80歳の壁 (幻冬舎新書)

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  • 幻冬舎 (2022年3月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784344986527

作品紹介・あらすじ

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みんなの感想まとめ

人生の後半をどう生きるかを考えさせられる一冊で、特に健康寿命や老後の過ごし方に焦点を当てています。読者は、病気や認知症による影響を受ける平均的な余命を知り、自立した生活を送れるうちにやりたいことを楽し...

感想・レビュー・書評

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  • 男性九年、女性十二年。

    これは病気や認知症で
    寝たきりになったり、

    誰かに介助されながら
    生きる平均期間です。

    平均寿命は男性八十二、
    女性が八十八歳。

    これは三年前のデータ
    ですが、

    現在もさほど変わらん
    でしょう。

    乱暴ですが単純計算で
    いくと、

    健康寿命の平均は男性
    七十一、女性七十六歳。

    これと現在の年齢との
    差分が健康寿命の余命
    ということになります。

    こんな計算などあまり
    あてになりませんが、

    あくまで参考値として。

    自立して自由に動ける
    うちにやりたいことを
    やっておく─

    と言われてぱっと頭に
    浮かぶのは、

    旅行などお金や時間の
    かかることですが、

    そんなことばかりじゃ
    ない。

    例えば読書だってそう。

    書店や図書館に行って
    書棚の背表紙を眺めて、

    これは!というものに
    背伸びして手をのばし、

    帰宅してお気に入りの
    カウチに身をあずけて

    老眼鏡もなしに珈琲を
    片手に読みふける。

    そう、今まさに貴方が
    してるそれだって、

    いつまでも出来ること
    じゃないんですよね。

  • 字が大きく、読みやすい構成になっています。
    ・新しいことや、好きなことをする
    ・心と体を動かす
    ・肯定的に考える
    ・ボケてからのほうが死が怖くなる。死の間際の意思表示ではなく、それ以前の意思を明確にしたほうがよい。
    ・ちょっとずつこまめにする。(ちょっとずつ食べる、ちょっとずつ歩く、ちょっとずつ寝る)
    ・不運や不遇は誰にも起こり得る。人生には優劣がない。
    ・おむつを恥じるな。行動を広げる味方です。
    ・見栄をはらない。あるもので生きる。
    などなど。
    あっと驚くような新説は書かれていないけれど、今の自分の考え方でいいかどうか、答え合わせをすることができました。

  • 91歳の義母を1年前に看取りました。
    義母が50代に同居して30年
    老いていく生活を見てきて、
    亡くなった
    後の整理をして思う事が
    たくさんありました。
    生前に好きな趣味を楽しみ、
    たくさんの体に良いと言われる
    サプリや乳酸菌飲料なども摂って
    いましたが、老化や認知症を
    遅らせる事は不可能でした。
    伴侶を亡くした後のメンタルの
    不安定さ、この本を読了して
    色々な出来事がよみがえりました。
    出来ることを楽しむ、クヨクヨしない
    80過ぎたらジタバタしない事
    読んで良かったです。

  • 今話題の本だそうだ。
    整形外科医院の本棚で見つけた。
    メモ一つなく貸して下さる。だから通院が楽しみ(笑)

    ちょっと向こうに見える「80歳の壁」
    団塊世代の婆さん
    うーむ、越えられるかしら?
    長寿願望は皆無だが、毎日の暮らしを前向きに。
    無理せず焦らず
    明日のことは分からないもの
    その時、悔いないように、心と体を動かそう

    このブクログもきっと効果的だろうな
    うん
    知力体力はがたヘリだけれど、好奇心だけは旺盛です

    ≪ 好きにする 我慢もせずに ひゃほほーい ≫

  • 我慢しないってことが良かったかな。
    ①薬の我慢②食事の我慢③興味あることへの我慢
    結局は今配られているカードを使って楽しめって事だよな。人生は自己満足

    以下Amazonより
    人生100年時代だが、健康寿命の平均は男性72歳、女性75歳。80歳を目前に寝たきりや要介護になる人は多い。「80歳の壁」は高く厚いが、壁を超える最強の方法がある。それは、嫌なことを我慢せず、好きなことだけすること。「食べたいものを食べる」「血圧・血糖値は下げなくていい」「ガンは切らない」「おむつを味方にする」「ボケることは怖くない」等々、思わず膝を打つヒントが満載。70代とはまるで違って、一つ一つの選択が命に直結する80歳からの人生。ラクして壁を超えて寿命を伸ばす「正解」を教えます! 40、50、60代の老親をもつ世代も必読。

  • 背伸びして、読んでみた。まだまだ先の80歳。

    たっぷりと病気の話。その付き合い方、向き合い方。平均寿命は男性で82歳だが、健康寿命は72歳。その間の10年は寝たきりなど介護が必要。男女の寿命差には健診の受診率も関係している?男性の方が圧倒的に受診が多いから、と。病気を発見して措置をした時と、措置をしなくても大きく寿命が変わらない事も多い。分かる気もするが、微妙かなあ。その年になるまで、わからない。

    病院の待合所で、あの人最近来ないねーと。身体でも悪くしたんじゃないか。冗談話だが、老人たちは、人間関係が生きがいという事もあるんだろう。病気という共通テーマが本著でたっぷり語られるように、老人同士も病気を話題に、身内トークに花を咲かすなら、病気の一つや二つ。コレクターやヒエラルキーも病気のグレードで、レアとかSSとか。

    人間の体は使わない機能を退化させてしまう廃用性萎縮と呼ぶ。逆に使えば活性化、脳は最もその効果が期待できる。最近思うのは、楽観的で楽しくある事が大事、それに守銭奴のようにギラギラ投資をしないでも、健康こそ、最大の投資対象である事。しかし、人の歩みに差があるように、健康にも寿命にも確かに個人差があるという事。

  • 実家の母が83才。母の家にあった本。

    先日、1人暮らしの母が倒れて救急搬送され入院。
    翌日から、北海道の実家に滞在しています。
    だいぶ元気にはなりましたが、1人暮らしは難しそうです。退院後は施設に入る手配をしています。

    母の弟の叔父も来てくれて、この本を読んだ内容を聞き、興味を持ったので、読みました。


    北海道夕張市で、市立病院が閉院し、171床あったベットが19床に。でも、死亡率の悪化も見られず、日本人の三大死因「ガン、心臓病、肺炎」で亡くなる人は減り、高齢者1人当たりの医療費も減少。


    80才を過ぎたら、健康診断はしなくて良い。
    医師は、正常値になるように薬を出すが、薬を服用し、体の調子を落とす人や、残っている能力を失ってしまう人、寿命を縮めてしまう人がいる。

  • 高齢者病院の精神科に関わった経験のもと
    幸齢者の生き方についての自論を述べている本

    年齢問わず、
    一度はぜひ目を通してみるべき本だと思う。
    若い人、40代、50代、60代
    70代、80代・・・。
    その時、読んだ年齢でそれぞれ感じる
    自分の生き方。
    今後の生き方。
    自分の周りの高齢者への関わり方。
    などなど・・・。
    考えるいい機会になると思った。
    これが正しいのか正しくないのかは別にして、
    とても参考になる意見だと思います。
    これを読んで反対のことをするもよし。
    そうだそうだと自分に取り入れるのもよし。
    さくっと読めるので、ぜひ!

  • 頑張って、元気に80歳の壁を超えたいと思いました。それほど頑張らなくてもいいとは書いてありますが。

  • 健康で長生きしたいのは多くの人が望むところ、我慢せずに欲するままに楽しいことをして生きていく。そうすれば健康で長生きができる。著者が考える健康哲学はこんな感じだ。

    過去の悪い感情に囚われた時、忘れようとするよりも「ほかのことに目を向ける」というのが正しい方法で、記憶を消そうとするのではなく、新しいことを上書きするとよい、目の前の楽しいことに意識を向ければ自然に嫌なことは忘れて行きます、と書かれていて目からウロコが落ちた。他にも、体をこまめに動かすことが大事で、「ああ面倒くさい」と思ったら、逆に動いてみる。自然の光を浴びることは良い。など大事なことが書いてある。

    大方自分なりの健康方法は間違っていなかったと思うけれども、これから年齢を重ねると予期せぬこともあるだろうし、現在若かった時と比べて衰えを感じるようになったのでより快適に生活していければいいなとも思う。著者の文章がわかりやすくて素晴らしい。

  • このところ高齢者がターゲットの健康などをテーマにした新書等がベストセラーになっている。
    それらを横目で見ていたが、友人から本書を紹介され、購読。
    著者が繰り返し述べているのは、我慢をしないでしたいことをして、気の向くままに生きていいのが、高齢者=幸齢者(言葉の響きが淋しいからと本書では幸齢者と)であると。
    ベストセラーになるのも頷ける様々な提言がある。
    日本の医療は「臓器別医療」のスタイルで、その弊害が薬の多さに現れる。飲み過ぎは毒と心得、薬は最小限に、薬を飲み続けるという選択は間違い。
    80歳過ぎの幸齢者には、健康診断はほとんど役に立たないとも。すなわち、ガンが見つかっても、生活の質を重視し、特に幸齢者は斬らない方がいい。85歳を過ぎればガンの無い人はほとんどいないのだからと。
    さらに、①薬の我慢②食事の我慢③興味あることへの我慢。これらを止めることが後悔しない人生の過ごし方だと、提案している。
    老いや衰えを受け入れ、今ある機能=残存機能で勝負するヒントとして、50音順にカルタ形式で述べている。どれも、参考になるヒントだろう。
    現役の精神科医である著者は、専門分野以外のテーマでも多数の書を著している。以前読んだ『人生の軌道修正』のあとがきで記している。
    「わたしがたくさんの本を出すのも、そのように多様な考え方をするためのヒントを出し続けるのも精神科医の仕事と考えているからです」
    本書も、そのような著者の考えが反映され、高齢者以外の現役世代にも生き方のヒントになるだろう。
    「幸せ」とは、自分がどう考えるかによって決まってくるものだし、究極的な幸せは、やっぱり楽しむ能力なのだ、という著者の言葉は心に留めておきたい。

  • 自分にはまだ早い、ではなく、親のことを考えて読むといい。
    老化は自然現象。受け入れる。嫌なことは我慢せず、好きなことだけをすること。

  • わかりやすい!
    まず堅苦しくなく、文字も大きく、高齢者も読みやすい感じ。そして何より楽しく生きる、とても伝わってきた。
    長生きに興味があるわけではないが、老害にはなりたくない。楽しく生きたい

    薬ばかり勧める医師には、言ってやりましょう笑
    「この薬を飲み続けて、長生きできるデータはあるのですか?」
    「日本では大規模な比較調査をしているのですね?」p. 57

    アメリカ型の医療原則を適用
    死因1位は心筋梗塞のアメリカ
    日本はガン。事情も病気の構造も違うのに、型を取り入れている日本の医療現状… p. 68

    認知症とうつ病は見分けがつきにくい。
    うつ病による不眠は、寝つきが悪い、就眠障害、より、眠りが浅い、熟睡障害、が多い
    「何を食べても美味しくない」「食が細くなった」はうつ病の可能性が高い
    「心因」「身体因」の二つが原因
    身体因は外出しなくなり、セロトニンが不足、栄養不足に由来。タンパク質不足でうつ病発症ケースもあり。  p. 124〜6

    なくなったことではなく、増えたことに目を向ける
    p. 136

    認知症は、失見当識→ 知能低下 = 老化現象
    幅のある障害。

  • 健康寿命の年齢(男性75歳、女性75歳)を過ぎ、80歳目前となると、病気や認知症で寝たきりになったり要介護になる人が多い。「80歳の壁」は高く厚いが、壁を超えて寿命を延ばす最強の方法を、高齢者専門の精神科医がやさしく指南してくれる、心の健康読本。▷長生きが大事なのか、残りの人生が大事なのか▷医学は不完全なもの、だから自分の思い通りに生きる▷老いや衰えを受けいれる、まだある機能で勝負する▷歩き続けよう、歩かないと歩けなくなる▷孤独は寂しい事ではない、気楽な時間を楽しもう▷Let it be ・・・。

  • 新聞広告を見た母に買って来てくれと頼まれた。母は大正生まれ、とっくに80歳の壁は超えている。必要ないやろと突っ込みをいれつつ、近い将来私にも参考になりそうなのでさらっと読んでみた。歳を取ったことを受け入れ無理や我慢をせず、出来ることしたいことを、明るく楽しくすればいいのかな?なんだ!母が実践していることじゃないか(笑)

  • 老いること、身体が衰えること、認知症になることを全否定で捉え、ひいては社会に蔓延する老害という言葉から、歳をとるという自然の摂理を全否定でとらえていた。しかし歳をとり老いていく過程を、もう少しポジティブに捉えてもいいのではないかというヒントを本書に見出せた気がした。アンチエイジングを意識することは必要だが、人生を豊かにするような目的ある歳の取り方をしたいと思えた。

  • 共感できることもあれば反論したくなるような偏見もあり。
    高齢者は運転免許証を返納する必要はないと買いてあるけれど、昨今の事故を見ているとそうは思えない。
    これを読んで変な自信を持ってしまった高齢者に危険運転されたら怖くて仕方がない。
    踏み間違いもそうだが、路上駐車も片側に寄せられず道路のまん真ん中じゃないの?という停め方してる人もいるのが現実なのに。
    確かにこれを読んで希望や元気をもらう高齢者はいるかもしれないが、現実的ではないことも沢山書かれている。

  • 母のために図書館にて貸し出し。
    書店でも図書館でも、人気の書。
    まだまだと思いながらも、私も素直に読ましていただきました。
    本当に高齢者、もっと威張ってもいいんです!
    空威張りは困るけど、今までの経験や人生訓をもっと世の中に伝えてほしい。

    母は真摯にこの本を受け止めたようで、無理せず出来ることを、散歩の大切さを改めて感じたようです。

  • 和田秀樹さんの本「老いの品格」を読んだが、平易な文章で言っていることが私の行動・思いと同じだったので、もう一冊読もうと選んだ本です。
    今年の9月に後期高齢者に突入ですが、今から「80歳の壁」を読んで、元気で愉快な80歳代を過ごそうと何かヒントがないかと読みました(笑)。
    「老いの品格」とかぶる部分がありましたが、言っていることには一貫性があり納得の連続でした。
    プロローグ 80歳の壁を超えていく
    第1章 医者・薬・病院の壁を超えていく
    第2章 老化の壁を超えていく
    第3章 ボケ・認知症の壁を超えていく
    第4章 高い壁を低くするヒント 50音カルタ
    エピローグ 人生100年の壁も超えていく

    でした。
    一般的に世間で流通する「ステレオタイプ」の老人情報に騙されてはいけません。
    唯一無二の「自分だけの人生」、自分が思うところに従って、悔いのない人生を送らねばなりません。
    それでも、だれにでも人生の終焉は必ずやってきます。
    その時、ようやくお迎えが来てくれましたか、それではと、新しい空間に粛々と旅立てるよう毅然とした態度を取れるよう、心の準備だけしておきましょう(笑)。

    もう一冊和田秀樹さんの本を読んでみたいと思います。

  • 両親は現時点では二人とも元気で人の手を借りることなく暮らしています、彼らもコロナ前に揃って80歳を超えました。コロナと加齢のせいで今年初めに会ってから半年ほど経過した夏休みに会いましたが、体は弱ってきている様です。

    特に父親を見ていると自分の将来の姿を見ているようで、色々と考えてしまいます。どの時点まで普通に活動できていたか、あれほど正月に餅を食べていた父が、あまり食べなくなりお酒も飲まなくなったのはいつ頃からだったのか。健康寿命という言葉がありますが、その前の段階で自分のやりたいことを体力・気力・知力的にできる限界があるのだなと感じてしまいます。

    さてこの本は著者が若い時からお世話になっている本です、母親が口癖のように「80歳を超えてから体の調子がおかしくなった、医者に行っても原因がわからない」と言っていましたが、どうやら80歳辺りに何らかの境界がある様です。

    この本では80歳を楽しく過ごせるようなヒントが書かれています。私には80歳を迎えるまで20年以上ありますが、これまでとは明らかに違った生活をすることは予想されるので、今後は自分のやるべきではなく、やりたい又はやり残したことの中から自分なりに優先順位をつけて取り組んでいきたいと思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・心身ともに自立して健康でいられる年齢を「健康寿命」と言います、男性が72歳、女性が75歳(令和元年)、誰かの介助が必要になることを示している。もう少しわかりやすく言うと、病気や認知症で寝たきりになるレベルでなくても、身の回りのことを一人でできなくなり始める平均年齢を表している(p17)

    ・自分の老いを嘆き、あれができなくなった、これだけしか残されていない、と「ないない」を数えるよりも、自分の老いを受け入れつつ、まだこれはできる、あれも残っていると「あるある」を大切にしながら生きる人がいます。筆者のこれまでの臨床経験では「あるある」で生きる人の方が幸せそうに見えました(p23)

    ・代り映えのしないつまらない生活をしていると脳の動きは鈍る、ストレスの多い生活によっても脳はダメージを受ける。反対に新しいことや好きなことをすると、脳は刺激を受け、活性化する。これによって認知症の発症を遅らせることは可能だと考えられる(p29)

    ・財政破綻した夕張市では171あったベット数が19に減った、三大死因の「がん、心臓病、肺炎」は減ったのに、全体の死亡人数は変わらなかった。つまり他の原因で亡くなる人が増えた、その原因は「老衰」で亡くなった(p43)

    ・幸齢者(筆者が高齢者を呼ぶときの造語)に必要なのは「勇ましさ」より「穏やかさ」「癌と闘ってくれる医師」ではなく「がんで苦しまぬ方法を共に考えてくれる医師」である(p47)幸齢者になったら、大学病院の専門医ではなく、地域のいわゆる「町医者」をかかりつけ医にしたほうがいい(p54)

    ・コレステロール値が高めの人の方が長生きできると言う調査は数多くある、コレステロール値を下げれば免疫機能が低下する、するとガンが進行したり感染症にかかりやすくなる(p60)80歳を過ぎた幸齢者には「なってから医療」と言う別の考え方が必要である(p64)医師が血圧、血糖値、コレステロール値を下げようとするのか、答えはアメリカ型の医療原則を適用しているから、アメリカ人の死因の第一位は心筋梗塞なので、それらの値を下げることは長寿につながる、日本人は癌でありアメリカとは事情が異なる(p68)

    ・乳がんの温存療法は排斥運動が行われたが、彼を排斥した教授たちが皆引退してから日本でも温存療法が標準治療となった、肺やその他の臓器も同じような状況である。若い時ならまだしも、80歳を過ぎて臓器を取られたら、これまでのように生活はできないのは明らか(p72)

    ・健康診断は確かに60代までは大きな意味を持つが、80歳を超えたらほとんど役に立たない。その理由は、正常と異常の境界線について。正常とは、多くの場合平均値を中心に高低95%の人の数値を言います、80歳を過ぎて元気に生きている人は、それ自体が健康な証拠である(p78)

    ・かつては血圧150くらいで血管が破れることがあったが、それは昭和30−40年代の日本人の栄養状態が悪かった頃の話である、今では動脈瘤がないかぎり200でも破れることはない(p79)

    ・かつては糖尿病の人の方がアルツハイマーになりやすいと言われていたが、今ではなりにくい、と言うことが次第にわかってきた。(p85)

    ・臓器を取り替えていけば120歳くらいまで生きられるはずだが、そんな時代がきても唯一脳だけは取り替えることは難しい、新しい脳を育てても中身は空っぽだから(p87)

    ・85歳を過ぎて亡くなった人の遺体を解剖すると、体のどこかに癌があり、脳にはアルツハイマー型の病変が見られ、血管には動脈硬化が確認できる(p92)

    ・すぐにでもやめたほうが良い我慢とは、1)薬の我慢、2)食事の我慢、3)興味あることへの我慢、である(p93)

    ・歳をとったときの最大の財産は「思い出」である(p107)

    ・連続飲酒は良くない、連続飲酒とは「毎日のむ」のではなく、「一日中飲み続ける」こと、これは絶対に避けること(p114)

    ・適度な運動は、体内で活性酵素を作りすぎ、体を酸化させてしまう、スポーツ選手に年齢より老けて見える人が多いのはこのため。80歳をすぎるとウォーキングくらいがちょうど良い、お散歩である(p122)

    ・心を安定させるには、悪いことより良いことを考える、例えばお腹が痛い時に「痛い」と考えると痛みが増し、他のことを考えると痛みを忘れてしまうという現象がある。これは人間の脳の特性によるもの、脳は同時に二つのことに注意を向けることが苦手である(p133)過去の悪い感情に囚われている場合の対処は、忘れようとするのではなく「他のことに目を向ける」というのが正しい方法である、記憶を消すのではなく新しいことを上書きする(p133)

    ・人間は「何円損をしたか」よりも「何円得をしたか」と言う絶対的な金額よりも「無くなった」とか「増えた」という差に反応する(p135)今を幸せと感じるか、不幸と感じるかは、過去との差をどう考えるかによって違ってくる、晩年にすべきことは、無くなったことでなく、増えたことに目を向ける(p136)

    ・自分の考え以外にも正解がある、と思うこと、選択肢は一つだけなく、いくつもある、と考える(p140)遺言などの大事な意思決定は、その都度、日付を入れて書面に残しておくべき(p154)

    ・認知症の本質を一言で表すなら、変なことをしたり徘徊する病気ではなく、「だんだん何もしなくなる病気」である(p161)

    ・82−83歳で急激に衰える人が目立つが、その人たちは大概、80歳になったのを機に、色々なことをやめてしまう人である(p176)

    ・お肉を食べないとタンパク質が不足し、筋肉量や骨密度がへり、転倒や骨折をしやすくなる(p195)

    ・元気な幸齢者も例外なく「学び」の人であった、常に何かに興味をもち、行動する、行動には思考が伴い、やれば必ず気づきがある。うまくいってもいかなくても、次につながる。学びとは、誰かに教わることではなく、自分で得るものである(p203)

    ・自分の経験を生かすにいは、「〇〇しなさい」と説教するのではなく「00したらこうなった」と優しく語ってあげればいい、実体験はお金で買えない、それには知恵が詰まっている、人生で得た宝である、それを分け与えてあげましょう(p208)

    ・年を取れば取るほど、個人差が大きくなる(p221)

    ・AIは、パソコンやスマホなどのITと違って、こっちがやり方を覚えていなくても、向こうがやり方を教えてくれるものだから。つまり、いろいろなものが自分をサポートしてくれるわけで、そうした「文明の利器」を使って生きることは人生を真っ当に生きることになる(p222)

    2022年9月15日読了
    2022年9月19日作成

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著者プロフィール

1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたり高齢者医療の現場に携わっている。 主な著書に、『80歳の壁』(幻冬舎新書)、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社新書)、『死ぬまでひとり暮らし』『死ぬのはこわくない』『80過ぎたら認知症はフツー』(興陽館)などがある。

「2025年 『80歳で体はこう変わるからやっておきたいこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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