老いてこそユーモア (幻冬舎新書)

  • 幻冬舎
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  • 本 ・本
  • / ISBN・EAN: 9784344985322

感想・レビュー・書評

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  • 日本人と西欧人のユーモアの違い、日本人のユーモアの文化を開陳した〝阿刀田高さん流〟笑いのパタ-ン集。▷「お父さん、おそば屋には動物が三匹いるんだね」「そうかな」「うん。キツネ、タヌキ」「それから?」「大ざる」▷「人生には三つの〝さか〟がある。上り坂、下り坂、そして〝まさか〟」▷「東京オリンピックはおもてなしの心で行こう」「表なし、か。裏ばっかりはひどいぞ」▷ガリラヤ湖の遊覧船は料金が高いとお客が文句を言うと「イエス様が歩いて渡られた処ですから」「なるほど。こんなに高くてはイエス様も歩いて渡るわけだ」

  • 小高い 木高い を覚えた。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/729485

  • 著者のファンなので読んでみた。
    第5章、第6章の筆者の豊かな人生経験や知識、まさにユーモアを上品に謙虚に伝えていてとても楽しかった。

    んだけど、1〜4章のユーモアについての解説や「こんなユーモアを言って愉快に過ごしたいものです」というような例えが全部「口の達者な老人が言うつまらないこと」そのものでなんとも。筆者に少しがっかりしてしまった。え?それ面白いと思って言ってるの?という想いがぬぐえず、実際にこんなこと言う人がいたら「いちいちいらんこと言わないで黙ってろ」と腹が立つだろうな〜
    まだ私が知識も人生経験もからっぽの若輩者だからなんだと思います。

    日本のユーモア(古くは落語や狂言など)、西洋のユーモア(古くは古代ギリシアからの喜劇やイソップ物語)についての解説は、同じ人間なのに全然価値観違うな!!!と驚くことばかり。豊富な知識で語られていて、へぇ〜ほぉ〜と読めました。

  • 話しかけないでください。好きすぎて死にそうなんですから笑

  • だじゃれが多く、現代には少し?な話も多いがユーモアで人生を生きていくという王道な考えには賛同出来る。
    ・地球を生き延びて来た人間に何故しっぽが無いか?⇒擦り切れる程上司に尻尾を振ってきたから。
    使えるネタ
    ・定年後の状態 サンデー毎日、全日空
    ・カープが優勝出来なかったのは、俺のせい
    ・生きていて良かった
    ・人生で2番目に嬉しい

  • 日本の文化、西洋の喜劇や寓話、ご本人の経験などから見るユーモア考。肩の力が抜ける明るい笑いもあれば、風刺的で苦々しい笑いもあり、ヴァリエーション豊富。ときおり心の声が混ざり込む軽妙な語りにフッと口角が上がる一冊。ひとつの出来事を色んな方向から眺めまわして、ちょっと面白く表現する心の余裕が常日頃から備わっていれば、たしかに長生きできそうです。

  • 東2法経図・6F開架:B1/11/531/K

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著者プロフィール

作家
1935年、東京生れ。早稲田大学文学部卒。国立国会図書館に勤務しながら執筆活動を続け、78年『冷蔵庫より愛をこめて』でデビュー。79年「来訪者」で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞。95年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞。日本ペンクラブ会長や文化庁文化審議会会長、山梨県立図書館長などを歴任。2018年、文化功労者。

「2019年 『私が作家になった理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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