渋沢栄一と岩崎弥太郎 日本の資本主義を築いた両雄の経営哲学 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 107
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344986152

作品紹介・あらすじ

同時期に大名領の農村で生まれ、裸一貫でのし上がった渋沢栄一と岩崎弥太郎。激動の幕末期、渋沢は徳川慶喜の家臣として一橋家の財政を再建。岩崎は海援隊の金庫番として坂本龍馬を支えた。そして維新後はともに実業家に転身。公益を重視し、次々と株式会社を立ち上げる渋沢に対し、独裁主義を貫き三菱商会を大企業に押し上げていく岩崎。両者はやがて大激論の末に決別、日本の海運業の覇権を争い、死闘を繰り広げていく。両雄の波乱万丈の人生と対照的な理念を分析し「資本主義の本質」に迫る、起業と経営の歴史書。

感想・レビュー・書評

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  •  普通かなぁ

  • 今でも残る岩崎家関係の文化施設などで、三菱財閥の財力の凄さに驚嘆し、つくづく創始者岩崎弥太郎はどんな人だったのだろうと興味があったのと、渋沢栄一は今年の大河ドラマでをやっていることもあり、興味を持ったので、同時代に生きた二人の実業家について1冊で読めるなら、と読んでみた。

    二人の人生を交互に書いているので、関係は分かりやすいが、時々どっちのことだっけ?と混乱する。

    ともに天保年間の農家に生まれ、激動の時代を生き、現代に繋がる数多くの企業に関わっていた二人だが、商売のやり方や思考は全然違う。どっちが正しいということではないけど。
    自己の利益だけを追求するのではなく、世の中全体が幸せにならないとビジネスは続かないというのは、今でも変わらない経営者に必要な視点である。
    岩崎弥太郎は不摂生がたたって52歳で亡くなっているが、92歳まで生きて、最後まで信念を貫き通した渋沢栄一は本当に幸せな人生だったと思う。PCも新幹線もない、今より不便な時代の方が人間のスピードには合っていたのではないかという気がする。

  • ■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
    【書籍】
    https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1001190845

  • 渋沢と岩崎の生涯を対比して書かれた本。
    渋沢栄一の情報が厚めに書かれている。
    二人がどうして合本主義と専制主義を取るようになったのかが、分かる本。

  • 数々の日本を代表する企業の創立に関わった渋沢栄一の公益主義と三菱を日本を代表する企業に押し上げた岩崎弥太郎の私益主義を事業運営や後継者育成などの理念を比較説明している。才能のある人と言うものはどのような立場においてもその場その場で自分なりの価値を出し輝くと言う点で現代においても学ぶべきところがあると思う。

  • 大河に合わせて読んでみた
    一人ずつも興味深い人物だが二人の比較によって浮き上がるものもある
    面白い本だった

  • 甲乙つけがたい偉人2人。
    弥太郎が後進育成に成功し、栄一が上手くいかなかったのは意外であった。

  • 東2法経図・6F開架:B1/11/613/K

  • 激動の幕末期に経済官僚として名を成し、維新後に実業家に転身した渋沢栄一と岩崎弥太郎。公益を重視し次々と株式会社を立ち上げた渋沢栄一と、独裁主義を貫き三菱商会を大企業に押し上げた岩崎弥太郎、やがて大激論の末に決別。そんな両雄の波瀾万丈の人生と理念。

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著者プロフィール

1965年、東京都生まれ。青山学院大学文学部史学科卒業、早稲田大学大学院博士課程単位取得満期退学。文教大学付属中・高校教諭。早稲田大学教育学部講師。教育活動の傍ら、精力的に執筆活動も行なっている。

「2016年 『大学入試問題から日本史を学びなおす本(仮)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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