東大教授が考えるあたらしい教養 (幻冬舎新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (169ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344985612

感想・レビュー・書評

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  • 東大の知人に、「頭のいい人を集めてディベートさせればイノベーションが起きると思ってるんじゃないかな?」と過去に聞いたことがある。
    当時はそんなものかと思っていたが、こちらの本を読んでちゃんと意味があったんだと理解できました。
    新たに得た知識を深い学びに変えるには、人に説明したり、議論を戦わせることが必要で、良く知らないとそれができないからだそう。

  • 最後の賞を読むと筆者らが考える教養を身につけるために実践すべきことがある。
    正直目新しいことは書いてないので、サブタイトル等を流し読みで良い。
    異なる意見、異なる専門分野にも意識を傾け、吸収し、自分の軸は持ちながらも多様な考えを持とうということを筆者たちは勧めている。
    教養は知識量ではなく、知識を土台とした考える力と説いており、考えが改まった。

  • ■同質性の中にいては教養は身につかない
    ■「正解探し」の癖を自覚する
    ■「どちらが正しいか」を競わない
    ■してんを切り換える、アリの目、鳥の目、時間軸
    ■コミュニケーション不全は容易に発生する

    気付かされることが多かった。

  • あたらしくはない

  • 前提となるのは真理探究の精神、すなわち思考習慣をもつこと。知識や情報に接したときにそれを丸のみするのではなく、疑問を持って自分の頭で考える習慣を持つことは強要を身に着けるための第一のステップ。

  • まあ普通。

  • ●旧制高校の時代、ゲーテ、シェイクスピアなどの文学を読み、その文化に対する理解を持っていることが教養だと考えられていた。
    ●何故日本では、教養=知識量という誤解がうまれたのか?かつては知識の輸入に高い価値が有った。しかし現在では、知識量の重要性は低下している。
    ●情報が溢れかえり、一瞬でアクセスできる時代になった今、何かを知っていると言うことの価値が昔ほど高くないのは間違いありません。そのような中で必要とされるのは、持っている情報量の多さではなく、「情報を選別する力や情報を結びつけて活用する力、そして情報をもとに考える力」です。
    ●考える習慣を持つこと。
    ●まず土台としての「専門」を持つ
    ●異なる意見立場の人と議論をする「土台を耕す」
    ●思考の枠組みという技術と、問いに対する答えに「正解がない」ことが前提である。
    ●マジョリティーが正解と考えるもの、指導者やリーダーが正解と考えるもの、を探そうとするのは教養とは真逆のスタンス。
    ●オウム事件に対するコメントで、「なぜこれほど優秀な人たちが犯罪に走ったのか」と言う疑問に対して「専門知識はあるが教養を欠いた若者たち」と言う表現によって示されている。
    ●議論をする際に、「事実認識」と「価値判断」を分けて考える。
    ● 「喋ってわかりやすく伝える」ことを意識的に実践し、繰り返しトレーニングする。1人で言語化するのではなく相手がいて喋る利点は、リアルに反応が得られること。
    ●本は疑いながらある読む!

  • 同じ事を繰り返し言っており多少の退屈感は否めないが、知識や情報の量よりそれらをベースとして自分の頭で考えることや、課題を見つけ、異分野の人同士で議論し、より良い解決策を探すことが重要と分かった。

    求められるのは課題解決力。情報を選び、他の情報と結びつけて活用する。情報をもとに考える。これらはビジネスの現場だけでなく私たちの普段の暮らしにも必要だろう。この力が足りない、議論が議論になっておらず相手に感情をぶつけるだけになっている人は私を含めて多いと思う。

    相手の立場を想像する力や、相手へのリスペクトがあれば「暴言→謝罪→辞職」のコントも減るはず。口にする前に自分の頭で考えることができれば。

    教養とは何か。正解ではなく、自分なりの答えを探してみたい。

  • ふむ

  • 教養=知識量ではなくなった現在、あらたに求められる教養とはどのようなものか考えさせられる本でした。
    ページ数が少ないこともあり、内容的にもう一歩踏み込んで欲しかったです。

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著者プロフィール

東京大学大学院総合文化研究科教授

「2023年 『科学コミュニケーション論の展開』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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