知ったかぶりキリスト教入門 イエス・聖書・教会の基本の教養99 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344984769

感想・レビュー・書評

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  • 2023.02.08 キリスト教に関して、確かに知識が増えました。さらに深めたいと思ったら、別の本に当たります。入門書としてとてもさんこうになりました。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/691760

  • 非常に軽いノリの文体なので、読みやすいです。
    キリスト教をよくわかっていない方は是非。
    深い話はありませんが、キリスト教の簡単な成立過程だったり、ひと言でキリスト教って言ってもいろいろあるんだよ、とか。
    キリスト教のぼんやりとしたイメージが、ある程度はっきりとしたものになるかもしれません。

  • いろいろと読みたい本があるものの、キリスト教を前提としている本も多数あり、そもそもキリスト教について詳しく知らないな?(ミッション系の大学だったのに)と思い、まずは簡単に勉強出来そうなものを、と手を出した。
    Q&A形式で書かれており、非常にわかりやすい。
    内容としてはキリスト教の始まりから現代社会と宗教の関係性まで。他の宗教(主に仏教)との比較もあり、理解しやすい。
    聖書なんて旧約聖書の序盤しか読んだことがなくてカインとアベルのところからごっちゃになっていたけれども、本書を読んでなるほどなと理解できたのでとても良かったです。

  • Jesus ジーザス→英語の発音

    イエス(BC4~30) パレスチナ

    ユダヤ教から派生した宗教 ユダヤ教BC2000 イエスという人物を救世主と信じる人がつくった宗派
    救世主→ヘブライ語でメシア ギリシャ語に直してクリストス
    イエスは個人名 ナザレのイエスのような使われ方

    父(ユダヤ教の唯一神) メシア(=キリスト)とされたイエス 聖霊(信者に働きかける霊)→皆等しく神であると神学者が解釈 三位一体 一神教の建前を守る超論理

    イスラム教 ムハンマドが神(アッラー)から啓示

    福音(良い知らせ) イエスの生涯を記した書→福音書
    イエスの時代 パレスチナは間接的にローマの支配 十字架=ローマ帝国で反逆者への死刑 霊的な次元のドラマとした→罪の背負った神の犠牲というロジック

    聖書=ユダヤ教とキリスト教の経典 ユ=旧約聖書 キ=旧+新
    旧=40書 創世記(アダム、イブ、ノアの洪水…) 新=27書(キリストに関する文書 マタイの福音書、マルコの…、ルカの…、ヨハネの…)

    プロテスタント=牧師 その他=司祭、神父

    クリスマス=ローマ帝国内で普及し始まったとき、当時流行のミトラス教の行事(太陽神誕生日・冬至・ローマ暦の12月25日)への当てつけ
    昔の有名人は生まれた日は分からないこと多い→無名で生まれ、有名人になるため、死んだ日は判別可
    復活祭→春分後の最初の満月の次の日曜日(出エジプトの過越祭すぎこしのまつり(ユダヤ教=太陰暦)の期間中にキリスト死亡→太陽暦との調整必要→日付が年によってズレる)

    キリスト教が世界へ広まる→西欧諸国の植民地化の影響 軍事力の一方で布教 日本の仏教徒も戦前にアジア諸国で布教
    日本のクリスチャンが少ない理由→植民地化されていないから 韓国→戦後、朝鮮戦争で国内宗教混乱→便乗しキリスト教

    4種類の福音書 イエスの歴史書ではなく信仰の書
    イエスの養父であるヨセフの家系図→古代イスラエル王国ダビデ王まで遡るはず
    洗礼者ヨハネから洗礼(福音書の作者とは別人物)
    福音書にある悪魔(サタン)が現われるエピソード・パンを増やした奇跡
    12人の弟子 シモン(通称ペテロ)→イエスの死後ローマ帝国で迫害死→サンピエトロ大聖堂の場所
    アンデレ→ペトロの兄弟・漁師
    マタイ→徴税人
    トマス→蘇ったことを信じなかった→自分の目で見て信じた
    イスカリオテのユダ ☆悪を引き立てるためのキャラ 自殺→首吊りの姿の絵画あり

    マグダラ(地名)のマリア→信者の一人 最初に復活を知った 妻or愛人説
    山上の垂訓→福音書での演出的な書き方

    イエスの裁判 金持ち批判、宗教家(エルサレムの神殿の祭司)、道学者(経典の研究家)批判
    初期キリスト教 魚をシンボル(イエスキリスト、神の子、救世主の意をつなげたギリシャ語)

    キリスト教の世界観☆韓国の反日感情へ利用できないか?

    イスラム教→コーラン(戒律)の実践

    多神教の世界では神と神の使いの境界が曖昧 千と千尋の神々→英語ではsprit 霊

    聖母マリア 仏語ノートルダム 伊語マドンナ

    守護聖人 敬虔だった偉人で認定された人

    偶像崇拝 宗派の解釈あり イコン→立体性ない→偶像崇拝にならないため 問題は人間と人間の産物を拝むこと→ノーベル賞やスポーツ選手を拝んでしまうこと
    カトリック世界では映像的リアリティへ進化

    創世記アダムとイブの罪→人間に罪→キリストが帳消しに キリスト教には「トンデモ」系の話あり

    死後の世界 煉獄(れんごく)思想 生前の罪に応じて修行
    7つの大罪(蘭語Zeven Hoofdzonden)マドリードプラド美術館・ボス/ボッシュ作 高慢、物欲、…

    昔の神話=男の視点から記述→男は女に弱いので女を悪者に仕立てるキライがある。

    古代 BC13 イスラエルに部族連合 BC11ダビデ王→息子ソロモン王 繁栄 → 北王国はアッシリア、南王国はバビロニアにより滅亡(バビロン捕囚)

    寓話 親切なサマリア人 姦淫者を石打ち刑とする戒律→「罪を犯した事のない者は石を投げろ」 大岡裁き
    愛の賛歌 パウロ 愛は忍耐強い。愛は情け深い。…
    黙示録 少数派で閣外されていた時代、恨みを表現したもの 終末の最終決戦地アルマゲドン

    迫害 ネロ皇帝 有名 →信者数はある程度増加→313年宗教として公認

    ユダヤ人差別 近親憎悪 日韓不和→欧米では意味不明

    1054年 東西教会分裂 ギリシャ語、ラテン語の違い

    十字軍(クルセイド) 兵士(クルセイダーズ) 11C 東方からトルコ人セルジュク朝がビザンツ帝国の脅威→西のローマ教皇にSOS 荒れ放題の兵士→キリスト教のイメージ悪化

    英国 当初はローマカトリック教会 1534年ヘンリー8世 王妃との離婚を教皇に拒否される→自分で英国の教会を率いると宣言→カトリック復帰独立の繰り返し→中道へ

    宗教改革と戦争

    中絶 カトリック→避妊対策すらよくない
    同性結婚 宗派による 仏教界→意見なし・社会問題に関して動きが鈍いのが特徴☆R030227日本では宗教界が社会問題へコメントする習慣ない/貧困問題、格差社会…口出すならできる範囲の協力しろと言われるのが明らか!

    ファンダメンタリスト(原理主義者)が進化論を否定 1925年モンキー裁判
    科学者も多いが進化論を信じない人も多い→アメリカの社会の2分化 反知性主義者→トランプ大統領の誕生へ

    欧米 イエスを神と信じる人々の神経を逆なでしないような配慮・タブーあり
    日本人の宗教的曖昧さ→欠陥ではなく長所 多神教・一神教→ロジックの質の違い☆多神教は排他性がなく優れているのではない
    欧米人→徹底的に論理化する習慣
    日本人のノーベル賞が続いたが頭打ちだろうと言われている。空気を読む、忖度、日本的相対主義は最後のところで腰砕け

  • 「氷点」を読み終わって、原罪やキリスト教について知りたくて読んだ。
    フランクな語り口調で読みやすい。
    「目からウロコ」という言葉の由来がキリスト教にあったことなど、驚きがたくさんあった。
    他の宗教についてもこのような本があったら読みたい。

  • 中には「こんなに快刀乱麻を断つような解答でいいのかな。実際はもうちょっと複雑なもんなんじゃないかな」という回答もあるものの、僕みたいな知ったかぶりしたい人間にとっては色々とありがたい本。
    最後の、「日本人は教義のあいまいさのエキスパート」というのは、なるほどふむふむとニヤリ。

  • 入門書というわりには難しかった。

  • 東2法経図・開架 B1/11/475/K

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著者プロフィール

1958年生まれ。北海道大学工学部建築工学科卒業、東京大学大学院人文科学研究科修了(宗教学専攻)。
著書に『信じない人のための〈宗教〉講義』(みすず書房)『信じない人のための〈法華経〉講座』(文藝春秋)『人はなぜ「神」を拝むのか?』(角川書店)『初めて学ぶ宗教――自分で考えたい人のために』(共著、有斐閣)『超訳 法華経』(中央公論新社)『宗教のレトリック』(トランスビュー)ほか。
訳書に『宗教の系譜――キリスト教とイスラムにおける権力の根拠と訓練』(T・アサド、岩波書店)『世俗の形成』(T・アサド、みすず書房)『心の習慣――アメリカ個人主義のゆくえ』(R・N・ベラー他、共訳、みすず書房)『ファンダメンタリズム』(M・リズン、岩波書店)
『科学と宗教』(T・ディクソン、丸善出版)ほか。

「2014年 『宗教で読み解く ファンタジーの秘密 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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