「やる気が出ない」が一瞬で消える方法 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344985131

感想・レビュー・書評

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  • 先ず、感想を書く前ではなく、読み始める前に断っておくべき事柄が2つある。
    ・「一瞬で消える」は、期待していない。パラパラとめくったけど、そもそもそんな人ならばこんな本は読まない。
    ・本書を購入して既に2年間「積読」状態であったことを告白しておく。読めば改善するかもしれないのに、行動に起こせないのだ。ホントに私って奴は‥‥。
    (2022年7月16日記入)

    しばらく〆切が守れない「遅筆病」は、鳴りを潜めていたが、約1年ぶりに発動した。今回は万全だと思っていた。(実はそこに落とし穴があったのかもしれない)
    〆切より2日前に丸1日空きを作っていた。半日有れば大丈夫と思っていた。結果は、「しなければならない」と思えば思うほど、他のことをしてしまい、ホントに無為に1日を過ごしてしまった。
    幸いにも今回は〆切の当日が1日空いていた。申し訳ないけど、午前中間に合わないかもしれないけど、なんとか間に合うのでは?と思っていた。
    恐ろしいことに、ホントに1日何もせずに無為に過ごすごとになってしまった。
    私は1日を過ぎた夜からやっと書き始め、長い中断を挟んで、2時間ほど寝ただけで、仕上がったのは次の日の朝の5時だった。文章的には全く満足していないが、今回はもう仕方ない。
    これは仕事ではない。ボランティアだ。けれど、明確に〆切が存在する。そのことが私を追い詰めているのだ、そう思っていた。

    私に課せられたのはたった630字のレビューのようなもの(短いからやりにくいのは確かにあるけれど)だけど、ブクログのレビューなどで苦労したことは一度もない私が、丸2日、一文字も書けなかった。

    何故なんだ。
    どうすれば良いのか。
    そうなって、私はやっと積読状態、1/4読んだだけの本書を一晩で読み通した。

    結局本書は「貴方は悪くない」と書いている。
    こんな未来に嫌なことが有ればあるほど、動けなくなる、という症状は、パソコンの「バグ」のようなものなのだ。原因は外にある。対処法はあると、著者は自信たっぷりに話しかける。

    実は、私にピッタリの症状がなかったこともあって、実際にはわりと深刻な「無気力症」な人を対象に本を書いていることもあって、ピンと来なかった。
    (2022年10月8日記入)

    と、書けば何がなんやらわからないレビューになってしまう。別に日曜日朝一番までに仕上げる義務はない。ホントは、これ以外に書評は用意してあったけど、やはり日曜日の朝はコレを仕上げよう。

    原因は外的要因であり、それを客観的に認識できていないから無意識のうちに、自分を責めて更に動けなくなる悪いループにはまるというパターンを繰り返す。らしい。

    人は「万能感」(私的解釈=理想型)を持っていることで、不満が蓄積される。ヒトが動物として持つ「快」「不快」の行動原理に乱れを生じるのだという(「学習性無能力症」)。それが「バグ」を生む。因みにうつ病とどう違うのかと言うと、これは無気力になる対象が本業(仕事や勉強など)に特定されており、一方でうつ病の人は日常生活全般にわたっていると言う特徴があると言う。

    ・「快」の事だけをするという対処法がある。
    ←それは深刻な無気力症候群の人には良いが、私のような突発性無気力には効くのだろうか?
    ・あえて「下世話」になるという対処法。つまり理想型を追い求めない。
    ←うーむ、上手くいかなかった!
    ・万能感を持つということは、発作みたいなもの。発作はスイッチが入って発動する。だとしたら、スイッチが入らないようにする。今スイッチ入っているな、と自覚するだけでも効果あり。
    ←これはやってみる価値ある。
    ・万能感を抜け出すには、判断し続けるループから抜け出す必要があります。
    ・無意識のうちに「嫉妬」によって「受動攻撃」を受けている。お互い自覚していないことが多い。嫉妬は相手の立場が強い時に起きる(例=浮気における妻と夫)。
    ←ここで、ハッと気がついたのは、今回いつもと違っていたのは、いつもは(一応の)編集者からやんわり〆切のクギを刺されるのだけど、今回はすれ違いが多くてクギが刺されなかった。でも私はだからこそ万全な準備をしたのだ。私は強い立場の編集者から「受動攻撃」を受けていたのである。そして、すぐに書ける、と思っていたら書けなかった。そこから「書き始められない」という無限ループが始まったのである。
    ・対処法の最後に、こういう方法が書いていました。嫌だなと思っている時は、だいたい思った通りの未来が起きる。じゃあその未来をひとつひとつ消していこうという方法です。「失敗した時のイメージを次から次へとイメージする。これをしたらこのような悪いことが起きる、そうしたら更にコレが起きる‥‥そうして、何も思い浮かばなくなった状態が、もう自動的に学習されて、ベストな行動が何か直感によってつかめる状態になる。直観力が働いて「ここだ!ここで動け!」となる。」
    ←今ひとつ、なんか宗教チックですが、とりあえず次回はこれを試してみたい。

    何かキチンと書き始めたら、展望が見えてきました!
    (2022年10月9日9時41分記入)






  • 「原因と結果(因果推論)」や帰納法、マニュアルといった「AをやればBになる」「AだからB」という思考を「万能主義」とし、ここに過度な期待値を見積もって期待を裏切られて…の連続が「学習性無気力感」を生んで動けなくなるという。

    これは「自己愛性パーソナリティ障害(ナルシズム)」や過度に「自己肯定感・自己重要感」を小さくしてしまっている(自信のない)人とも重なる主張で興味深かった。

    何でも「ググれば答えが出る時代」だからこそ、この危険性は増していると認識しておこう。何度も読み直したい。

  • 快、不快、を感じ取捨すること。

    これは大切にしたい★

  • 親子関係を上下関係に戻すために「お母様」宛に感謝の手紙を書く
    一方対等に戻す夫婦関係もあろう
    不安は未来予知能力ミラーニューロン
    快不快の0と1の思考を取り戻すために、心理に名前をつけて外在化する

  • 8/3~10/25

    「やる気が出ない」側を全肯定しすぎて、本当か?と思う部分もあったが、生きやすくなったと思う。この事実で割と世界は平和になるんじゃないか、自分の周りの人に読んで欲しいと思った。

  • やる気が出ないのは、脳内にバグが生じているから
    →バグを取り除き、「やらなくては」から「やるか!」

    やる気が出ないことを自分の意思が弱いからと考え、
    負のスパイラルに陥るのではなく
    割り切って「あ、バグが生じている」「バグの原因はなんだろう」と俯瞰的に考えて対処する

    人間本来の生き方である、「快・不快コード」に従って生きていこうと思った

    ただ、やる気が出ない→やらない
    ではなく、
    やる気が出ない→原因分析→対処
    →「やらない不快よりやった後の快」に達するまで
    快・不快コードの処理を流していこうと思う

    自分の考え方に合った内容だった
    やる気が出ないこと、嫌な人への対処を取る際の参考にしようと思う

  • やる気がでないのは、脳にバグが起きているという考えは面白かったです。目には見えないが嫉妬を受けるとバグが起きる。全員がこの状態?バグのせいで、やる気がでないわけではないと思います。でも、私は人の目を気にしすぎて動けなくなったり、疲れてしまってやる気がでない部分もあると思うので、この考え方は少し気持ちが楽になるし、参考になるかなと思います。

  • 先ず第1章が教科書のような内容です。
    少し複雑で生活面に必要ない知識かと思うので、
    省略しても良いかと。

    本当に何もやる気が出ないケースが1番読むのに適している感じました。
    ただ、考え方のアドバイスでいい言葉もあるので
    読んでみる価値はあるかと思います。

  • 響く人には響く本かと思います。
    なんとなく、マインドフルネスと似ている部分がありました。快と不快を区別することで、心の整理が行え、自分らしく生きられるよう書かれています。
    内容は、「やる気が出ない」理由を心理カウンセラーの立場から詳しく解説しています。
    一瞬で消えると表示はされていますが、色々書いていることを実践することで、氷が解けるように生きていけるのではないかと思います。
    印象としてもあまり残らなかったように私は感じました。自分は自分として、嫌なものは嫌だと区切りをつけることで、ネガティブへの流れが変化するのではないかと思います。

  • 快・不快を捻じ曲げた行為はだめ。また、完璧主義や万能感も思い通りに世界にならない不安からやる気がなくなったりとか。なんとかしようともがけばもがくほど悪循環になることもあるので、リラックス。

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著者プロフィール

心理カウンセラー、作家、株式会社インサイト・カウンセリング代表取締役

米国・私立アズベリー大学心理学部心理学科卒業。ブリーフ・セラピーのFAP療法(Free from Anxiety Program)を開発し、トラウマのみならず多くの症例を治療している。アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックに勤務する傍ら東京都精神医学総合研究所の研究生として、また嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室非常勤職員として依存症に関する対応を学ぶ。嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室室長を経て、株式会社アイエフエフ代表取締役として勤務。「どんな人でも心の傷があり、その人が認識していない心の傷でも治療することで、もっと自由に生きることができるのではないか?」と心的外傷治療に新たな可能性を感じ、インサイト・カウンセリングを立ち上げる。

「2023年 『無意識さんの力でぐっすり眠れる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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