植物はなぜ毒があるのか 草・木・花のしたたかな生存戦略 (幻冬舎新書)
- 幻冬舎 (2020年3月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344985858
作品紹介・あらすじ
トリカブトのようなよく知られたものだけではなく、じつは多くの植物が毒をもつ。例えばジャガイモは芽のみならず、未熟な状態や緑化した状態で毒をもち、毎年食中毒被害がおきる。それらは、芽や、成長に必要な部分を食べられないための植物のしたたかな生存戦略だった。過去10年の食中毒被害データを中心に、生き残るために植物がつくり出す様々な毒と特徴を紹介。また、古より植物の毒を薬に転じてきた人間の知恵と最新の医学情報まで、有毒植物と人間の関わりを楽しく解説。
感想・レビュー・書評
-
植物に毒があるのは食べられないようにするためと病原菌などから身を守るためである。実際には食べられないと困る事情もある。
①注意!有毒物質をもつ身近な植物ージャガイモ、スイセン、ヒガンバナ、イヌサフラン、チョウセンアサガオ、ユウガオ、ベラドンナ、アジサイ、ヨウシュヤマゴボウ、ビワのタネ、スズラン、キョウチクトウ、マメ、ドクセリとドクニンジン、バイケイソウなど
②人間以外の生き物に毒になる物質ージョチュウギク、クスノキ、ヒノキ
③毒が薬にも!植物から生まれたお薬ーイヌサフラン、トリカブト、クソニンジン、ヤナギ、ニンニク
④上手に摂ると役に立ってくれる植物たちーヘマトコッカス、コーヒー、グレープフルーツ・じゃばら・茶、トウモロコシやジャガイモがつくる物質
⑤薬の効果を無効にしてしまう植物ーグレープフルーツ、納豆、キャベツ
⑥長寿と植物~ガン・認知症と植物の話ーダイズ、ニンニク、オリーブ、ウコン
科学的な裏付けが書いてある極めて役に立つ本だ。 -
自分、薬剤師だし、医薬品の開発もしてるし、なんて思いながらパラパラ見てて、ふーんとか、まぁそうだよね、というのが1.2章辺りで、3章は、そうそう、あっ、ヘェ〜となり、4章以降は栄養学的な要素がメインでガラッと変わり、ふむふむとあれやこれや疑問や突っ込み、またはググりながら読みました。意外に役に立つな、と。
-
【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 注意!有毒物質をもつ身近な植物(植物の毒による食中毒事故の患者数ナンバーワンはジャガイモ/ニラとそっくりなスイセンに要注意 ほか)/第2章 人間以外の生き物に毒になる物質(ジョチュウギクがつくる物質/クスノキがつくる物質 ほか)/第3章 毒が薬にも!植物から生まれたお薬(スイセンの毒は、認知症を防ぐのに役立つか?/イヌサフランが生んだお薬 ほか)/第4章 上手に摂ると役に立ってくれる植物たち(100歳長寿を支えるヘマトコッカス/長寿にもダイエットにも良いコーヒー ほか)/第5章 薬の効果を無効にしてしまう植物(薬の効果を消すグレープフルーツ/納豆のビタミンKにはご用心 ほか)/第6章 長寿と植物ーガン、認知症と植物の話(ダイズ/ニンニク ほか) -
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50197077 -
タイトルから生物学的な話を想像していたのだが、どちらかというと雑学集という感じ。主体も植物というよりかは毒を摂取した人間がどうなるかみたいな話が多い。
主婦向けの情報番組を一冊の本にまとめました、くらいのイメージかな。
パラっと流し読みするにはトピックも短いし、文章も軽いので良いと思う。 -
国内の話が多め。
-
-
東2法経図・6F開架:B1/11/583/K
良いなぁ〜
猫には寒くて無理、、、炬燵の中で丸まって夢見るのが精一杯。。。
良いなぁ〜
猫には寒くて無理、、、炬燵の中で丸まって夢見るのが精一杯。。。
にゃー
にゃー