晩節の研究 偉人・賢人の「その後」 (幻冬舎新書)

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  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344985513

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  • 歴史上に名を残した30人の人物たちのその後の人生について、
    エピソードを交え、紹介し、晩節の在り方を問いかける。
    ・はじめに
    第一章 古代の偉人たち 第二章 中世の偉人たち
    第三章 近世の偉人たち 第四章 近代の偉人たち

    「宮部みゆきが「本よみうり堂」でおすすめした本 2015-2019」で
    紹介された本から選んだ、一冊です。
    栄誉の頂点を誇った「その後」に焦点を当てた、
    簡易でエピソードが多めの軽めな文章だけど、実は重い。
    晩節とは、晩年の節操、老後。
    穏やかな老後の、鑑真、貝原益軒、徳川光圀(殺人もしたけど)。
    親族が次々と亡くなる、藤原道長、日野富子、小林一茶。
    晩節というより一生異端な、一休宗純。
    討ち入り後の赤穂浪士と大石家の人々。
    源義経=チンギス・ハーン説、明智光秀=天海説、
    西郷生存説、小栗忠順の徳川埋蔵金は、噂話みたいな印象。
    それにしても近代の不倫騒動等、晩節を汚す人が多いなぁ。
    特に権力者。どんなに名を成して栄華を味わおうとも、
    それは一時の事。
    そう、完全無欠の望月だって、あとは欠けるのですから。

  • 著者、河合敦さん。
    ウィキペディアには、次のように書かれています。

    河合 敦(かわい あつし、1965年 - )は、日本の歴史作家・歴史研究家。多摩大学客員教授。

    『世界一受けたい授業』のスペシャル講師、『さんま・福澤のホンマでっか!?ニュース』・『謎解き! 江戸のススメ』に歴史評論家としてたびたび登場し、歴史の意外なエピソードや真実をわかりやすく紹介して人気を博している。また2012年4月4日から2014年3月26日までニッポン放送のワイド番組『上柳昌彦 ごごばん!』15時台コーナー「ハートフルライフ プレミアムトーク」に水曜レギュラーとして出演していた。

    で、テレビ番組に登場するなど、それなりに知られている方のようです。

    こちらの本は、140ページまで読んで、終了。
    としましたが、中々、興味深い内容ですね。

  • 歴史に名を残した人物の、リタイアしてから臨終までの航跡を、歴史作家・河合敦氏が探った三十人の「その後」。 織田信長に担がれ追放された「足利義明」の<本能寺の変>首謀者説の高い信憑性、水戸の御老公「徳川光圀」の『大日本史』による尊王攘夷史観、5代将軍「徳川綱吉」の正室・信子の綱吉殺害説、外国奉行「小栗忠順」の官軍による打ち首と徳川埋蔵金の行方、「西郷隆盛」のシベリア生存説など、裏付けのあるものから眉唾ものまで、歴史の楽屋裏を覗き見るような好事本。

  • 偉人と呼ばれる人々でも、全て上手な人生ではなかったんだなぁと思うと、ちょっとだけ親しみが湧く。鑑真とか、石田三成とか、格好よかったんじゃん。ただし後半の不倫おじさん×2の手紙が強烈すぎて、もっと他にいなかったんかいと思った。

  •  意外過ぎる晩節を送った30人の紹介。藤原道長、源義経、徳川家康、貝原越軒、一茶、葛飾北斎、有島武郎、斎藤茂吉・・・。河合敦「晩節の研究」、2019.4発行。私にとっては、それほど意外でもなく、面白くなかったです。失礼しました。

  • 歴史上の人物の晩節について書いた一冊。

    知っている内容が多かったものの、改めて振り返ってみるとも、晩節は必ずしも輝かしいものではないことがよくわかった。

    そして、

  • 日本史に名を残した30人の偉人たちの「その後」を紹介した本。

    古代から近代までの日本史に登場した30人の偉人たち。その偉人たちの晩節が本書に書かれています。また、偉人にまつわる異説(義経=チンギスハーン説や西郷隆盛生存説など)が生まれた背景なども解説しています。

  • 一番いやだな~と思ったのは有島武郎
    彼の書いたものはもう二度と読むまいと思った。
    そしてかっこよかったのは
    大岡忠相。
    最高にカッコイイ。

  • 「晩節」と言えば「汚す」が思い出されますが、歴史上の人物30人(古くは小野妹子から榎本健一まで)に対して「歴史上輝いていた時」ではなく「その後」を解説した本。でも、偉人たちのすべてが「汚す」晩節ではないようです。もう少し意外な人生が待っていたのかと期待が大きかったこともありますが、なんとなく印象が薄かった感じです。

  • 晩節の研究 偉人・賢人の「その後」。河合敦先生の著書。終わり良ければ総て良しと言うけれど、途中までは良くても終わりが最低になってしまう人は少なくない。歴史に名を残すような偉人も含めて、晩節を汚す人があまりにも多いのは、成功したからこそ無意識のうちに自尊心過剰で自信過剰、我儘で尊大で驕慢で非常識な人間になってしまうからなのだと思う。初心を忘れずに傲慢にならないというのは、言うは易く行うは難しなのかも。

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著者プロフィール

1965年、東京都生まれ。青山学院大学文学部史学科卒業、早稲田大学大学院博士課程単位取得満期退学。文教大学付属中・高校教諭。早稲田大学教育学部講師。教育活動の傍ら、精力的に執筆活動も行なっている。

「2016年 『大学入試問題から日本史を学びなおす本(仮)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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