内閣情報調査室 公安警察、公安調査庁との三つ巴の闘い (幻冬舎新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344985551

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  • 共同通信の配信記事を盗用 幻冬舎の新書、絶版し回収へ | 共同通信
    https://nordot.app/875991894719414272

    内閣情報調査室|今井良 - 幻冬舎plus
    https://www.gentosha.jp/series/naicho/

    内閣情報調査室 公安警察、公安調査庁との三つ巴の闘い - 幻冬舎
    https://www.gentosha.co.jp/book/b12460.html

    コピペしてバレないと思うところが、、、

  • 内閣情報調査室(内調)の役割は、内閣総理大臣に対して、火曜日、木曜日に数頁にわたるインテリジェンスペーパーを報告することにある。

    内容については、すでに既知であるようなものが多く、突っ込みが不足しているのではないかと感じました。

    気になった点は次のとおりです。

    ・人から得られる情報は宝
    ・GHQ が撤退した後の日本の情報収集機能をどうするかで、内調は生まれた
    ・総理大臣は常に最も正確にして信頼できる情報を必要としている。
    ・内調は、官邸の情報機関として歩み出すこととなった
    ・日本の情報機関のトップが出席する合同情報会議では、議事録は作成されない
    ・内調のトップである内閣情報官は、日本の情報機関長
    ・公安が作った「協力者設定作業の基本」は6段階になっている
     ①対象の発掘 ②基礎調査 ③対象の選定 ④接触 ⑤運営 ⑥累進育成
    ・ロシアのスパイについて、帰国される全容解明とはいかない。結局は日本人が日本人を罰するだけで、また新たな機関員が日本に入り込む。だが、機関員の動きは常に監視しているとの警告が、ロシア側に伝わればいい。日本にマークされたという事実が、本国で不名誉となり、奴らは失脚する。
    ・GRU,SVR,通商代表部、ロシア一国だけでも複数の組織が、情報機関員を外交官や、武官として日本に送り込み、自衛隊や企業の情報を狙った活動をしている。
    ・中国のスパイは、中国共産党が仕切っている。中国スパイの対日工作、「日本人民民主共和国」の樹立。
    ・公安調査庁の調査対象は、中国、韓国、北朝鮮、ロシアなどだ。
    ・総理大臣への情報報告ルートは5つ
     ①秘書官 ②官房長官 ③官房副長官 ④各省庁局長 ⑤内閣情報官
     情報コミュニティの情報は、⑤の内閣情報官へ集約、報告される。
    ・日本の情報機関の外事部 内調国際部門、公安警察外事部、公安調査庁調査二部のカウンターパートナーは、米CIA,英SIS(MI6),イスラエル モサド、韓国国家情報院

    目次は、以下の通りです。

    プロローグ
    第1章 国家のスパイの素顔
    第2章 なぜ内閣情報調査室は誕生したいのか?
    第3章 内閣情報調査室のインテリジェンス
    第4章 公安警察のインテリジェンス
    第5章 公安調査庁のインテリジェンス
    第6章 国家のスパイ内閣情報調査室の未来
    おわりに

  • 最近警察絡みの書物を読むことが多いが、問題解決思考が非常に徹底されている。

    事件に対し大きく論点を切ってそれぞれに仮説を立て捜査していくプロセスはビジネスに通ずる。

    何なら、人の生死などよりセンシティブな事案を扱う警察の方が刑事の方が問題解決のプロなのではないかと思う。

    内調スパイたちからの膨大なインフォメーションを各部のトップの内閣参事官がインテリジェンスに紡ぐ。肥沃な大地で育ったブドウが一滴のワインになる様に、それはわずかA4ペーパー数枚に凝縮される。

    この文章非常に秀逸で好き。

    特定秘密保護法案が成立した当初、世論では政府が不都合な事実を隠蔽するのではないか?個人のプライバシーが暴かれるのではないか?みたいな批判が噴出していたのを思い出す。
    ただ一方で各国のスパイから自国を守るという国家存亡を懸けた法案であったことを知った。

  • 官僚とは金じゃなくて地位を手に入れて自分の影響力を高めたい人なんだね~内閣府、警察庁、法務省の権力闘争~次の次の総理に食い込むことが肝心で、国の為というのはお題目(?、表現の仕方が分からないヤ)

  • わが国の主要情報機関である内閣情報調査室、公安警察、公安調査庁の成り立ちや役割、組織構成等についてまとめている。これらの情報機関の参考文献が少ないなか、対人の取材を地道に積み重ねている。なかでも中国周りのエピソードには、衝撃を覚えた。

  • タイトルだけでなく公安警察、公安調査庁などのインテリジェンスに関する本。
    三つ巴というか、縄張り争いの足の引っ張り合いも多々あるみたいなお話。
    それでも国を守るために頑張ってくれてるんだろうけれど。
    スパイ天国は一応返上できたのかな?
    あとオウムがこんなにも出てくるとは思わなかった。

  • 日本て本当にインテリジェンスについては何も無いと思っていたんだが、案外あるんだ。まずそれが驚き。内閣情報調査室だけでなく、公安警察、公安調査庁も同じくらいの比重置いてるかな。

    防諜、諜報について、本当にもうちょっと日本は真面目に取り組むべき。

  • 綺麗事では国家運営出来ない事も、治安維持ができない事も当たり前。日本の為に役割を果たしている方達の一端を知れた。

  • 内閣調査室に特化した内容ではなく、著者は日本国のインテリジェンス機関(特にスパイ活動)について書きたかった様子が窺える。我々にとってCIAやモサドやMi5は映画の世界であり内調は単なる官僚組織と思ってますが、内調はCIROと呼ばれ世界的には彼らと肩を並べる一流の立派な諜報機関である。それに同列で公安警察や公安調査庁がある。(縦割りや情報分断の観点から一元化の声も挙がるが、個人的にはインテリジェンス機関は複数の異なる視点から情報収集し牽制し合い協調し合う三つ巴体制が望ましいと思う)

    これら3つの組織体制や活動、役割が詳述されているが、内容的にはカウンターインテリジェンスや陰謀工作といった派手な部分に焦点を当てすぎている。また所々登場する「内調スパイ」という単語も、「スパイ」ではないだろうと違和感を感じる。各機関の細部もしくは深部により迫るか、もしくは公開情報を丹念に集め分析し日々の地道な努力で国防や治安を守るインテリジェンスマンたちにスポットライトを当てているとよかったと思う。

  • 内調の活動分析も中々のものだが、むしろ内調、公安警察、公安調査庁への取材を通じて具体的な活動を浮かび上がらせる点でそれぞれの役割の違いや、逆に被ってくる部分、情報収集対象や手段が変わることによる現代の課題などが知れたのは良かった。

    他方、細かい部分で記述に誤りがそれなりにあり、そうなると別の部分でもミスが多いのかなとの印象もあってそれがちょっとマイナス。

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著者プロフィール

1974年千葉県生まれ。中央大学文学部卒業。1999年にNHKに入局し、地方局や東京の報道局ニュースセンターでディレクターとしてニュース番組の制作に10年間携わる。その後、民放テレビ局に移籍し、警視庁キャップ・ニュースデスクなどを歴任。主な著書に『警視庁科学捜査最前線』『マル暴捜査』(以上、新潮新書)、『テロVS.日本の警察 標的はどこか?』(光文社新書)、『警視庁監察係』(小学館新書)などがある。

「2019年 『風俗警察』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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