こうした読書の経験が、すこしずつ自分の中に蓄積されて、自然と人格を輝かせていくのだろう。


    本物の教養人は偉ぶらない。

    休日、ご自宅に訪問してじっくりお話を伺ったような爽快感。

  • なんて魅力的なタイトルなんだろう♪
    毎朝本が読みたくて、わざわざ会社の沿線の始発駅に家を建てたほどの読書好きの著者。
    朝日新聞に掲載された、21歳大学生男子の
    『なぜ本を読まねばならないのか?』という問いに
    わかりやすく且つ深い考察力で答えを出しています。
    本を読むからと言って、偉いわけでもないし
    難しい本を読めばいいってもんでもない。
    だけど読書することで経験できる自由で何者にも邪魔されない時間の素晴らしさを、再確認させられました。

    新聞に投稿した大学生に、この本読んでほしいなぁ。。。無理か(笑)

  • 『死ぬほど読者』(丹羽宇一郎)
    偶然というのはあるのだなぁ。
    本日この本を読み終えてテレビを点けたら、この本の著者丹羽宇一郎さんがテレビに出ていたのだ。
    それも、普段ほとんど観たことがない、BSフジの『プライムニュース』なる番組でコメンテーターの1人として出ていた。その日のテーマが『電撃的な中朝会談』というテーマなので、元中国大使を務められていた丹羽宇一郎がその場にいるのは不自然ではないのだけれど、まぁこの北朝鮮の外交戦略といい、習近平の覇権の進め方といい、私がこの番組を観たことといい偶然が重なった、歴史的な瞬間だった。(笑い)
    その番組のなかで、丹羽宇一郎さんが発する言葉は、この本を読んで知った“人”が確かに語っているものだった。
    リアルな出会いのなかで知りあった人というのは、身体的な交わりを持ったとしても、なかなか“その人が発する言葉”がその人のホクロの位置や、笑顔のときの口角の上がり方のようにその人のモノだと思わせるように、その本人を特定できるモノとして一致させることは難しい。それは視覚優位な感受性のなかで生きているからだ。
    その点、言葉の選択や理論の展開の仕方、モノの見つめ方、などをひととおり知ることのできるその人が著した本を読むと、その人はもう既知の人になったのごとくだ。

    私は今回初めて丹羽さんの本を手にしたのだけれど、この本のタイトルが語るようにまさに『読者の人』だ。(実際、本屋の息子として生まれたから、その恵まれた環境に育てられたともいえる)

    読書を勧める理由はそれぞれにある。
    私も、人に会えば最近読んでよかった本を勧めた時期があったし、身近な人に読者の良さを伝えようとした時期もあった。
    でも、それは難しいことでもあり、私ごときがやるべき態度ではないなとも思うようになってきた。
    「道に迷って、困っていたら道案内をする」
    スタンスにすることに決めたのだ。

    でも、私自身は他人の読書がその人にどのような影響をる与えたのか、どのような本に感銘を受けたのか、は非常に興味がある。なので、本棚でそのての本を目にするとパラパラとめくってしまう。

    そして、共通の価値観をより強くし、気がつかなかった読者の価値を携えながら新たに本を読むことで、自分の読書の力は増していくように感じている。


  • 死ぬほど読書をされた方の著書が、こんなにも薄いのかという皮肉

  • 内容は、わりと淡泊な感じで、淡々と読書の効用が述べられています。
    タイトルは、過激ですが、中身は、それほど、過激ではありません。
    また、著者独自の、あっと驚く読書術があるかというと、
    ありません。

    コストパフォーマンスを重視する方は、
    避けた方がいいと思います。
    キンドルでしたら、サンプルの見出しを見れば、
    十分だと思います。

    ただ、著者の読書にかける思いは、十分に伝わりました。
    ① 読書は、継続することが大事
    ② 読書で培った知見を、実践(主に仕事)することが大事
    ③ 読書で、思考力を培え

    この3点を主に述べています。
    感覚的には、著者が編集者の前で、自分のこれまでの
    「読書について」語ったことを、編集者が、
    ライターに投げて、文字をおこして、
    編集した感じです。

    1~2時間あれば、読み切れるので、
    書店が近くにあれば、立ち読みで大丈夫です。

  • 「動物の血」と「理性の血」がよくわかった。
    読書しなくても生きていけるけれど、
    私は読書して
    より人間らしく、より良く生きたい。
    毎日読書する習慣つけたい。

  • タイトルに惹かれて手にとった。

    読む本のジャンルに優劣はない、と書かれていたけれど、普段小説ばかり読む自分としては、この本を読んで、歴史物や古典、ノンフィクションも読んでみたくなった。

    読書をするときに、「考えながら」読むことが、自分にできているのか?
    経済界で力を発揮してきた人が、どのような本の読み方をしているのかを知れて、勉強になったし、自分の読書の仕方を省みることができた。

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著者プロフィール

伊藤忠商事名誉理事、日本中国友好協会会長


「2018年 『日本の未来の大問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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