人間の器 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 378
感想 : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344986183

作品紹介・あらすじ

「器が大きい人」というと、どんな人をイメージするだろうか。著者は「自分に何の利益がなくとも、他人のために行動できる人」だという。私欲を封印し、他人のために何かを成すのは、そう簡単ではない。器を大きくしようと無理をすると、かえって器は小さくなってしまう。ならば、どうすればいいのか? 「自分にしかできないことを、やる」「何が起きても〈それがベスト〉と考える」「ときに積極的に諦める」等々、本当の意味で器を大きくするための心のありようや生き方について詳述。

感想・レビュー・書評

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  • 特別なことは何も語っていない、当たり前のことの積み重ねが人間の器を大きくするのだということを語ってくれているのだけれども、それがどれだけ難しいことか、様々な経験、経歴のある方が語るからこそ説得力がある。

  • 財界人きっての読書家である著者が、人間の器を大きくする心の在り様についてまとめたもの。
    心に留めておきたい箴言至言が数多。
     第1章「人間力」を高める
    多様性を求められる現代では「人は人と違うからこそ、生きる意味があります」
    人間としての成長を求める時は「まずは『自分は何も知らない』ということを自覚する」
     第2章「人間の器」は仕事で変わる
    リーダーの条件の一つとして「忘れるからこそ新しい発想も生まれるし、現在をベストに生きることもできるのだと思います」
    困難に直面し考えられる方策が尽きた時も「『始まりがあれば、終わりが必ずある』と思うことです。終わりのない始まりはないのです」
     第3章老年をいかに生きるか
    余命宣告を受けた時も「自らの人生を振り返って悔いることよりも、その日その日を自分なりに精一杯生きる。それで、十分ではないでしょうか」
    「モノを丁寧に使い切るように、人生も丁寧に使い切るという姿勢こそが、器の大きな生き方に繋がるのではないかと思います」
    「これからの人生においては”今”が一番若いのですから、『歳だから…』という暇があれば、アンテナを張って行動を起こしてみましょう」
     アフガニスタンに生涯を捧げた中村哲さんの項では
    「現在、日本の国内では平和憲法をめぐっていろいろな軋みが生じていますが、少なくとも海外諸国にとって日本が持つ平和憲法は畏敬の対象であり、日本はそのような器を持つブランド国家として期待されていることを忘れたはならないと思います」
    現在の憲法論議に一考を促す言葉と言えるのではないでしょうか。

  • 器の大きな人間になろうと思うが、なかなか難しい。しかし、努力することにも意味があると思うので、自分は何も知らないということを自覚する、アウトプットも行う、読書で知識を得て、経験を加えて、知恵を得る、部下を褒める場合は、人前で、叱る時は、個別に叱ることを実践したいと思う。

  • 著者が取り上げているどの項目も大事であり、簡単なようであり、当たり前であり、それができないから悩むのだ、というものである。

    多分自分の置かれている環境や時期によって刺さるものは異なるのだろうけど、今は、お金が不安。そんな今だから、お金に執着すると人は逃げていくという言葉は戒めとして胸に刻んでおきたい。

    人のためにお金を使えばいずれ回ってくるということを肝に銘じ、自分のためでなく、よのため人のため、家族のために使いたいと思う。

  • ・読んだ理由
    歴代で一番器の大きかったテラスハウスのメンバーは誰か、という議論になり、「器の大きさ」とは何かについて考えたことがキッカケで本書を手に取った。
    自身も器の大きな人間になりたいと思い、何かヒントが書かれていることを期待して読んだ。

    ・感想
    本書における「器が大きい人」の定義は、他人のために自分を捨てられる人、損得抜きで行動できる人、だということが序盤に語られている。
    それ以降の話は、期待したようなものでは無かった。
    大半は著者の社会人人生から得られた仕事術が語られるのみである。
    「常にベストを尽くして振り返るな」「答えは常に現場にある」「目標は低めに設定する」など、途中から「器」の話はどこに行った?と思わざるを得ない内容が続く。
    著者は伊藤忠で社長にまで上り詰めたエリートであり、他にも多くの書籍を出版しているようだが、全て同じ内容を書いており、本の題だけ変えているのでは?と思ってしまった。

  • ■題名がちょっと大上段だが、内容は身近な話題で読みやすかった。
    ■大きく4章の構成。目次を読むとなかなかキャッチーではある。
    ■「人間の器」と聞いて一般的に何が頭に思い浮かぶだろうか。自分でそれを考えながら読むと面白い。

  •  中国大使時代の言動に疑問を持ったことがあるが、本を読んだら底の浅さがよく分かった。ここに書かれている程度のことは普通の常識人なら承知していること。
     お金をドブに捨てた気になった。

  • 表題につられて読みました。某商社でトップまで登られた方の、経験談を読みました。と言ったほうがいいのでは。参考になるかもしれませんが、可もなく不可もなしと言ったところです。

  • 昨年購入。たった今読了。
    何冊か前に【20代で得た知見】を読んでからの
    80歳の著者の内容は目新しさには欠けた。
    そもそも器の大小を分析したところで無意味。
    何か起きている時に取り乱さず口を出さなければ一見器の大きい人に映るが、人間には動物の血が色濃く流れているため如何に自分を律するか?
    自尊心を捨てた矢先の自分には
    【三つ子の魂百まで】の方がしっくり来る。

    上記の【人間には動物の血が流れている(後略)】のくだりは4回も登場している。
    ∴如何に理性でコントロールするかが筆者の1番言いたいことなのではないか?

    絶体絶命な出来事を目の当たりにした場合は
    理屈ではわかっても感情を抑えきれない。
    筆者も「悪い感情は無理に打ち消す必要はない。
    無理やりなくそうとすると自分を偽っていることになる」と書かれている。
    でも「『まだ自分はこの程度だな』と自分に対する認識をすれば多少なりとも【人間の器】を大きくすることにつながるのではないか」とも。

    甚だ難しい。

     2022,11,6〜11 3時間56分

  • 人間の器とは何か?
    まえがきで「損得の計算を超えたところで行動できるかどうか」という記載がありますが、自身に当てはめるとまだまだ、というか全然なっていないことが認識できました。
    特に印象的だった、自身の「動物の血」と向き合うこと、「仕事で悟るなどあり得ない」こと、まずはこの2つをきちんと認識することから始めようと思います。

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著者プロフィール

元伊藤忠商事株式会社会長、元中華人民共和国特命全権大使。1939年、愛知県生まれ。名古屋大学法学部を卒業後、伊藤忠商事に入社。1998年、社長に就任。1999年、約4000億円の不良資産を一括処理し、翌年度の決算で同社史上最高益(当時)を記録。2004年、会長に就任。内閣府経済財政諮問会議議員、内閣府地方分権改革推進委員会委員長、日本郵政取締役、国際連合世界食糧計画(WFP)協会会長などを歴任し、2010年、民間出身では初の駐中国大使に就任。現在、公益社団法人日本中国友好協会会長、一般社団法人グローバルビジネス学会名誉会長、福井県立大学客員教授、伊藤忠商事名誉理事。著書に『仕事と心の流儀』『社長って何だ!』『部長って何だ!』『会社がなくなる!』(以上、講談社現代新書)、『考えて、考えて、考える』(藤井聡太氏と共著、講談社)など多数。

「2022年 『民主化する中国 習近平がいま本当に考えていること』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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